2016.04.27 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第4戦 ロシアGP ロシアGP プレビュー

ロシアGP プレビュー

Hondaは、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の第4戦ロシアGP(開催地:ソチ、4月29日〜5月1日)に向けて準備を進めています。今大会のサーキット情報や、今週末のレースの見どころなどをレポートします。

コメント

長谷川祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「Hondaがソチで初めて戦ったのはつい7カ月前で、アロンソの250戦参戦記念を祝ったレースでしたが、今年もこのダイナミックなサーキットでレースができることを楽しみにしています。

ここソチは、我々にとっては前半における難関の一つとも言えるサーキットです。ストレートと低速コーナーの組み合わせにより、パワー、エネルギーマネージメントと燃費のバランスを保つ必要があり、チームのエンジニアにとっては忙しいサーキットです。コースはソチのオリンピックパーク内にストリートサーキットとして作られた、近代的でテクニカルなレイアウトで、ストレート中心の前半と、後半の中低速コーナーが連続するコースはマシン全体への要求が高く、ドライバーのスキルも試されます。

フリー走行の時間を有効に使いながら、マシンのバランスとパワーユニットのセットアップを念入りに行い、日曜日のレースではポイント圏内でフィニッシュすることを目指します」

レース日時
4月29日(金) フリー走行1 10:00〜11:30(日本時間 16:00〜17:30)
フリー走行2 14:00〜15:30(日本時間 20:00〜21:30)
4月30日(土) フリー走行3 12:00〜13:00(日本時間 18:00〜19:00)
予選 15:00〜16:00(日本時間 21:00〜22:00)
5月1日(日) 決勝レース 15:00〜(日本時間 21:00〜)
※決勝レースは53周完走、もしくは2時間経過時点の周回で終了
サーキット情報
サーキット名 ソチ・オートドロム
所在地 ソチ
コース全長 5.848km
周回数 53周
トップスピード 時速345km
特徴 2014年が初レースとなったソチ・オートドロムは、レース専用コースと、市街地コースを組み合わせたユニークなサーキット。完全な市街地コースのモナコやシンガポールとは異なり、市街地部分の路面もスムーズでグリップ力が高い上にタイヤの磨耗も少ない。今回のレースに持ち込まれるタイヤは、スーパーソフト、ソフト、ミディアムの3種で、前半のフライアウェイ(ヨーロッパの中心地から遠い開催地で行われるGP)のすべてのレースが同じ選択肢となっているが、中国GPと比べて格段に全チームのピットストップが減ることは間違いないだろう。サーキットの形状は、2つの長いストレートを数々の90度コーナーがまとめるというデザインとなっており、高速でオリンピックパークの中を駆け抜ける前半戦と中低速の後半戦に分かれている。全体的にサーキットの幅は広く、ストレート区間ではマシンごとに異なるラインを取り、コーナーでのブレーキングにてオーバーテイクが可能となっている。昨年は無理なオーバーテイクからのアクシデントも発生したが、接近戦もレースの見どころの一つである。

2015年優勝者:ルイス・ハミルトン (メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
2015年ファステストラップ:セバスチャン・ベッテル 1分40秒071 (51周目、フェラーリ)
ラップレコード:1分40秒071 (2015年、セバスチャン・ベッテル、フェラーリ)