ROUND10

イギリスイギリス シルバーストーン・サーキット 2017.07.15(土)

2017 BRITISH GRAND PRIX - 予選

2017 BRITISH GRAND PRIX - 予選

「すばらしい、そして見事なラップ」

#BritishGP

シルバーストーン・サーキット、7月15日(土)

ストフェル・バンドーンは、明日シルバーストーンで開催されるイギリスGPの決勝レースを8番手からスタートします。これは、彼のF1キャリアにおいて最高のスタート順位です。若手ベルギー人ドライバーのバンドーンと彼のエンジニアは、パフォーマンスを最大限に引き出すために準備や取り組み方を変えようと、ここ数戦の間ともに精力的に仕事をしてきました。今日の結果は、彼らの努力が間違っていなかったことを、本当の意味で証明するかたちとなりました。

Q1では、フェルナンド・アロンソのすばらしい努力のおかげで、彼は僅差でラインをまたぎ、最終アタックラップを開始することができました。その価値はありました。路面が徐々に乾きながらも、まだ濡れた部分もあるコースで、スリックタイヤ(ドライコンディション用タイヤ)を装着したアロンソはQ1で最速タイムを叩き出しました。

Q2では13番手のタイムを出したものの、パワーユニット(PU)の構成部品の交換による30グリッド降格ペナルティーを受けるため、明日の決勝は最後尾からスタートします。

コメント

フェルナンド・アロンソ

MCL32-05
FP3 11番手 1分30.138秒(トップとの差 +2.075秒) X番手
予選
Q1 1番手 1分37.598秒 (オプションタイヤ)
Q2 13番手(※) 1分30.600秒 (オプションタイヤ)
※PU交換による30グリッド降格ペナルティーを受けるため、決勝は20番手からスタート

フェルナンド・アロンソ「Q1の終盤で、オプションタイヤに切り替えるためにピットインするという正しい判断をしました。そのときベストな状態にあったコースをうまく利用したのです。観客の皆さんの歓声を耳にするのはいい気分でしたし、ガレージにいるメンバーのためにもよかったです。チームのメンバーは過去数年間懸命に仕事をしてきているので、彼らは歓声を受けるに値します。それに、たとえ一瞬であっても、タイムシートの一番上に自分の名前が載るのはいい気分です。

Q3に進出できなかったということは、レース用のタイヤを自由に選択できるということです。我々はペナルティーのため、決勝は最後尾からスタートします。Q2で使用したタイヤでスタートするのは理想的ではないので、13番手という予選結果には比較的満足しています。

これからは明日のことを考える必要があります。ドライとウエットが入り混じったコンディションではかなり競争力があることを今日証明できたので、今日と同じようなコンディションで荒れたレースになれば、私たちにとって有利な方向に進む可能性があります。明日も今日のような天候になることを願っています」

ストフェル・バンドーン

MCL32-04
FP3 10番手 1分30.088秒(トップとの差 +2.025秒) 19周
予選
Q1 8番手 1分40.011秒 (インターミディエイトタイヤ)
Q2 10番手 1分30.105秒 (オプションタイヤ)
Q3 9番手(※) 1分29.418秒 (オプションタイヤ)
※バルテッリ・ボッタス選手(Mercedes)がグリッド降格ペナルティーを受けるため、決勝は8番手からスタート

ストフェル・バンドーン「シルバーストーンでQ3に参加するのは、少し予想外でした。ただ、ここ数戦は非常に精力的に仕事に取り組んでおり、チーム内でも改善点を明確に確認することができました。アゼルバイジャン、オーストリア、そして今週末のここシルバーストーンでも、フェルナンドと私は概ね同じペースで走行しています。さらに一歩前進できたことは、当然のことながら、かなりいい気分です。

私たちは長い間、予選が雨交じりのコンディションになることを望んできました。このような入り混じったコンディションでは、我々はどのセッションでもかなり強かったように思います。その後、コースがさらにドライコンディションになった際には、あらゆるチャンスを最大限に活かすことができました。

いつも通り中団は非常に接戦ですし、一部のライバルチームが予選でさらにパフォーマンスを上げてくることはよくあります。ただ、今日はドライとウエットが入り混じったコンディションが我々にとって大きな手助けとなりました。今日はコースに出るたびに、いいラップタイムを出すことができました。Q3で9番手に入ったことは、我々が達成し得る最高の結果だったと思います」

THE MANAGEMENT

エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
エリック・ブーリエ「ストフェルは、週末を通して非常にスピードがあります。また、今日ここで大事なときにすべてをうまくまとめ上げた彼の姿をみて、本当にうれしかったです。

Q1ではインターミディエイトタイヤで見事なラップを走行し、滑りやすいアスファルトで8番手のタイムを出し、Ferrariの2台のマシンの間に割って入りました。その後、路面が乾きつつある中、Q2でもスリックタイヤですばらしい走行を続け、Q3進出を果たしました。明日のレースではバルテッリ・ボッタス選手(Mercedes)が5グリッド降格ペナルティーを受けるため、ストフェルは8番グリッドからスタートします。“ストフェル、よくやった!"

一方、フェルナンドはQ1ではスリックタイヤで見事なラップを走行し、1.3秒の大差をつけて最速タイムを叩き出しました。確実にアタックラップに臨むには、あまりにもギリギリ過ぎるとも言える状態で、Q1でのタイム計測のチャンスをあやうく失うところでした。それでも、フェルナンドはなんとか時間内にラインをまたぎ、そのチャンスを活かして完ぺきなラップを走行しました。そんな彼の姿をみれてよかったですし、観衆の声援を聞くことができてうれしかったです。ここでの観客の皆さんの応援は、本当にすばらしいものがあります。その後、フェルナンドはQ3に進出できなかったものの、明日のレースでは30グリッド降格ペナルティーを受けることが決まっているので、今日の予選結果はそれほど重要ではありませんでした。

明日のレースで両ドライバーをみるのは、興味深いでしょう。雨が降っても晴れても、2人とも全力を尽くします。フェルナンドはレース序盤で素早くポジションを上げていくでしょうし、一方のストフェルは今季初のワールドチャンピオンシップポイント獲得を目指します。2人の幸運を祈りましょう!」

長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
長谷川 祐介「時折降る雨の影響により、今日は難しいコンディションでの予選になりましたが、ストフェルがホームグランプリでQ3進出と、チームもドライバーもいい仕事をしてくれたと思います。

ストフェルは週末を通してセッティングが決まっており、いい流れを維持してくれています。モナコ以来のQ3進出となった予選のパフォーマンスはマシンの力を最大限に引き出し、すばらしかったと思います。

また、フェルナンドはトラフィックの影響によりQ3進出はなりませんでしたが、彼のQ1での果敢なアタックは、チームだけでなく、寒い中観戦に来てくれているスタンドのファンにも、素敵なサプライズを与えてくれました。

パワーサーキットであるここシルバーストーンで、週末を通してある程度のパフォーマンスを見せられていることは、今後に向けた自信に繋がります。もちろん、まだ上位陣との差はありますが、確実に前進できていると感じています。

明日はストフェルが8番手からのスタートで、フェルナンドはペナルティーによりグリッド後方からのスタートになります。ただ、ここイギリスでは突然の降雨も予想されるので、2人とも十分にポイント獲得のチャンスはあると思っています。明日も引き続き、ホームグランプリでファンの皆さんにいいパフォーマンスをみせられるよう、全力で取り組んでいきます」

リザルト

フリー走行3

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
144ルイス・ハミルトン Mercedes1'28.063
25セバスチャン・ベッテル Ferrari+0.032
377バルテッリ・ボッタス Mercedes+0.074
47キミ・ライコネン Ferrari+0.669
527ニコ・ヒュルケンベルグ Renault+1.417
63ダニエル・リカルド Red Bull+1.549
78ロマン・グロージャン Haas+1.756
833マックス・フェルスタッペン Red Bull+1.841
919フェリペ・マッサ Williams+1.896
102ストフェル・バンドーン McLaren-Honda+2.025
1114フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda+2.075
1231エステバン・オコン Force India+2.109
1320ケビン・マグヌッセン Haas+2.207
1430ジョリオン・パーマー Renault+2.239
1511セルジオ・ペレス Force India+2.353
1626ダニール・クビアト Toro Rosso+2.441
1755カルロス・サインツ Toro Rosso+2.452
1894パスカル・ウェーレイン Sauber+2.558
199マーカス・エリクソン Sauber+2.567
2018ランス・ストロール Williams+3.295

予選

順位 No. ドライバー チーム タイム
144ルイス・ハミルトン Mercedes1'26.600
27キミ・ライコネン Ferrari1'27.147
35セバスチャン・ベッテル Ferrari1'27.356
477バルテッリ・ボッタス Mercedes1'27.376
533マックス・フェルスタッペン Red Bull1'28.130
627ニコ・ヒュルケンベルグ Renault1'28.856
711セルジオ・ペレス Force India1'28.902
831エステバン・オコン Force India1'29.074
92ストフェル・バンドーン McLaren-Honda1'29.418
108ロマン・グロージャン Haas1'29.549
以下Q2にて決定
1130ジョリオン・パーマー Renault1'30.193
1226ダニール・クビアト Toro Rosso1'30.355
1314フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda1'30.600
1455カルロス・サインツ Toro Rosso1'31.368
1519フェリペ・マッサ Williams1'31.482
以下Q1にて決定
1618ランス・ストロール Williams1'42.573
1720ケビン・マグヌッセン Haas1'42.577
1894パスカル・ウェーレイン Sauber1'42.593
199マーカス・エリクソン Sauber1'42.633
203ダニエル・リカルド Red Bull1'42.966

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フェルナンド・アロンソ

ストフェル・バンドーン

ストフェル・バンドーン

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