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2016.03.30 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第2戦 バーレーンGP バーレーンGP プレビュー

バーレーンGP プレビュー

Hondaは、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の第2戦バーレーンGP(開催地:サヒール4月1〜3日)に向けて準備を進めています。今週末のサーキット情報や、レースの見どころなどをレポートします。

コメント

長谷川祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「McLaren-Hondaにとって波乱のオーストラリアGPを終え、今シーズン初めてのナイトレースが開催されるバーレーンに向かいます。

メルボルンで使用したアロンソ選手のパワーユニットをレース後に確認したところ、大きな事故の影響により、残念ながらICE(内燃機関)はほぼ使用できない状態でした。このため、バーレーンGPではパワーユニット全体を交換し、週末のレースに臨みます。今後の長いシーズンを考えると、パワーユニットを初戦で失ったことはチームにとって痛手になりますが、年間を通じたパワーユニットの戦略については、チーム全体でじっくりと検討することとします。

今週末のレースが行われるバーレーン・サーキットは、砂漠の暖かく乾燥した気候が予想されるため、全セッションで安定した走行が見込まれますが、夜のセッションは急激に気温が落ちるので、タイヤなどのセットアップが難しいサーキットです。ほぼ平坦なサーキットの中に、2つの長いストレートがあり、パワーと燃費には厳しいので、金・土のフリープラクティスでパワーユニットの適性確認を念入りに行います。オーストラリアの初戦で得られたデータをもとに、バーレーンのコースに合わせてパワーユニットの適正化を図り、一戦ごとの前進を目指します」

レース日時
4月1日(金) フリー走行1 14:00〜15:30 (日本時間 20:00〜21:30)
フリー走行2 18:00〜19:30 (日本時間 24:00〜翌日01:30)
4月2日(土) フリー走行3 15:00〜16:00 (日本時間 21:00〜22:00)
予選 18:00〜19:00 (日本時間 24:00〜翌日01:00)
4月3日(日) 決勝レース 18:00〜 (日本時間 24:00〜)
※決勝レースは57周完走、もしくは2時間経過時点の周回で終了
サーキット情報
サーキット名 バーレーン・インターナショナル・サーキット
所在地 バーレーン・サヒール
コース全長 5.412km
周回数 57周
トップスピード 時速335km
特徴 バーレーン・インターナショナル・サーキットは、砂漠地帯で日中の気温が高いために、2014年よりナイトレースとして開催されている。4本のストレートと低速コーナーの組み合わせにより、低いギアでの走行や加速が必要とされるため、今年のグランプリサーキットの中でマシンの燃費に最も厳しく、エネルギーマネージメントがレースの行方を左右する。また、砂の影響でグリップ力が少ないサーキットのため、低速コーナーの立ち上がりでマシンをコントロールするのが難しい。決勝レースでは、メルボルン同様にスーパーソフト(オプション)、ソフト(プライム)、そしてミディアム(バックアップ)という3種のタイヤが用意されており、各チームのタイヤマネージメントとピットストップ作戦が見どころの一つとなる。 気候: 砂漠地帯のため、高温だが湿度は低いので過ごしやすいが、昼夜の寒暖差がマシンのセットアップを悩ましくする。

2015年優勝者:ルイス・ハミルトン (メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
2015年ファステストラップ:1分36秒311 (42周目、キミ・ライコネン、フェラーリ)
ラップレコード:1分31秒447 (2005年、ペドロ・デ・ラ・ロサ、マクラーレン・メルセデス)