F.C.C. TSR Honda Franceは連覇ならずランキング2位
Honda Endurance Racingがランキング6位となる
2017年-2018年シーズン、日本チームとして初めての世界耐久選手権チャンピオンに輝いた、F.C.C. TSR Honda France。王座獲得に貢献したジョシュ・フック、フレディ・フォレイに、マイク・ディ・メリオを加えた体制で、ゼッケン「1」を背負い2018-2019年シーズンへと挑んだ。
迎えた開幕戦は、ポールリカール・サーキットが舞台のボルドール24時間耐久レース。2番グリッドからレースに臨んだF.C.C. TSR Honda Franceは、メカニカルトラブルが発生し、18番手まで後退してしまう。しかし、夜間走行の間に粘り強く追い上げ、残り3時間というところでトップに立った。セーフティカーの影響もあり、最後までライバルとの接近戦が続いたものの、首位を明け渡すことなく、698周を走行。開幕戦を見事勝利で飾った。

開幕戦 ボルドール24時間を制したF.C.C. TSR Honda France
年が明けて4月、第2戦は、開幕戦に続きフランスのブガッティ・サーキットを舞台に行われたル・マン24時間耐久レース。しかし、ここでF.C.C. TSR Honda Franceに落とし穴が待っていた。序盤にディ・メリオがクラッシュを喫し、最後尾へ。その後巻き返し、一時はポジションを8番手まで上げたものの、トラブルや接触によるダメージでまたしてもピットイン。結局、ポイント圏外となる34位に終わった。
第3戦のスロバキア・リンク8時間耐久レースは、予選は雨、レースは一転して晴れと、天候に大きく左右される展開に。トラブルで27番手までポジションを下げたF.C.C. TSR Honda Franceは、そこから猛烈な追い上げを披露。レース終盤に再び降り出した雨にも見事に対応し、3位表彰台を獲得した。
第4戦は、ドイツ・オッシャースレーベンでの8時間耐久レース。2連覇のためには少しでも上の順位を目指したいF.C.C. TSR Honda Franceは、ここで会心のレースを披露する。ミスのない走り、そしてピットワークも組み合わさり、全マシンをラップダウンにする圧倒的な走りで、今季2勝目を挙げる。この結果、ランキングでトップを行くTEAM SRC KAWASAKI FRANCEと23ポイント差の3位に浮上。2連覇への望みをつなぎ、チームは最終決戦の舞台、鈴鹿サーキットへと乗り込んだ。

第4戦 オッシャースレーベンでF.C.C. TSR Honda Franceは今季2勝目
逆転でのチャンピオンに向けて、チームの総監督を務める藤井正和は、「220周」という、鈴鹿8耐の最多周回数記録を打ち立てての優勝を目指した。予選7番手からスタートしたF.C.C. TSR Honda Franceは、スタートライダーを務めたフックの好走で、上位戦線に立った。その後も表彰台争いを続けたが、結果は4位。ランキングでTEAM SRC KAWASAKI FRANCEを逆転するには至らず、わずか8ポイント差のランキング2位で2018-2019年シーズンを終えた。

年間ランキングで2位となったF.C.C. TSR Honda France
Honda Endurance Racingは第2戦ル・マンで終始トップグループを走行し、2位表彰台を獲得するなど、時に力強いレース運びをみせた。しかし、開幕戦ボルドールでマシントラブルからリタイア、第4戦オッシャースレーベンでは、表彰台争いの最中に転倒を喫してリタイアするなど、不運にも見舞われ、総合ランキングでは6位となった。