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F1

Round

SCHEDULE

July 3/4/5 2015 2015 Formula 1 British Grand Prix

イギリスGP イギリスGP

2015 BRITISH GRAND PRIX PREVIEW

Hondaは、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の第9戦イギリスグランプリ(開催地:トウスター、7月3日~5日)に向けて準備を進めています。McLaren-Hondaチームの今年最初のホームグランプリとなる、シルバーストーン・サーキットでのレースに先駆け、会場となるサーキット情報や、今週末のレースの見所などをレポートします。

コメント

新井 康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「前戦のオーストリアでは、レーススタート直後にフェルナンドがアクシデントに巻き込まれてしまい、かつジェンソンのセンサー不具合により、結果的に2台がリタイアとなってしまいました。

2台のマシンをファクトリーに戻して調査した結果、フェルナンドのパワーユニットには、事故によるダメージがある可能性が高く、交換を検討しています。ジェンソンのパワーユニットについては、未だ調査中です。

その後に行われたオーストリアでのインシーズンテストの初日は、雨による赤旗中断などで走行時間が限られてしまいました。2日目のテスト走行で取ったデータを解析し、シルバーストーンのセットアップにつなげていきます。

イギリスGPは、パワーユニットのハードウェアに対するアップデートではなく、投入予定の新空力パーツに合わせたデータセッティングを行います。シルバーストーンは典型的なテクニカルスピードサーキットのため、タイヤや燃費にも大変厳しいですが、McLaren-Hondaのホームサーキットとして良い結果を残せるよう、準備を進めます」

レース日時:
7月3日(金):
フリー走行1 10:00~11:30 (日本時間 17:00~18:30)
フリー走行2 14:00~15:30 (日本時間 21:00~22:30)

7月4日(土):
フリー走行3 11:00~12:00 (日本時間 18:00~19:00)
予選 13:00~14:00 (日本時間 21:00~22:00)

7月5日(日):
決勝レース 13:00~ (日本時間 21:00~)
※決勝レースは52周完走、もしくは2時間経過時点の周回で終了

サーキット情報:
サーキット名: シルバーストーン・サーキット
所在地: イギリス・トウスター
コース全長: 5.891km
周回数: 52周
トップスピード: 時速311km
特徴: シルバーストーン・サーキットは、フラットなコースレイアウトに加え、複数のストレートを高速コーナーで結んだ、スロットルの全開時間が非常に長いパワーサーキット。燃費とタイヤに厳しく、今回のレースに合わせてピレリはハードとミディアムの最も硬いコンパウンドの2種類を用意している。サーキット形状と圧倒的なスピードをコントロールするには、マシンのダウンフォースを最大限活かす必要があり、各チームの空力性能の競い合いも見所となる。セーフティカーの出現頻度は低いサーキットだが、昨年の赤旗中断、数年前のタイヤ問題など、何かと予期せぬことが起こるサーキット。モータースポーツが盛んなイギリスでは熱狂的なファンも多く、観客席からの声援がドライバーとチームを勇気付けてくれるであろう。
気候: イギリスの天気は変わりやすい。夏であっても、気温が15℃前後にとどまるときもあれば、今週末の予報のように、気候が良く、珍しく30℃近くなるとのこと。ただし、土曜日がウエットの可能性が高く、予選と決勝の天候によるセッティングの違いもレースの見所となる。

2014年優勝者: ルイス・ハミルトン (メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
2014年ファステストラップ: ルイス・ハミルトン 1分37秒176
(メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
ラップレコード: 1分33秒402 (2013年、マーク・ウェバー、
インフィニティ・レッドブルレーシング・F1チーム)

※ FIAとは、Fédération Internationale de l'Automobile(国際自動車連盟)の略称