ROUND07
カナダ
ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット
2017.06.09(金)
「明日の目標はQ3進出」
今日のFP1では、両マシンがセッションの大半を予定していたプログラム通りに走行したものの、フェルナンド・アロンソは、パワーユニット(PU)に油圧系の漏れが生じたため、終了間際にコース上にマシンを止める結果となりました。アロンソは13周を走行し、16番手でセッションを終了しました。一方、ストフェル・バンドーンにとっては、アロンソよりも実りの多いセッションとなりました。29周を走行する中で、通常のセットアップ変更や空力整合作業を行い、11番手のタイムでした。
FP2は、2人のドライバーの運が逆転するかたちとなりました。バンドーンはセッションをスムーズに開始し、予定されていたフロア交換が終了次第、コースに復帰。しかしながら、セッション終了間際にMGU-Hの問題を検知したため、走行時間が15分短縮される結果となりました。この不具合については、現在分析中です。それでもバンドーンは20周を走行し、19番手でセッションを終了しました。
ガレージの反対側では、FP1で油圧系の漏れが発生したアロンソのマシンをコースに戻すために、チームは精力的に仕事をしました。幸いにも、大がかりなコンポーネント交換を必要としない、簡単な作業で済みました。アロンソはセッション終了まで残り約30分のところでコースに復帰。19周を走行し、7番手タイムをマークしました。
FP1 | 1分16.521秒(トップとの差 +2.712秒) | 13周 | 16番手 |
FP2 | 1分14.245秒(トップとの差 +1.310秒) | 19周 | 7番手 |
「今日は難しい一日でした。油圧系の漏れにより、FP1およびFP2の大半の時間を失ってしまいました。走行時間が十分になかったため、マシンはまだ完ぺきにチューニングされておらず、セットアップに関しては改善の余地があります。
ただ、我々はこのサーキットをよく知っていると思いますし、ここでは長年レースをしてきました。予選と決勝での攻め方は理解していますし、今日の時間のロスがあまりハンディキャップにならないことを願っています。
ここでは、トップ10周辺のポジションになることを予想していますが、セッション終盤には、バルセロナのときと同様にいいラップを数周走行し、最終的に7番手に入りました。明日の目標はQ3進出ですが、それを実現するには、いい仕事をする必要があります」
FP1 | 1分15.943秒(トップとの差 +2.134秒) | 29周 | 11番手 |
FP2 | 1分15.624秒(トップとの差 +2.689秒) | 20周 | 19番手 |
「今日は、チームにとって少し難しい一日でした。私の方は、FP1はかなり順調に進みました。ここでドライブするのは今回が初めてなので、コースを理解するために時間を費やしました。最初はアスファルトにかなりほこりがたまっていたものの、セッションが進むにつれてずいぶん改善しました。最終的にはマシンに対してまずまずの感触を持つことができたと思います。
FP2では、順調にセッションを開始し、午前と午後のセッションの合間に行ったセットアップ変更が正しい方向に向かっていると感じました。残念ながら、セッション終盤にウルトラソフトタイヤでスピンを喫し、その直後にMGU-Hの不具合を発見したため、午後の走行を終了することになりました。
全体的に、トラブルに悩まされる一日となったのは残念です。ただ明日はすべてのことが再びうまく機能し、自分たちのポジションを改善できることを願っています」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「今日もまた、我々にとってフラストレーションのたまる一日でした。フェルナンドのマシンには油圧系の不具合、ストフェルにはMGU-Hの問題が発生したため、思うようにセッションを進めることができませんでした。
それでも両ドライバーは、マシンのバランスと感触にはそこそこ満足しており、フェルナンドはFP2の終盤に非常にすばらしいラップを走行しました。
明日、また新たな一日を迎えます。PUの信頼性が確保できれば、予選に向けて満足のいく準備ができるはずです」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「例年、熱心なファンが多く詰めかけ、温かい雰囲気で迎えるカナダGPの初日ですが、我々にとっては難しいスタートになってしまいました。
午前のFP1では、2台ともに順調にスタートを切ったものの、終盤にフェルナンドのマシンに油圧系の問題が発生してしまいました。問題自体は大きくなかったものの、修復に時間を要し、FP2のスタートが遅れてしまったことは残念に思っています。
ストフェルについては、午前から順調にプログラムをこなし、セットアップを進めていたものの、午後のFP2終盤にMGU-Hの異常を検知し、セッション途中でマシンを止めることを決めました」
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'13.809 |
2 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.198 |
3 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | +0.237 |
4 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.421 |
5 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +0.769 |
6 | 31 | エステバン・オコン | Force India | +0.976 |
7 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +1.052 |
8 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.297 |
9 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +1.632 |
10 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +1.849 |
11 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | +2.134 |
12 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | +2.424 |
13 | 18 | ランス・ストロール | Williams | +2.504 |
14 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.536 |
15 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | +2.664 |
16 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +2.712 |
17 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.996 |
18 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +3.195 |
19 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | +3.797 |
20 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso |
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'12.935 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.215 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.265 |
4 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | +0.375 |
5 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.453 |
6 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.128 |
7 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.310 |
8 | 31 | エステバン・オコン | Force India | +1.364 |
9 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +1.526 |
10 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.566 |
11 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +1.631 |
12 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | +1.669 |
13 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.686 |
14 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | +1.741 |
15 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +2.137 |
16 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +2.192 |
17 | 18 | ランス・ストロール | Williams | +2.305 |
18 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.676 |
19 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | +2.689 |
20 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | +3.373 |