Round 05スペインスペインGP

フリー走行

2018.05.11(金)

2018 スペインGP フリー走行

カタルニア・サーキットで行われた初日フリー走行で、ガスリー、ハートレーがともに順調に周回を重ねる

2018年シーズン第5戦スペインGPの初日は、FP1、FP2が行われました。シリーズはヨーロッパに舞台を移し、ウインターテストで走り込みを行ったスペイン・バルセロナ郊外にあるカタルニア・サーキットで戦いを迎えました。

FP1では風が強く、ブレンドン・ハートレーがコースオフを喫する場面もありましたが、ピエール・ガスリーとともに予定されていたプログラムをこなしながら周回を重ね、ガスリーは10番手、ハートレーは18番手タイムでセッションを終えました。

気温も24℃に上昇し、日も差したFP2では、セッション中盤にガスリー車がダメージによるフロア交換、ハートレー車もフロアの修復作業を行いました。ともに若干長めのピットインとなり、その後コースに復帰しスーパーソフトタイヤでのアタックを試みましたが、そのタイミングはロングランを行っている他車が多く、うまくクリアラップを取ることができませんでした。その結果、ガスリーは14番手、ハートレーは18番手のタイムとなっています。アタック後、ガスリーはスーパーソフトタイヤ、ハートレーはミディアムタイヤでのロングランなども行い、プログラムを消化してセッションを終えています。

PUとしては、これまでのデータを基に、エネルギーマネージメントに重点をおいた調整と、サーキット特性に合わせたドライバビリティの調整を行い、トラブルなく初日を終えています。

スペインGPは12日(土)の正午(日本時間午後7時)よりFP3、午後3時(日本時間午後10時)より予選が行われます。

コメント

田辺豊治 | Honda F1 テクニカルディレクター
「難しい週末になった過去2戦からのフィードバックもあり、我々のパッケージはここスペインで徐々に機能してきたように感じます。マシンのダメージにより、やや長いピットストップはありましたし、風が強く難しいコンディションではあったものの、おおむね問題なくプログラムを消化できた一日でした。ただ、午後のセッションではトラフィックの影響により、クリーンな状況下でタイムアタックができなかったことは残念です。このサーキットではオーバーテイクが難しく、予選が重要になるので、PU側も明日の予選を重視したセッティングで挑むことになると考えています」

ジョナサン・エドルズ | Scuderia Toro Rossoチーフレースエンジニア
「今日はかなり難しいコンディションになりました。それはどのチームにとっても同じだった様で、多くのマシンがコースアウトしていましたね。その大きな要因としては、非常に強い風が吹いていたことが挙げられるでしょう。カタルニア・サーキットは、コーナーが広く、また通過速度も高いので、少しの風でもマシンが大きな影響を受けてしまいやすいんです。FP1では、ブレンドンがコースアウトし、マシンには大きなダメージがなかったものの、コックピットに石が入ってしまいました。ダメージはほとんどなかったものの、ブレーキペダルの下にも石があり、安全面を考慮して時間をかけて取り除きました。これは残念でした。FP1では、セットアップとウインターテストで試したアイテムのさらなるテストを集中して行いました。ここは、おそらくシーズンを通して最も路面が滑らかなので、ほかのサーキットでは試せないさまざまなセッティングをトライすることができます。ピエールに関しては非常に順調で、午後のFP2にかけてセットアップへの理解を深めることができました。午後のFP2でもコンディションは同様でしたね。ピエールは第9コーナーでコースアウトした際、フロアをひどく傷つけてしまったため、新しいフロアを投入しました。ブレンドンも最初の走行でフロアにダメージを負ってしまいましたが、こちらはセッション中に交換することができました。メカニックはすばらしい仕事をしてくれましたが、マシンのフロア交換とそのほかの修復も行ったため、あまり時間に余裕がなく、スーパーソフトを使っての予選シミュレーションは満足に行うことができていません。それを考慮すれば、現在のタイムはマシンの実力を正確に反映できていない可能性があります。まだマシンのバランスには完全に満足できていないので、今夜はかなり多くの仕事をこなす必要があるでしょう。ロングランでは、これらの問題に対処したことで当初の予定より少し短めのシミュレーションとなりました。走行中に集めたデータを見ると、ソフトタイヤはかなりうまく機能しているようです。これから、レースに向けた最適の戦略を確立させていきます」

ピエール・ガスリー
「バルセロナでの初日は非常に興味深いものでした。FP1では10番手タイムを記録できたので、なかなかいいスタートを切ることができたと思います。午後のFP2では気温が高く風も強いというコンディションだったのですが、僕らのマシンはこうした環境がやや苦手なようで、苦戦しました。中団争いは非常にタイトなので、バトルがさらに激しくなる明日の予選に向けて、パフォーマンスを高めていく必要があるでしょう。あとコンマ数秒伸ばせれば、明日の予選で10番グリッドを獲得することも可能なはずなので、今夜はそのための準備に取り組むつもりです」

ブレンドン・ハートレー
「午前のセッションではコースアウトしてしまいましたが、それを除けばバルセロナでの初日は大きな問題のないものでした。FP2ではかなり大きな変更をマシンに施したのですが、うまく機能しませんでした。しかし、正しい方向性を見出すためには変化を試すこともときに必要です。午後のセッションではあまりスピードがありませんでしたが、気持ちはポジティブです。明日の予選ではペースを掴めると思います」

フリー走行1

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
177バルテッリ・ボッタスMercedes1'18.148
244ルイス・ハミルトンMercedes+0.849
35セバスチャン・ベッテルFerrari+0.950
433マックス・フェルスタッペンRed Bull+1.039
57キミ・ライコネンFerrari+1.351
614フェルナンド・アロンソMcLaren+1.710
73ダニエル・リカルドRed Bull+1.723
88ロマン・グロージャンHaas+1.758
92ストフェル・バンドーンMcLaren+1.935
1010ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda+2.360
1120ケビン・マグヌッセンHaas+2.489
1216シャルル・ルクレールSauber+2.517
1311セルジオ・ペレスForce India+2.776
149マーカス・エリクソンSauber+2.836
1555カルロス・サインツRenault+2.905
1631エステバン・オコンForce India+2.996
1727ニコ・ヒュルケンベルグRenault+3.011
1828ブレンドン・ハートレーRed Bull Toro Rosso Honda+3.225
1940ロバート・クビサWilliams+3.362
2018ランス・ストロールWilliams+4.608

フリー走行2

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
144ルイス・ハミルトンMercedes1'18.259
23ダニエル・リカルドRed Bull+0.133
333マックス・フェルスタッペンRed Bull+0.274
45セバスチャン・ベッテルFerrari+0.326
577バルテッリ・ボッタスMercedes+0.352
67キミ・ライコネンFerrari+0.570
78ロマン・グロージャンHaas+1.320
820ケビン・マグヌッセンHaas+1.384
92ストフェル・バンドーンMcLaren+1.463
1011セルジオ・ペレスForce India+1.703
1131エステバン・オコンForce India+1.765
1214フェルナンド・アロンソMcLaren+1.776
1327ニコ・ヒュルケンベルグRenault+1.924
1410ピエール・ガスリーRed Bull Toro Rosso Honda+2.114
159マーカス・エリクソンSauber+2.242
1616シャルル・ルクレールSauber+2.255
1755カルロス・サインツRenault+2.413
1828ブレンドン・ハートレーRed Bull Toro Rosso Honda+3.006
1918ランス・ストロールWilliams+3.297
2035セルゲイ・シロトキンWilliams+3.801

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