コメント

フェルナンド・アロンソ

「今日のフリー走行については、かなり満足しています。明日に向けてベストな選択をするために、いくつかのオプションを検討する必要があります。ただ、［ESS(エネルギー貯蔵システム)交換による5グリッド降格ペナルティーによって］決勝は後方からのスタートになることが分かっているので、主にレースペースに焦点を当てています。

金曜日のラップタイムは、それほど重要ではないことは分かっています。ここ2戦は(フリー走行では)8番手から12番手に入っていたので、明日どうなるのか見てみましょう。

ここでの主な問題は、ダウンフォースをどれぐらいのレベルにするのかということです。十分にパワーがあると思えればコーナーでのスピードを上げて、ストレートでは守りに入るためにウイングの角度を少し下げますしパワーがあまりなく、ストレートではまずまずのスピードが欲しいという場合には、一番小さなウイングを使う必要があります。難しい判断になると思います」

ストフェル・バンドーン

「週末に向けて、今日はかなりいいスタートを切ることができました。高速コーナーが多数あり、長いサーキットであることを考慮すると、我々のマシンはいいパフォーマンスを発揮していると思います。コース上では、かなりいい感触がありました。

いつもながら、中団のラップタイムはとても拮抗しているので、明日の予選では非常に細かい部分が違いとなって表れるでしょう。今は、特にコースのベケッツの部分では、マシンの限界をまだ探っているところです。今日はフェルナンドも私も、その最後の部分に進入する際にマシンのリアがぶれる瞬間があったと思います。

フェルナンドと私は、今日の両セッションを通して、さまざまなダウンフォース設定を試しました。明日の設定を決めるために十分にテストができたと思いますし、収穫が多い一日でした」

THE MANAGEMENT

エリック・ブーリエ　McLaren-Honda Racing Director
「まず初めに、今年もイギリスで大勢の観衆の前で、F1を開催できるのはすばらしいことです。水曜日にロンドンで行われたイベントが成功を収め、それに続く今日のフリー走行では、グランドスタンドやコースの横で何万人ものサポーターの方々がセッションを観戦していました。そんな皆さんの姿をみるのは、本当にうれしいものです。

今日自分たちが達成したことには、かなり満足できると思っています。この非常に厳しく、難しいサーキットで、マシンのバランスをうまく取り、快適にドライブできるようにするために、チーム全員がすばらしい仕事をしてくれました。

ただ我々にとっては、やはり難しい週末になります。パワーが制限されるコースですし、フェルナンドはグリッド降格ペナルティーを受けます。それでも、今日は前向きなスタートを切ることができました。

熱心に応戦してくれるファンの皆さんのスピリットと情熱に応えるためにも、今週末になにかを達成できることを願っています」

長谷川 祐介　(株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「イギリスらしくあまりスッキリとしない天候で始まったグランプリ初日ですが、曇りがちで気温が低い中でも、たくさんのファンが熱心に声援を送る姿を見ると、さすがF1の本場だなと感じます。

今日はFP1、FP2ともに大きなトラブルなく一日を終えることができました。両ドライバーとも、ベストな車高や空力バランスを見つけるべく、順調にプログラムを消化できたと思います。

まだ初日のみなので確実なことは言えませんが今日の走りからは、ポジティブな手応えを得ています。イギリス特有の予測不能な天候に対する懸念はありますが、どんな状況にも対応できるよう、明日に向けて万全の準備を進めます。

母国グランプリですし、明日の予選では両ドライバーともに素晴らしいパフォーマンスを見せてくれると期待しています」