Round 04ドイツドイツ

2019年6月9日(日)・決勝

オッシャースレーベン8時間耐久レース
オッシャースレーベン

第4戦 オッシャースレーベン8時間耐久レース

F.C.C. TSR Honda Franceが今季2勝目。
Honda Endurance Racingはリタイア

FIM世界耐久選手権の第4戦・オッシャースレーベン8時間耐久レースが行われ、F.C.C. TSR Honda France(フレディ・フォレイ、マイク・ディ・メリオ、ジョシュ・フック)が308周を走りきり、開幕戦のボルドール24時間以来となる、今季2勝目を挙げました。F.C.C. TSR Honda Franceチームはミスのない走りをみせ、またすばらしいピットワークも組み合わさり、2位以下に1周以上の差を付けて勝利しました。

レースは序盤からセーフティカーが導入される波乱の幕開けとなりましたが、レース全体を通してF.C.C. TSR Honda Franceはトラブルフリーで、ライダーたちもミスなく走りきりました。最終的にはジョシュ・フックがファステストラップを記録し、チームにとって満足のいく結果となりました。

Honda Endurance Racing(ランディ・ドゥ・プニエ、セバスティアン・ジンバート、ヨニー・ヘルナンデス)は、不運に見舞われました。ヘルナンデスが表彰台争いをしている中、ライバルマシンが出したオイルに乗ってしまい、転倒。

幸いにもヘルナンデスにケガはなく、マシンはピットへと戻りました。チームスタッフは非常に素早い作業で10分以内に修理を完了。ドゥ・プニエにライダーを交代し、コースへと復帰しました。しかし、フレームが壊れていることが分かり、ドゥ・プニエは再びピットへ。ここでリタイアとなりました。

F.C.C. TSR Honda Franceはこれで計109ポイントとなり、トップと23ポイント差の総合3位に浮上しました。Honda Endurance Racingは計79ポイントで総合6位に付けています。

FIM世界耐久選手権は、これで最終戦を残すのみとなりました。最終戦は伝統の鈴鹿8耐で、決勝は7月28日(日)に行われます。

コメント

フレディ・フォレイ|F.C.C. TSR Honda France(優勝)F.C.C. TSR Honda France
「今はもうなにも言うことはないし、とても幸せです。確かに、ここまでの2レース(ル・マンとスロバキア)で目標を達成することは非常に困難なものでした。しかし、今日の僕らは完ぺきな仕事を成し遂げたと自信を持って言えます。これで総合ランキングも3位となりましたが、さらにモチベーションを高めて次の鈴鹿でベストを尽くします。まずは今回の勝利を祝い、それから日本での最後のラウンドに向けて最大限の準備をするつもりです」

マイク・ディ・メリオ|F.C.C. TSR Honda France(優勝)
F.C.C. TSR Honda France「まずは、チームメートとチームに感謝します。もちろん今回に限らず、私たちとチームは勝利のために戦いをあきらめたことは一度もないですし、今回は言うまでもなく大成功です。私たちは表彰台の頂点に上るために、とてもいい戦略を考え、準備をしました。本当にありがとう。次のラウンド「鈴鹿8耐」を最終タイトル獲得の決戦にしたいと思います。今までに鈴鹿でのレース経験はありますが、このマシンで走るのは初めてだから、とても楽しみです」

ジョシュ・フック|F.C.C. TSR Honda France(優勝)
F.C.C. TSR Honda France「まずチームとチームメートに感謝します。バイクは完ぺきでしたし、8時間の間、常に速いペースで乗ることができ、自分でもこのレースは本当にすごかったと思います。このサーキットで2年続けて優勝できたなんてすばらしいことだと思います。とにかく、チーム全員の仕事はすばらしいものでしたし、チームメートもとてもすばらしい走りをみせてくれました。鈴鹿8耐については、タイトルを決めることは可能ですし、もちろんそれをとても楽しみにしています」

ランディ・ドゥ・プニエ|Honda Endurance Racing(リタイア)
「変なレースでしたし、多くのことが起こりました。レース自体もトラックコンディションが悪化する中で慎重になることが必要でした。僕らはこのレースで、これまでになかったトラブルをいくつか抱えていました。それでも僕らは表彰台のためにいいレースをしていました。そのとき、ヨニー(・ヘルナンデス)がほかのライダーの(マシンの)オイルでクラッシュしてしまいました。どうすることもできない、ただただ不運でした。チームはピットでマシンを修理し、非常に素早くコースへ戻ることができました。しかし、フロントの感覚がおかしく、ピットに戻ったところ、フレームが壊れていることが分かりました。僕らは鈴鹿に集中し、全力を尽くします」

セバスティアン・ジンバート|Honda Endurance Racing(リタイア)
「クラッシュはもちろん残念ですが、結局のところ、前を行くマシンのオイルに乗ってクラッシュしたしまったので、今回の結果は僕らに原因がある訳ではありません。ポジティブなところもありました。表彰台争いをして、上位集団の仲間入りができたことです。壊れたマシンを10分以内に修理を完了させたチームのすばらしい仕事には脱帽です。残念ながらフレームが壊れてしまい、ポイントを得ることができませんでした。幸いなのは、ヨニー(・ヘルナンデス)がケガをしていないことです。僕らが上位陣にいることが証明されたので、オッシャースレーベンでの調子を保ったまま鈴鹿に向かい、結果に残したいです。日本のファクトリーチームにとっては容易ではないかもしれませんが、僕らは全力を尽くします」

ヨニー・ヘルナンデス|Honda Endurance Racing(リタイア)
「なんと言えばいいのか、今回のリタイアは僕らになにももたらさなかったのでひどくがっかりしています。クラッシュは単に不運でした。耐久レースでは、こんなこともあります。マシンに少々問題を抱えていましたが、それを乗りきり、表彰台争いをしていました。そのとき、ちょうど前を行くマシンのオイルに乗り、クラッシュしてしまいました。僕は戸惑っていました。僕らが言えるのは、チームがマシンを10分以内に修復するというすばらしい仕事をしたということだけです。今回のレースは残念ですが、しっかりと受け入れ、鈴鹿に向けて準備しなくてはなりません」

リザルト

順位 No. チーム マシン 周回数/差
1 1 F.C.C. TSR Honda France Honda 308
2 11 TEAM SRC KAWASAKI FRANCE カワサキ +1Lap
3 333 VRD IGOL PIERRET EXPERIENCES ヤマハ +4Laps
4 96 MOTO AIN ヤマハ +5Laps
5 21 FANY GASTRO BMW MOTORRAD- by MERCURY RACING BMW +7Laps
6 777 Wójcik Racing Team 2 ヤマハ +7Laps
 
33 111 Honda Endurance Racing Honda +44Laps

ポイントランキング

チーム

順位 No. チーム マシン 総合ポイント
1 11 TEAM SRC KAWASAKI FRANCE カワサキ 132
2 2 Suzuki Endurance Racing Team スズキ 127
3 1 F.C.C. TSR Honda France Honda 109
4 13 WEPOL Racing ヤマハ 101
5 7 YART - YAMAHA ヤマハ 88
6 111 Honda Endurance Racing Honda 79
         
19 55 National Motos Honda 25
29 26 Zuff Racing Team Honda 6

ランキング詳細


コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1 ヤマハ 193
2 カワサキ 166
3 Honda 158
4 スズキ 135
5 BMW 80

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フォトギャラリー

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