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October 23 2015 PRACTICE 2015 Formula 1 United States Grand Prix
アメリカGP
2015年10月23日(金)・1日目フリー走行 会場:サーキット・オブ・ジ・アメリカズ 全長:5.513km
オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催された金曜日のフリー走行は、激しい雷雨のため、セッション大半が走行不可能となりました。
午前中は、フェルナンド・アロンソおよびジェンソン・バトンの両ドライバーが忙しいセッションをこなし、雨を避けながら、パワーユニットと空力に関する一連のテストを実施しました。しかしながら、お昼休みに天候が悪化し、さらに激しい雨が降り出したため、マーシャルが落雷を受ける危険性があるとして、まずはFP2のスタート時間が遅延となり、その後、医療用ヘリコプターが飛行できる状況ではないとの判断から、遅延ではなく中止となりました。FP2を夕方に延期するという検討もありましたが、日没により安全確保ができないという理由により、結果的にFP2はキャンセルとなりました。
順位 | ドライバー | チーム | タイム | 周回数 |
---|---|---|---|---|
1 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'53.989 | 7 |
2 | ダニール・クビアト | Red Bull | 1'55.224 | 6 |
3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'55.592 | 10 |
4 | カルロス・サインツ Jr. | Toro Rosso | 1'55.667 | 8 |
5 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'55.693 | 4 |
6 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'55.710 | 10 |
7 | マックス・フェルスタッペン | Toro Rosso | 1'55.969 | 7 |
8 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'56.326 | 10 |
9 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'56.839 | 18 |
10 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 1'56.866 | 15 |
11 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'57.081 | 13 |
12 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'57.139 | 4 |
13 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 1'57.495 | 20 |
14 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 1'57.518 | 4 |
15 | ロマン・グロージャン | Lotus | 1'58.319 | 10 |
16 | ラファエル・マルチェロ | Sauber | 1'59.431 | 19 |
17 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'59.743 | 18 |
18 | アレキサンダー・ロッシ | Marussia | 2'01.154 | 11 |
19 | ウィル・スティーブンス | Marussia | 2'01.907 | 13 |
20 | パストール・マルドナド | Lotus | 1 |
※FP2は大雨の影響で中止になりました
フェルナンド・アロンソ
MP4-30-03
FP1 1分56.839秒(トップとの差 +2.850秒)18周 9番手
FP2 セッション中止のため走行せず
「午後に全く走れなかったことは残念です。ただ、午前中のセッションではパワーユニットと空力の評価作業を実施し、実りの多い内容となりました。進化していることは確かですし、FP2でその変化を確認できれば、さらに良かったと思います。
午後は雨があまりにも激しく、安全に走行することができない状態でした。前回これほどの悪天候に見舞われたのがいつだったかは思い出せませんが、信じられない状態でした。
このような状況で一番大切なのは、ファンの皆さんと関係者の安全を確保することです。ですから、今日は正しい決断が下されたと思います」
ジェンソン・バトン
MP4-30-04
FP1 1分57.495秒(トップとの差 +3.506秒)20周 13番手
FP2 セッション中止のため走行せず
「セッションを中止せざるを得ない状況になるときはいつも残念に思いますが、今日の午後の決断は全くもって正しかったと思います。我々が走行できるほどコースが十分安全な状態になることはなかったですし、日没のためセッションを延長することもできませんでした。
今日、サーキットに足を運んだファンの皆さんにとっては本当に残念な一日でした。ただ、大事なことは、雷がすぐ近くで発生していたにもかかわらず、全員の安全が確保できたことです。こういったことが起こると、いつも難しいと感じます。我々はレーサーとしてベストを尽くしますが、今日は何もすることができませんでした。
天気予報を見る限り、あまり良い状況ではないようですが、明日はもっと良い一日になるよう願っています」
エリック・ブーリエ | McLaren-Honda Racing Director
「ウエットコンディションのときに走行しない理由をファンから尋ねられることがありますが、今日は誰が見てもはっきり分かるほど、走行不可能な状態でした。コースの大半が浸水し、至るところに水たまりがありました。コースの大部分が霧に覆われて、コース上の作業員が落雷を受ける危険性もあり、最終的には医療用ヘリコプターが安全に飛行できないほどでした。午後は明らかに走行不可能でした。
それでも、今日、F1のアクションを一目見ようと、会場を訪れたファンの方々のお気持ちを察します。今日、走行できなかった理由を観客の皆さんが理解して下さるといいのですが、明日とあさってはファンの方々のために、すばらしい走りを披露できるよう願っています」
新井康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「アメリカの週末は雨で始まりました。パワーユニットとエアロのアップデートの確認とセッティングのためには走行時間が必要だった中、 豪雨のためにFP2が中止になったことは残念でしたが、お客様やチームの安全を考えると正しい判断だったと思います。
しかしながら、午前中のFP1ではアロンソ選手、バトン選手ともに周回数を重ねることができ、 車全体のセットアップの基本確認をすることができたのは収穫です。アロンソ選手のマシンに投入した新パワーユニットについても順調に作業が進みました。
明日も不安定な天気が続きそうですので、今日のデータの分析がレースでは重要になってくると思っています」