ROUND04

ロシアロシア ソチ・オートドローム 2017.04.28(金)

2017 RUSSIAN GRAND PRIX - 1日目フリー走行

2017 RUSSIAN GRAND PRIX - 1日目フリー走行

「明日はどのような進歩を見せられるかが楽しみ」

#RussianGP

ソチ・オートドローム、4月28日(金)

1日目のフリー走行が行われた本日は、ストフェル・バンドーンにとって厳しい一日となりました。フリー走行1回目に発生したPUのトラブルにより、フリー走行2回目から今季5基目のMGU-Kおよびターボチャージャーをマシンに搭載することとなったバンドーンは、日曜日のレースで15グリッド降格ペナルティーを受けるため、決勝は最後尾付近からのスタートを余儀なくされる厳しいレースとなります。

ただ、そのような不運はあったものの、チームは新しい空力パーツなどのテストを行うことができ、全体としては収穫の多い一日となりました。

フェルナンド・アロンソは、12番手のタイムをマーク。一方のバンドーンは、ウルトラソフトタイヤを装着して臨んだ最終走行でスローパンクチャー(徐々にタイヤの空気が抜けるパンク)と思われる事象によりラップを中断し、16番手となりました。その後の確認の結果、スローパンクチャーではなく、リアホイールのセンサーに不具合があったことが判明しました。

コメント

フェルナンド・アロンソ

#FA14 MCL32-03
FP1 1分38.813秒(トップとの差 +2.739秒) 16周 13番手
FP2 1分36.765秒(トップとの差 +2.645秒) 27周 12番手

フェルナンド・アロンソ 「ここは、どちらかと言えばパワーサーキットです。今回のマシンはバーレーンのものと基本的に同じ設定なので、今週末になにかを大きく前進できるとは思っていません。自分たちにとって厳しいサーキットでなにができるのかを確認するという意味では、興味深い週末になると思います。

今日は両セッションを通してタイヤのテストを実施しました。ここではタイヤが非常に長く持ち、とても安定しているようなので、事前の予想通り1ストップのレースになりそうです。また、タイヤを十分に温めるのに少し時間がかかるため、予選では最初のラップが必ずしも最速になるとは限らないと考えています。複数のラップを走行しなければならないのは全員同じですが、ライバルより少しでもタイヤを早く温める方法を見つけたいと思います。

金曜日にやるべきことは完了したので、明日はどのような進歩を見せられるかが楽しみです」

ストフェル・バンドーン

#SV2 MCL32-01
FP1 1分39.541秒(トップとの差 +3.467秒) 19周 17番手
FP2 1分37.125秒(トップとの差 +3.005秒) 25周 16番手

ストフェル・バンドーン「FP1ではエンジンの不具合が再発しました。そのため、今週末は15グリッド降格ペナルティーを受けます。ただ、今シーズンは開幕以来、厳しい状況が続いていたので、ペナルティーを受けるのは時間の問題でした。

残念ながら、今日は難しい一日でしたが、気持ちを切り替えるためにベストを尽くすしかないと思っています。現在自分が置かれている状況に関して、現場にいる私たちができることはあまり多くありません。それでも、近いうちに改善できることを願っています。

FP2で全く問題がなかったわけではないものの、少なくともFP1よりもさらに周回を重ねることができました。明日は、今日よりもスムーズに物事が進むことを願っています」

THE MANAGEMENT

エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
エリック・ブーリエ「FP1とFP2の合間に5基目のMGU-Kとターボチャージャーへ交換したことによって、ストフェルが日曜日のレースで15グリッド降格ペナルティーを受けるのは、当然のことながら残念です。とはいえ、その交換作業を非常に効率よく行うという見事な仕事を成し遂げたメカニックのメンバーは、称賛に値します。FP2の開始から10分後には、ストフェルが走行を再開できたことには、とても感心させられました。

PUの部品交換を除いては、実りの多い一日でした。新しいパーツをいくつか試し、期待通りの効果が出ていると感じました。

当然のことながら、日曜日は厳しいレースになります。特にストフェルにとってはそうでしょう。ただ、我々は自分たちの仕事に引き続き集中し、レースでパフォーマンスを改善できるようプッシュするのみです」

長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
長谷川 祐介 「今日はポジティブとネガティブ、両方が入り混じった一日でした。バーレーンで多発したMGU-Hの問題については、今回のレースまでに対策を施したこともあり、フェルナンドにもストフェルにも発生することはありませんでした。

しかしながら、FP1の終わりにストフェルのマシンのPUに異常を検知しました。大きな問題ではなかったものの、FP2で少しでも多くの走行を重ねるために、FP1とFP2の間にPU交換を決断しました。

通常は長い時間が必要な作業ですが、チームのメンバーが非常に早く作業を完了させ、ストフェルはFP2をフェルナンドとほぼ同じタイミングで開始することができました。ほとんどタイムロスなしでの作業を完了してくれたチームメンバー全員に感謝をしています。今回のPU交換により、ストフェルが日曜の決勝をグリッド降格ペナルティーとともに開始しなくてはいけないことは残念ですが、それでも彼は、明日の予選でも、明後日の決勝でも素晴らしい走りを見せてくれることと思っています。

フェルナンドは1日をトラブルなく終えることができましたし、さまざまなタイヤを使ってエアロのテストなどを行うこともできました。彼のマシンに関しては、明日の予選に向けてよい準備ができたと思います。

2人のドライバーにいいレースをしてもらうためにも、我々は引き続き全力で準備を進めます」

リザルト

フリー走行1

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
17キミ・ライコネン Ferrari1'36.074
277バルテッリ・ボッタス Mercedes+0.045
344ルイス・ハミルトン Mercedes+0.607
433マックス・フェルスタッペン Red Bull+1.100
55セバスチャン・ベッテル Ferrari+1.156
63ダニエル・リカルド Red Bull+1.216
711セルジオ・ペレス Force India+1.383
819フェリペ・マッサ Williams+1.826
918ランス・ストロール Williams+1.870
1031エステバン・オコン Force India+1.991
1126ダニール・クビアト Toro Rosso+2.422
1220ケビン・マグヌッセン Haas+2.673
1314フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda+2.739
1455カルロス・サインツ Toro Rosso+2.902
1530ジョリオン・パーマー Renault+3.084
168ロマン・グロージャン Haas+3.459
172ストフェル・バンドーン McLaren-Honda+3.467
1894パスカル・ウェーレイン Sauber+3.657
199マーカス・エリクソン Sauber+4.005
2046セルゲイ・シロトキンRenault

フリー走行2

順位 No. ドライバー チーム タイム/差
15セバスチャン・ベッテル Ferrari1'34.120
27キミ・ライコネン Ferrari+0.263
377バルテッリ・ボッタス Mercedes+0.670
444ルイス・ハミルトン Mercedes+0.709
533マックス・フェルスタッペン Red Bull+1.420
63ダニエル・リカルド Red Bull+1.790
719フェリペ・マッサ Williams+2.141
827ニコ・ヒュルケンベルグ Renault+2.209
920ケビン・マグヌッセン Haas+2.386
1011セルジオ・ペレス Force India+2.480
1131エステバン・オコン Force India+2.534
1214フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda+2.645
1330ジョリオン・パーマー Renault+2.651
148ロマン・グロージャン Haas+2.919
1555カルロス・サインツ Toro Rosso+2.963
162ストフェル・バンドーン McLaren-Honda+3.005
1726ダニール・クビアト Toro Rosso+3.180
1894パスカル・ウェーレイン Sauber+3.321
1918ランス・ストロール Williams+3.627
209マーカス・エリクソン Sauber+3.699

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ストフェル・バンドーン

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