ROUND07
カナダ
ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット
2017.06.10(土)
「予選ではフェルナンドがマシンの実力を最大限に出しきる」
#CanadianGP
#McLarenLIVE
ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット、6月10日(土)
モントリオールで暖かい晴れた朝に行われたFP3は、フェルナンド・アロンソおよびストフェル・バンドーンの両ドライバーにとって、トラブルのないセッションとなりました。予定通りに走行プランを消化し、予選に向けて必要な最終確認およびセットアップの微調整を行いました。バンドーンは22周を走行し、16番手のタイムをマーク。一方のアロンソは18周を走行し、ピットストップのシミュレーションを行う前に、12番手でセッションを終了しました。
予選開始までに、コースの路面温度はさらに6℃上昇しました。両ドライバーともQ1をスムーズに開始したものの、パスカル・ウェーレイン選手(Sauber)がコースオフしたために、セッション終盤で走行していた最終ラップの際にイエローフラッグが出されました。そのためバンドーンは最後のアタックラップを中止せざるを得ず、約0.1秒の僅差でQ2進出を逃しました。明日のレースに向けて、予選16番手となりました。
一方、アロンソはQ1での最終走行をバンドーンよりも先に実施することを選択しました。そのため、バンドーンと同様に最終ラップを中止せざるを得なくなった際には、既に余裕を持ってQ2に進出。同セッションを10番手で終了しました。Q2では、それぞれ2周ずつ2回走行し、幸いどちらのラップでもトラフィックに引っかかることはありませんでした。アロンソは明日のレースを12番グリッドからスタートします。
FP3 | 12番手 | 1分13.885秒(トップとの差 +1.313秒) | 18周 | 予選 |
Q1 | 10番手 | 1分13.669秒 | (オプションタイヤ) |
Q2 | 12番手 | 1分13.693秒 | (オプションタイヤ) |
「今日の予選の結果は、現時点の自分たちにとっては最大限の結果だったと思います。我々のパフォーマンスには満足しています。パワー不足である状況を考慮すると、思っていたよりもスピードがあったように感じます。12番手なので、決勝をスタートするにあたって理想的なポジションとは言えませんが、ポールポジションのラップタイムからすると我々にも比較的競争力があると思っています。もちろん、さらに上のポジションであるに越したことはないものの、今日はトラブルのない一日でマシンのポテンシャルを最大限に引き出すことができたと思います。
今のところ、マシンに対してはすばらしい手応えを感じています。今日はコース上を走行して楽しかったですし、グリップも非常に高いです。タイヤは温めにくいものの、非常に一貫性があり、走行中は常にプッシュすることができます。ですから、明日は興味深いレースになるでしょう。
明日のレースで大事なのは、いつも通り、パフォーマンスと信頼性です。燃料を多少セーブしながら、エンジンの冷却にも注意する必要があるので、容易ではありません。ただ明日の最優先事項は、レースを完走することです。そして、入賞できるなら、それはすばらしい結果です」
FP3 | 16番手 | 1分14.228秒(トップとの差 +1.656秒) | 22周 | 予選 |
Q1 | 16番手 | 1分14.182秒 | (オプションタイヤ) |
「イエローフラッグが出されて、Q1の最終ラップを中止しなければならなかったことは残念です。Q2に進出するポテンシャルはあったと思います。最初のタイム計測ラップではタイヤの切り替えに少し苦戦しましたが、2回目のラップではタイムを更新できたのではないかと思っています。イエローフラッグが出なければ、Q2進出は十分に可能だったと思います。ただ、こういうことはときに起こるものであり、不運だったと思っています。
全体的にタイヤの温度を上げて、いいタイムを出せる状態にまでもっていくことが難しいと感じました。ただ実際のパフォーマンスは、それほど悪くはありません。タイヤを機能させるためには少し時間がかかりますが、それさえできればパフォーマンスを発揮することができます。
明日は全力を尽くします。このコースは長いストレートがあるので、我々にとって最適なサーキットではないことは分かっています。また、ストレートでのスピードを上げるために、セットアップの面で少し妥協もしています。明日は長いレースになりますが、いい内容で、両マシンが完走できることを願っていますし、そこで何位に入れるか、楽しみにしています」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「今日はここジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで、フェルナンドがいつもの見事なパフォーマンスを披露してくれました。マシンが持つスピードを0.01秒単位まで引き出し、その結果、予選12番手という勇気付けられる結果を出しました。
当然のことながら、12番手というのは、フェルナンドにとっても我々にとっても、大喜びするような結果ではありません。ただ、午後の予選で彼がマシンの実力を最大限に出しきったことは事実です。
フェルナンドはタイム計測中にトラフィックに引っかからずに走ることが出来ましたが、逆にストフェルには不運がありました。ストフェルもフェルナンドも、最適なラップを走行するには、タイヤを十分に温めるために2周走行する必要があると認識していましたが、ストフェルは、パスカル・ウェーレイン選手のアクシデントによって、Q1で2回目のアタックラップを始めた際にイエローフラッグが出される結果となりました。それを考えると、1度のアタックのみで16番手という結果は、彼の努力の結果だと思っています。
明日フェルナンドは入賞を目指して懸命にレースをします。我々のマシンに信頼性があり、前方のマシンが数台リタイヤし、運を少し味方につけることができれば、ストフェルもフェルナンドと同様のレースができるかもしれません」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「今週末はトラブルがありながらも、ある程度の速さをみせられていたため、予選では3戦連続のQ3進出を狙っていました。結果としてはわずかに届かず、悔しく思っています。
昨日のトラブルによる遅れを取り戻すべく、午前のFP3ではチーム一丸となりプログラムを消化し、セットアップを煮詰めていきました。
予選ではフェルナンドはいつも通りマシンから最大限の速さを引き出してくれましたが、わずかな差でQ3進出を逃す結果になりました。また、今日はストフェルにも十分チャンスはあると思っていましたが、イエローフラッグによりQ1の最終アタックを中止せざるを得なかったことは不運ですし、残念だったと思います。
明日は長く厳しい戦いになることを予想していますが、ポイントを獲得できるだけの速さは十分にあると思っています。明日の決勝ではニュータイヤを装着してのスタートになりますし、カナダではあらゆることが起こりうると思います。いいスタートを決めてポイント獲得を目指します」
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'12.572 |
2 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.292 |
3 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.354 |
4 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.393 |
5 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | +0.638 |
6 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | +0.921 |
7 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +0.955 |
8 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.973 |
9 | 31 | エステバン・オコン | Force India | +1.063 |
10 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.095 |
11 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +1.216 |
12 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.313 |
13 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.384 |
14 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +1.422 |
15 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +1.530 |
16 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | +1.656 |
17 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | +1.820 |
18 | 18 | ランス・ストロール | Williams | +1.837 |
19 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.311 |
20 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | +2.393 |
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'11.459 |
2 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'11.789 |
3 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Mercedes | 1'12.177 |
4 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'12.252 |
5 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1'12.403 |
6 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'12.557 |
7 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'12.858 |
8 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'13.018 |
9 | 31 | エステバン・オコン | Force India | 1'13.135 |
10 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Renault | 1'13.271 |
以下Q2にて決定 | ||||
11 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | 1'13.690 |
12 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'13.693 |
13 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | 1'13.756 |
14 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 1'13.839 |
15 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | 1'14.293 |
以下Q1にて決定 | ||||
16 | 2 | ストフェル・バンドーン | McLaren-Honda | 1'14.182 |
17 | 18 | ランス・ストロール | Williams | 1'14.209 |
18 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Haas | 1'14.318 |
19 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'14.495 |
20 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Sauber | 1'14.810 |