走行性能

Photo:CRF1100L Africa Twin Adventure Sports ES Dual Clutch Transmission

エンジン

エキサイティングな走りと長距離移動時の余裕ある力強い走りを両立。
1,082cm³水冷直列2気筒エンジン

エンジンは、オフロードでのエキサイティングな走りから長距離での快適性を追求した、1,082cm³水冷直列2気筒。吸排気系や圧縮比、バルブタイミングの変更などにより、低・中回転域でのパワーとトルクを向上し、さらなる扱いやすさを追求。また、ライダーの操作要求に対しリニアに反応するスロットルバイワイヤを採用している。

DCTエンジン内部CGイメージ
MTエンジン内部CGイメージ

出力特性イメージ図

マフラー

迫力のサウンドと快適性の
高い次元での両立を目指したマフラー

マフラーはドライバビリティーと共に特有の排気音とパルス感のさらなる進化を追求。高音の雑味を抑え、迫力と快適性の高い次元での両立を目指している。

Photo:CRF1100L Africa Twin Dual Clutch Transmission〈s〉

6軸IMU

トータルバランスを高次元に引き上げる、6軸IMU(慣性センサー)

緻密な車体コントロールを実現する6軸IMU。ピッチ、ロール、ヨーの角速度と加速度を検出する6軸センサーにより、リアルタイムに正確な車体状態を測定し、制御を緻密化。このIMUから得られた情報により、クイックシフター*1/DCT(Dual Clutch Transmission)*2/HSTC(Honda セレクタブル トルク コントロール)/電子制御サスペンション*2/ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)/コーナリングライト*2を的確にコントロールし、走りのトータルバランスを追求している。

*1 別売アクセサリー *2 タイプ別設定

DCT [タイプ別設定]

よりライダーの感覚に近づけた、DCT*1

より優れたクラッチの応答と、繊細なクラッチの接続により、発進特性や極低速域のコントロール性を高めたDCT。向上した低・中速トルク特性とIMUを用いた車体状態の検知精度を高めたことで、エンジン特性にマッチしたライダーの感性により近いドライバビリティーを追求している。走行モードには、「ATモード」と「MTモード」を設定。ATモードには、一般走行に適した「Dモード」とスポーティーな走行に適した3つのレベルが選べる「Sモード」が選択可能。またG-スイッチ*2により、ONの時には、オフロード走行時のアクセル操作で車体姿勢を立て直す場合や後輪をスライドさせる場合などに優れた取り回し性を実現。OFFの時には、低速でUターンする時などでもスロットル操作に対する車体挙動を安定させ、旋回時における安心感を向上。スロットル急操作による車体挙動の変化を低減し、ツーリングなど長距離走行におけるライダーの疲労の低減に貢献する。

*1 DCTモデルのみ
*2 DCTに追加されたクラッチ容量をエンジントルクに追従させることができる機能

DCTモード設定

ライディングモードセレクト

オンからオフまで様々なシチュエーションに対応する6つのライディングモードセレクト

日常のライディングから本格アドベンチャーツーリングまで。様々な道も安心して走破するための「ライディングモードセレクト」。旅の荷物を積載した状態でも力強い加速フィールが得られる「TOUR」、市街地からワインディングまで幅広いシチュエーションをカバーする「URBAN」、フラットダート等の悪路でも安心感のあるパワーデリバリーを実現する「GRAVEL」、そして本格的なオフロード走行が楽しめる「OFF ROAD」の4つのモードに、さらにパワーフィールやエンジンブレーキの効き等を好みの組み合わせにできる「USER1」「USER2」モードを設定している。

ライディングモード

TOURモード
URBANモード
GRAVELモード
OFF ROADモード
USERモード

トルクコントロールシステム

エキサイティングな走りを支える
HSTC

IMUの情報を活用することで、よりスムーズなスリップコントロールを実現するHSTC。スリップコントロールはオフロードでリアを滑らせるようなアグレッシブなライディングから、ウエットな路面でも安心感のある走行ができる7つのレベルを設定。ウイリーコントロールは、あらゆるシーンでフロントアップをおさえるレベル3、急激なフロントアップのみおさえるレベル1、その中間的な制御のレベル2を設定。さらにそれぞれOFFの設定も用意している。

※HSTCはスリップやウイリー挙動をなくすためのシステムではありません。あくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステムです。したがって、HSTCを装備していない車両と同様に、無理な運転までは対応できません。運転するときは急なアクセル操作を避け、安全運転をお願いします。

ウイリーコントロールレベル設定イメージ


  • 写真は海外仕様車で、アクセサリー装着車。また、海外で撮影したものです。
  • 走行写真は、プロライダーによる走行を撮影したものです。一般公道で走行する場合は制限速度を守り、無理な運転をしないようにしましょう。