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August 23 2015, RACE 2015 Formula 1 Shell Belgian Grand Prix
ベルギーGP
2015年8月23日(日)・決勝 会場:スパ・フランコルシャン 全長:7.004km
スパ・フランコルシャンの高速コーナーは、予想通り、McLaren-Hondaのパッケージには困難であることを証明する結果となり、我々の両ドライバーは13位(フェルナンド・アロンソ)および14位(ジェンソン・バトン)で本日のレースを終えました。
2人のドライバーともに素早いスタートで複数のライバルマシンを追い抜くことに成功し、3ストップ戦略で完走しました。バトンはマシンのERS(エネルギー回生システム)作動に不具合が発生したため、なかなか順位を上げることができず、チームメートからも引き離されてしまいました。一方のアロンソは、レース序盤はポジションをさらに上げたものの、それ以降は、マシンの全体的なペース不足により、周りにいた他のマシンを追い越すことができませんでした。
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1:23'40.387 |
2 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +2.058 |
3 | ロマン・グロージャン | Lotus | +37.988 |
4 | ダニール・クビアト | Red Bull | +45.692 |
5 | セルジオ・ペレス | Force India | +53.997 |
6 | フェリペ・マッサ | Williams | +55.283 |
7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +55.703 |
8 | マックス・フェルスタッペン | Toro Rosso | +56.076 |
9 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +61.040 |
10 | マーカス・エリクソン | Sauber | +91.234 |
11 | フェリペ・ナスル | Sauber | +102.311 |
12 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | DNF |
13 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1 Lap |
14 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1 Lap |
15 | ロベルト・メリ | Marussia | +1 Lap |
16 | ウィル・スティーブンス | Marussia | +1 Lap |
NC | カルロス・サインツ Jr. | Toro Rosso | DNF |
NC | ダニエル・リカルド | Red Bull | DNF |
NC | パストール・マルドナド | Lotus | DNF |
NC | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | DNS |
ドライバー
順位 | ドライバー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 227 |
2 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 199 |
3 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 160 |
4 | キミ・ライコネン | Ferrari | 82 |
5 | フェリペ・マッサ | Williams | 82 |
6 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 79 |
7 | ダニール・クビアト | Red Bull | 57 |
8 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 51 |
9 | ロマン・グロージャン | Lotus | 38 |
10 | マックス・フェルスタッペン | Toro Rosso | 26 |
11 | セルジオ・ペレス | Force India | 25 |
12 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 24 |
13 | フェリペ・ナスル | Sauber | 16 |
14 | パストール・マルドナド | Lotus | 12 |
15 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 11 |
16 | カルロス・サインツ Jr. | Toro Rosso | 9 |
17 | マーカス・エリクソン | Sauber | 7 |
18 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 6 |
19 | ロベルト・メリ | Marussia | 0 |
20 | ウィル・スティーブンス | Marussia | 0 |
コンストラクター
順位 | コンストラクター | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | Mercedes | 426 |
2 | Ferrari | 242 |
3 | Williams | 161 |
4 | Red Bull | 108 |
5 | Lotus | 50 |
6 | Force India | 49 |
7 | Toro Rosso | 35 |
8 | Sauber | 23 |
9 | McLaren | 17 |
10 | Marussia | 0 |
フェルナンド・アロンソ
MP4-30-01
スタート 20番手
レース結果 13位
ファステストラップ 1分53.692秒 34周目(トップとの差 +1.276秒、5番手)
ピットストップ 3回:8周目(ピットストップ時間 2.89秒)、20周目(ピットストップ時間 4.70秒)および32周目(ピットストップ時間 3.00秒)
[プライム→オプション→オプション→オプション]
「今回は厳しいレースでしたし、苦しい週末となりました。今日は競争力が全くありませんでした。
唯一楽しかったのはスタートです。20番手からスタートして、1周目の終わりには14番手までポジションを上げることに成功したのは、良い気分でした。それ以降は、マシンの全体的なペースが十分ではありませんでしたが、少なくとも今日は両マシンが完走したので、次のレースに向けて少しでも学ぶことができればと思います。
今はそれが我々の現状であり、(次戦の)モンツァも難しいレースになりますが、それ以降はもっと良いレースができることを確信しています」
ジェンソン・バトン
MP4-30-04
スタート 19番手
レース結果 14位
ファステストラップ 1分55.533秒 38周目 (トップとの差 +3.117秒、15番手)
ピットストップ 3回:11周目(ピットストップ時間 3.84秒)、20周目(ピットストップ時間 4.12秒、および35周目(ピットストップ時間 2.87秒)
[プライム→オプション→オプション→オプション]
「レース序盤から、ERSからのエネルギー伝達に問題を抱えていました。時折り、ERSからのエネルギー供給が異なる場所で行われ、結局、伝達および回生が正常に機能することはありませんでした。例えば、ラディオンを通り抜けるとすぐにエネルギー伝達が途切れてしまい、ICE(内燃機関)だけに頼るしかありませんでした。
それによって、かなりのパワーを失うことになり、ケメル・ストレートやブランシモンに続く直線をエネルギー供給が全くないまま走らざるを得ませんでした。その状況ではどうすることもできません」
エリック・ブーリエ|McLaren-Honda Racing Director
「今年のF1カレンダーにあるすべてのサーキットの中で、ここスパが我々のマシンに最も合わないサーキットであることは明らかです。
ですから、今日ここでのレース結果を見て、誰かを非難するということはありません。
確かに、McLarenが過去14回の勝利を飾ったベルギーグランプリで13位および14位という結果に終わったことは非常に残念ですが、我々は気分を害しているわけではありません。これからもHondaと協力して、できる限り根気強く取り組みながら、上位チームに返り咲くために不可欠な進化を遂げる構えです」
新井康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「アップデートを行ったパワーユニットを、ここスパに持ち込みましたが非常に厳しいレース結果となりました。
まず、今週末のフェルナンド、ジェンソンの2人のドライバーのプロフェッショナルなドライビングに感謝したいと思います。
しかしながら、彼らの期待に十分に答えられなかったことと、アップデートを心待ちにしていたチームやファンの皆さまの声に対して答えられずに残念に思います。
ここスパは、我々にとってエネルギー収支の厳しさが現実として予想以上であったと思います。
他マシンとの差をデータとしてもう一度見直し、モンツァに臨みたいと思います」