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September 25 2015, PRACTICE 2015 Formula 1 Japanese Grand Prix
日本GP
2015年9月25日(金)・1日目フリー走行 会場:鈴鹿サーキット 全長:5.807km
今日の鈴鹿はウエットコンディションのため、作業が思うように進みませんでした。昨夜から降り出した雨がほんの少しだけ弱まった状態でFP1の開始を迎え、その後はほぼ終日にわたって雨脚が強まる中でのフリー走行となりました。そのため、両セッションともに大半の走行で溝の深いフルウエットタイヤを装着。インターミディエイトタイヤを使用する時間も少しはあったものの、すぐに天候が悪化したため、フルウエットタイヤでなければ安全に走行できない状態でした。
ジェンソン・バトンは一日を通してマシンのハンドリングバランスの悪さを訴え続け、それとは関係のない複数の不具合によって、さらに走行が阻まれました。一方、フェルナンド・アロンソはFP1の終了間際に発生したエンジンの不具合によって昼食時間にマシンのパワーユニット交換を余儀なくされ、午後のセッション前半にメカニックがマシンの修復作業を実施している間はガレージで待機することになりました。メカニックが取り付けたのは使用済みのエンジンなので、そのエンジン交換によってペナルティーを受けることはありません。
今日は悪天候のため、パフォーマンスを正確に読み取ることが難しい一日でしたが、明日に向けて気持ちを新たにし、前向きに取り組みます。
フリー走行1 リザルト
順位 | ドライバー | チーム | タイム | 周回数 |
---|---|---|---|---|
1 | カルロス・サインツ Jr. | Toro Rosso | 1'49.434 | 10 |
2 | ダニール・クビアト | Red Bull | 1'49.938 | 7 |
3 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'50.077 | 14 |
4 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'50.519 | 12 |
5 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'50.722 | 6 |
6 | マックス・フェルスタッペン | Toro Rosso | 1'50.940 | 10 |
7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'51.212 | 15 |
8 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'52.288 | 12 |
9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'53.820 | 12 |
10 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 1'53.964 | 14 |
11 | フェリペ・ナスル | Sauber | 1'54.013 | 9 |
12 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 1'55.678 | 6 |
13 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1 | |
14 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 4 | |
15 | セルジオ・ペレス | Force India | 3 | |
16 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 5 | |
17 | パストール・マルドナド | Lotus | 1 | |
18 | ジョリオン・パーマー | Lotus | 1 | |
19 | ウィル・スティーブンス | Marussia | 3 | |
20 | アレキサンダー・ロッシ | Marussia | 4 |
フリー走行2 リザルト
順位 | ドライバー | チーム | タイム | 周回数 |
---|---|---|---|---|
1 | ダニール・クビアト | Red Bull | 1'48.277 | 6 |
2 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'48.300 | 8 |
3 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'48.853 | 8 |
4 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'49.097 | 10 |
5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'50.268 | 19 |
6 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'50.319 | 16 |
7 | カルロス・サインツ Jr. | Toro Rosso | 1'50.418 | 6 |
8 | マックス・フェルスタッペン | Toro Rosso | 1'50.542 | 5 |
9 | フェリペ・ナスル | Sauber | 1'50.968 | 10 |
10 | パストール・マルドナド | Lotus | 1'51.557 | 7 |
11 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 1'51.674 | 11 |
12 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 1'51.861 | 9 |
13 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'51.934 | 12 |
14 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'52.070 | 8 |
15 | ロマン・グロージャン | Lotus | 1'52.534 | 6 |
16 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'52.765 | 6 |
17 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'55.239 | 10 |
18 | ウィル・スティーブンス | Marussia | 1'58.059 | 6 |
19 | アレキサンダー・ロッシ | Marussia | 1'59.419 | 7 |
フェルナンド・アロンソ
MP4-30-01
FP1 タイムなし
FP2 1分55.239秒(トップとの差 +6.962秒)10周 17番手
「今日はそれほど大事な一日ではありませんでした。明日と日曜日はドライコンディションとの予報なので、今日の走行が真の実力を正確に表しているとは言いがたいでしょう。今日は、我々がシンガポール戦で直面した問題について理解するために、信頼性に関するテストも実施しました。
その確認が終わったので、我々は明日のFP3に向けて最大限の努力をするつもりです。明日の予選において、ドライコンディションのコース上で懸命にプッシュするには、それが唯一のチャンスとなります。
今週末、ここでの皆さんのサポートはすばらしいものがあります。鈴鹿はHondaにとって母国グランプリであり、ファンの方々にとっては世界で一番の場所です。ファンの皆さんからのすばらしいサポートに対して、日曜日のレースで少しでも恩返しできることを願っています」
ジェンソン・バトン
MP4-30-04
FP1 1分55.678秒(トップとの差 +6.244秒)6周 12番手
FP2 1分51.861秒(トップとの差 +3.584秒)9周 12番手
「今日は非常に限られた走行となりました。主にシステムチェックを実施し、ウエットコンディションの中でエアロパッケージが正しく機能することを確認するだけにとどまりました。午後には、PU(パワーユニット)の作業も少し実施しました。
マシンのバランスに関しては少し作業が必要ですが、残りの週末はドライコンディションになると考えています。
今日は駐車場に車がたくさん止まっているのを見てうれしかったです。雨が降りしきる中、観客席に座っているファンの方々がたくさんいました。ですから、そういったファンの皆さんのためにも少しでも走りを披露する必要がありました」
エリック・ブーリエ | McLaren-Honda Racing Director
「今日のフリー走行は両セッションともに実力があまり分からないまま終了となったため、我々のペースを正確に評価することは容易ではありません。フェルナンドもジェンソンも、各セッションの中で最もドライコンディションだった時間帯に走行することができなかったため、特に難しいと感じています。
今回も厳しい週末になることは分かっていますが、日本の熱狂的なファンの方々からのすばらしいサポートに励まされ、勇気付けられる想いです。皆さんが斬新かつクリエイティブな形でMcLaren-Hondaを応援して下さる姿は本当にすばらしいものがあり、今週末のレースに向けてチーム全体にさらなるモチベーションを与えてくれます。
今日、雨が降る中でMcLaren-Hondaの旗を振ったり、チームのTシャツを着たり、我がチームのDRS(ドラッグリダクションシステム)のフラップが調節できるようになっているヘルメットをかぶりながら応援して下さった観客の皆さんは、McLaren-Hondaファミリーの一員です。今週末は皆さんに応援して頂けるような走りを披露するためにベストを尽くします」
新井康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「期待とプレッシャーを感じた鈴鹿での初日が終わりました。残念ながらFP1とFP2ともに両セッションが雨だったので、パワーユニットのデータの基本的な確認をするにとどまりました。
フェルナンドのマシンはFP1の終了間際に燃料系の信号に異常が見つかったため、解析している時間がないことからパワーユニットの交換を決断しました。詳細原因については現在調査中です。相変わらず、チームの素早い交換作業には頭が下がります。
明日は天候も回復するようなので、FP3のセッションはマシン全体のセットアップも含め、とても忙しいセッションとなります。万全な準備の上、予選を迎えたいと思います」