ROUND12
ベルギー
スパ・フランコルシャン
2017.08.25(金)
「スパは世界で一番のサーキット」
#BelgianGP
#McLarenLIVE
スパ・フランコルシャン・サーキット、8月25日(金)
初日のフリー走行は、McLaren-Hondaにとって比較的スムーズなセッションとなりました。どちらのガレージも、空力評価および土日用のさまざまなセットアップとバランス設定に関わる作業を両セッションで実施しました。
FP1では、DRS(ドラッグリダクションシステム)に不具合が発生し、それによって短い中断が2回発生。その後、赤旗による短い中断がありましたが 、走行の合間には複数のセットアップ変更を行いました。両ドライバーは、予選と決勝に向けた準備として多くの周回を重ね、今週末に母国グランプリを迎えるストフェル・バンドーンは10番手、フェルナンド・アロンソは13番手でセッションを終了しました。
FP2では、さらなる空力の評価とハンドリングの調整を行いながら、実りの多い かたちでセッションを消化しました。ただ、FP2終了から20分前に、典型的なスパのスタイルで天気が急変。大雨でコースはすぐに水浸しになり、ウエットタイヤでも走行できない状態になりました。その結果、コース上で不必要なリスクを負わないためにも、チームは両ドライバーの走行を予定より早く終了することにしました。アロンソは同セッションで11番手となり、バンドーンは14番手で本日のフリー走行を終了しました。
FP1 | 1分48.252秒(トップとの差 +2.750秒) | 18周 | 13番手 |
FP2 | 1分46.743秒(トップとの差 +1.990秒) | 20周 | 11番手 |
「スパは、おそらく世界で一番のサーキットであり、ここで走るラップは、どれも魔法のようです。ただ、我々のマシンはストレートではかなりスピードを失い、コーナーではスピードが増す傾向なので、ここでは難しい週末となります。
今日はすばらしいとは言えない一日でした。特にFP1では、いくつかの問題が発生しました。一方、FP2はいつも通りのセッションで、最終的にはマシンをまずまずの状態に仕立て上げることができました。今夜エンジニアとマシンをさらに準備し、明日に向けてラップタイムを0.2~0.3秒詰められるようにします。雨が降り出した際には、土日に再度雨が降った場合に備えてマシンの動きを確認するために、ウエットコンディションのなかコースに出ましたが、あれほどの雨になるとは思っておらず、マシンを無事ガレージに戻すために、すぐにピットに向かいました。
ポイントを狙うには、すべてを完ぺきに実施しなければなりません。そのためには、いい予選を行い 、決勝では好スタートを切り、いい戦略を適用するとともに、集中する必要があります。容易ではありませんが、天気が手助けとなるかもしれません。ドライとウエットが入り混じったコンディションになれば、理想的です」
FP1 | 1分47.865秒(トップとの差 +2.363秒) | 18周 | 10番手 |
FP2 | 1分47.303秒(トップとの差 +2.550秒) | 17周 | 14番手 |
「今日はマシンにかなりポジティブな感触がありましたし、ハンドリングは比較的いいように思いました。今週末のレースでは、最後尾からのスタートになることが分かっているので、今日は通常の金曜日とは少し異なる走行プログラムを実施しました。レース用にマシンをセットアップするために、燃料を多く積んだ状態での走行をいつもより重点的に行いました。今週末は主にレースに焦点を当てており、決勝では変わりやすい天候を味方につけて、なんとかいい結果を出せるようにしたいと思います。
ペナルティーによって、私のモチベーションが下がることは決してありません。スパでペナルティーを受けることは残念ですが、それが現実です。シーズン開幕当初に数々の問題を抱えていたことを考えると、ペナルティーは致し方ないものだと思います。ですから、こうなることは分かっていました。私たちは今後を見据える必要があり、今回ペナルティーを受けることで、ほかのグランプリではそれが手助けになることを願っています。
残りのシーズンについては、自信を持っています。いつもながら、自分たちのマシンに適したサーキットもあれば、そうではないサーキットもあります。それでもポイント獲得につながるチャンスがあれば、それをうまく活かしていくつもりです」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「雨による中断を挟んだものの、今日は比較的収穫の多い一日でした。また、空力やハンドリングといった有意義な車体側の評価を多数実施することができました。スパはマシンにとっては厳しいサーキットなので、できる限り準備した状態で土日に臨みたいと考えています。
今日は両セッションで、信頼性の問題もなく走行し、明日の非常に重要な予選に向けて有効な情報を入手することができました。フェルナンドに関しては、ペナルティーを受けることはありません。ですので、日曜日に着実な結果を出すには、明日の予選でいいグリッドポジションを獲得することが重要です。一方、ストフェルについては、残念ながら決勝を最後尾からスタートすることになりますが、それでも彼の母国グランプリのためにできる限りベストなレーシングカーを提供することに焦点を当てています。ストフェルは今日、母国の観衆の前で着実なパフォーマンスを披露していたと思います。
ご存知のとおり、ここスパはいつも変わりやすい天候で、コンディションが急速に変化することがあります。我々はあらゆる可能性に備えてセットアップを最適なものにするために 準備をしています。土曜日に少し雨が降れば、予選ではポジションが大きく入れ替わる可能性もありますし、そうなれば日曜日にはどんなことも起こり得ると思います」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「今日は両方のマシンともに、アップデートしたPUを搭載しFP1とFP2を走行しましたが、FP2の終盤を除くほとんどのセッションをドライコンディションで走行し、特に大きな問題を抱えることなく一日を終了できました。パフォーマンスの面で一定の進歩を確認でき、前向きな一日になったと思います。ここスパは高速サーキットということで、事前から楽な週末にはならないと思っていた中で、まだ金曜とは言え、10 番手前後のポジションでセッションを終えられたこともよかったと思います。
ストフェルについては、F1での初めてホームレースでペナルティーを受けざるを得ないことをとても残念に思いますが、できる限り早いタイミングでアップデートを入れるために、チームとして決断をしました。そしてそのような状況でも、ここ数戦と同様、今日も彼はいい走りを みせてくました。フェルナンドもFP2ではタイムを上げてきましたし、両ドライバーともに明日の予選を悪くないかたちで迎えられます。
スパは天候が荒れることでよく知られていますし、タフな状況の中でも両ドライバーがポイント獲得できるよう、予選に向けてさらにセッティングを煮詰めていきたいと思います」
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'45.502 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.053 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.145 |
4 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.800 |
5 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.850 |
6 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | +0.922 |
7 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.944 |
8 | 31 | エステバン・オコン | Force India | +2.168 |
9 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +2.349 |
10 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | +2.363 |
11 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +2.428 |
12 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | +2.535 |
13 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +2.750 |
14 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +2.950 |
15 | 18 | ランス・ストロール | Williams | +3.039 |
16 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | +3.113 |
17 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +3.124 |
18 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +4.658 |
19 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | +5.761 |
20 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams |
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'44.753 |
2 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.262 |
3 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | +0.427 |
4 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.472 |
5 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.482 |
6 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +1.319 |
7 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | +1.688 |
8 | 31 | エステバン・オコン | Force India | +1.720 |
9 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.808 |
10 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +1.917 |
11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.990 |
12 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +2.231 |
13 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.532 |
14 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | +2.550 |
15 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +2.697 |
16 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | +2.803 |
17 | 18 | ランス・ストロール | Williams | +3.108 |
18 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +4.461 |
19 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | +4.972 |