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2016.04.01 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第2戦 バーレーンGP バーレーンGP 1日目フリー走行

バーレーンGP 1日目フリー走行

2016年4月1日(金)・1日目フリー走行  会場:バーレン・インターナショナル・サーキット

「ドライブを楽しめるマシンを手にするのはうれしい」

バーレン・インターナショナル・サーキット、4月1日(金)
#BahrainGP
#McLarenLIVE

本日の1回目のフリー走行は、強風が吹く砂漠の中で難しいコンディションを強いられたものの、ここ数日バーレーンでは例年にない雨や低温が続いていたので、ドライコンディションで走行できるのは、うれしい状況でした。
今週末はフェルナンド・アロンソを欠場させるべきとの決断が、昨日FIAの医師から下され、代役を務めるストフェル・バンドーン用にシャシー#02を準備。チームはすばらしい仕事を成し遂げました。バンドーンは空力やメカニカル面の一連のセットアップ・プログラムをすぐに開始しました。ジェンソン・バトンも空力とバランスの作業に重点を置き、両ドライバーとも各種セットアップを行いながら、両セッションにおいて競争力のある走りをみせました。
夕暮れ時となり、会場のフラッドライトが点灯すると、両ドライバーはマシンの空力およびメカニカルバランスの両セットアップに焦点を当てながらも、さまざまな燃料積載量でのタイヤ評価にも時間を費やしました。サーキットの状況も、今日はほぼ終日、比較的一定した気温となり、ポジティブな形でプログラムを完了するとともに、明日のFP3、そしてまたもや予測不可能なセッションが予想されている予選に向けて、必要な作業を実施することができました。

ストフェル・バンドーン MP4-31-02

FP1 1分36.392秒(トップとの差 +4.098秒) 25周 18番手
FP2 1分32.999秒(トップとの差 +1.998秒) 30周 11番手

「私は土曜日に24歳になったばかりです。ですから、これはとてもいい誕生日プレゼントです!今日はすばらしい一日になりました。今週末にドライブすることは予想していませんでしたが、この機会を与えられたことをとてもうれしく思います。チームのために、できる限りいい仕事をします。私は100%準備ができているような気がしますし、今日はとてもいい一日でした。このマシンをドライブするのは今日が初めてでしたが、マシンに乗ってすぐに心地がいいと感じましたし、FP1ではかなりたくさんの作業をこなし、FP2でもなかなかいい感触を得ました。

我々にとって一番大事なことは、多くの周回を重ねることでした。私が学ばなければならないことをすべて網羅するために、ピットストップ、スタートの練習、および(マシンの)操作関連のことを数多く実施しました。日本からバーレーンまでの道中には、準備作業もありましたし、学ぶべきことがたくさんありました。エンジニアから多くの情報を受け取り、その全部に目を通しました。機内での時間を有効に使ったわけです!明日、それから特にレースまでにやるべきことは、まだたくさんありますが、今のところ、すべてがとても順調に進んでいます。

この機会を楽しみたいと心から思っていますし、今回チャンスを与えられたことに、とてもワクワクしています。フェルナンドは終日、私のそばでエンジニアと一緒にいながら、すばらしいアドバイスをしてくれました。McLaren-Hondaはすばらしいチームですし、私はチーム内のメンバーを既にたくさん知っているので、ここで一緒に仕事をするのはそれほど難しくはありません。もちろん、テストをせずにマシンにすぐに乗り込むのは理想的な状況ではありませんが、今日のフリー走行では両セッションとも非常にいい内容となりました。マシンで周回を重ねるたびに心地良さが増しているので、明日も引き続き前進できると考えています。ここ数カ月間、ファクトリーで多数のシミュレーター作業を実施したため、今日は自分がF1ドライバーとしてハンドルを握る準備が十分にできていると感じました。(今週末のレースに出場するよう指示された)電話を受けて以来、私はエンジニアとともに、マシンの設定方法やレース運びについて多くのことを学びました。忙しい一日でしたが、すべてのことが順調に進みました。バーレーンは私が好きなサーキットですし、土日もとても楽しみにしています」


#22 ジェンソン・バトン MP4-31-03

FP1 1分35.440秒(トップとの差 +3.146秒) 28周 14番手
FP2 1分32.281秒(トップとの差 +1.280秒) 32周 3番手

「今日はいい一日でした。FP1・FP2ともに競争力がありましたし、いい感触を得られるマシン、つまりいろいろと試すことで目に見える改善があるマシンを手に入れるのは、うれしいものです。今日はフリー走行にしか過ぎませんが、いつもよりずっと楽しかったです!燃料をたくさん積んでいたときの走行もそれほど悪くありませんでしたし、今日は全体的にポジティブな一日でした。ロングランに関しては、明日やるべきことがまだたくさん残っています。特にハードタイヤでの走行もそうですし、明日は他チームのマシンの競争力がさらに増すはずです。ただ、今日の我々のラップタイムは3番手であり、これは前向きな結果です。改善すべきエリアはあるものの、さらなる改善の余地があると考えています。明日はチームとしていい仕事をして、ミスをしないようにする必要があります。

今日は信頼性に関する問題はなく、すべて順調に進みました。ドライブを楽しめるマシンを手にするのはうれしいものです。バランスはまずまずですし、ここでのマシンに対する感触はよく、メルボルンのときより確実によくなっています。FP2で3番手につけたのは変わりやすい天候やそれ以外の理由でもありません。予選でQ3に進出することを想定しなければいけませんし、それが目標となります。

今日はストフェルが本当にいい仕事をしてくれました。予想通りうまく順応していましたし、彼は非常に才能のあるドライバーです。明日はチームとしてなにができるのか見てみましょう。明日は私とストフェルの間に入り込む他チームのマシンが何台かいると思いますが、今日はポジティブな形でスタートが切れました。いつも通りにいかなかったことはなにもありませんでしたし、明日も引き続き改善できるよう願っています」


エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「今日は非常に満足できるいい一日でした。昨日、今週末のレースにフェルナンドが出場できないというFIAのメディカルチームによる判断を受け、チームは その状況を迅速かつプロフェッショナルな形で対処し、ストフェルがリザーブドライバーとしてMP4-31でデビューするために、フェルナンド側のガレージ で必要な各種変更を実施してくれました。

ストフェルはプロのドライバーとして、すぐにマシンに乗り込み、フリー走行ではすぐにマシンにも 慣れて周回を重ねてくれました。ストフェルもジェンソンも今日はいい走りをしましたし、ストフェルは我々の予想通り今日のプログラムを順調にこなし、すば らしいフィードバックをしながら、セットアップや空力に関する価値あるテストを実施してくれました。我々のペースは非常に励みになるものの、今日はまだ金 曜日であり、いつもと同様に、今夜やるべきことはたくさんあります。

オーストラリア戦と同様、我々はバーレーンにもアップデートを持ち込 んでおり、今日は新しいパーツを評価し、パッケージの中でそれらを慣らすことに時間を費やしました。信頼性については、今日もまた力強い内容の一日とな り、たくさんの周回を重ねることができました。有効なデータを多く収集することができましたし、それをもとに明日のセッションに臨みます。

今回も予選の対応は難しく、予期せぬセッションとなることが予想されており、特に中盤でのポジション争いはそうなる可能性があります。ただ、今日の走行は励みになりましたし、明日もこの勢いを維持しながら、我々のパッケージのポテンシャルを披露できればと思います」


長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「アロンソ選手が今回のグランプリに出走できなくなり、大変残念に思います。
バンドーン選手には、アロンソ選手の欠場をカバーすべくがんばってほしいので、チーム一丸となって週末を通してサポートしていきます。

初日のバーレーンは例年になく涼しい気温となっており、今のところ冷却の問題などは出ておりません。

本日の両セッションとも共に、パワーユニットの大きな問題もなく、順調にラップを重ねることができ、明日以降に向けたマシンのセットアップも進みました」

フリー走行1

順位 ゼッケン ドライバー チーム タイム/差
16ニコ・ロズベルグMercedes1'32.294
244ルイス・ハミルトン Mercedes+0.505
37キミ・ライコネン Ferrari+1.834
43ダニエル・リカルド Red Bull+2.167
526ダニール・クビアト Red Bull+2.247
627ニコ・ヒュルケンベルグ Force India+2.307
755カルロス・サインツ Toro Rosso+2.499
833マックス・フェルスタッペン Toro Rosso+2.566
98ロマン・グロージャン Haas+2.706
1019フェリペ・マッサ Williams+2.712
115セバスチャン・ベッテル Ferrari+2.779
1277バルテッリ・ボッタス Williams+2.880
1321エステバン・グティエレスHaas+3.015
1422ジェンソン・バトンMcLaren-Honda+3.146
1520ケビン・マグヌッセン Renault+3.196
169マーカス・エリクソン Sauber+3.434
1794パスカル・ウェーレイン Manor+4.077
1847ストフェル・バンドーン McLaren-Honda+4.098
1912フェリペ・ナスルSauber+4.425
2030ジョリオン・パーマー Renault+4.645
2134アルフォンソ・セリスForce India+4.993
2288リオ・ハリアントManor+5.420

フリー走行2

順位 ゼッケン ドライバー チーム タイム/差
16ニコ・ロズベルグMercedes1'31.001
244ルイス・ハミルトン Mercedes+0.241
322ジェンソン・バトンMcLaren-Honda+1.280
433マックス・フェルスタッペン Toro Rosso+1.405
57キミ・ライコネン Ferrari+1.451
65セバスチャン・ベッテル Ferrari+1.649
726ダニール・クビアト Red Bull+1.702
877バルテッリ・ボッタス Williams+1.791
93ダニエル・リカルド Red Bull+1.869
1019フェリペ・マッサ Williams+1.872
1147ストフェル・バンドーン McLaren-Honda+1.998
1221エステバン・グティエレスHaas+2.128
1355カルロス・サインツ Toro Rosso+2.176
148ロマン・グロージャン Haas+2.383
1511セルジオ・ペレス Force India+2.405
1620ケビン・マグヌッセン Renault+2.446
1727ニコ・ヒュルケンベルグ Force India+2.569
1830ジョリオン・パーマー Renault+2.639
1994パスカル・ウェーレイン Manor+2.952
209マーカス・エリクソン Sauber+3.223
2112フェリペ・ナスルSauber+3.476
2288リオ・ハリアントManor+3.561

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

長谷川祐介

ストフェル・バンドーン