ROUND 04

スペインバレンシア Circuit de Valencia 2017.07.09(日)・Moto2 決勝

第4戦 バレンシア

グラナドがダブルウイン。尾野が両レースでトップ10フィニッシュを果たす

FIM CEVレプソルインターナショナル選手権の第4戦が、スペインのバレンシア州チェステにあるバレンシア・サーキットで開催されました。

Moto2クラスに参戦する尾野弘樹(NTS Sportscode T.Pro)は、13番グリッドからのスタート。決勝日は晴天となり、絶好のコンディションでレースが行われました。ホールショットは、スタートと同時に飛び出したヘクター・ガルゾ(Team Wimu CNS)が獲得、それをリッキー・カルダス(TEAM STYLOBIKE)が追いかけます。7番手にはディマス・エッキー・プラタマ(Astra Honda Racing Team)がつけ、尾野は10番手でオープニングラップを通過しました。ですが、転倒車が相次いだことで赤旗が提示され、レースディレイに。

再スタートが切られ、12周でレースが行われることになりました。トップのガルゾをカルダスとエリック・グラナド(Promoracing)が追い、トップ集団を形成。プラタマはここで転倒を喫します。首位に立ったガルゾは、2番手争いをするカルダスとグラナドを一時は引き離すも、その差は再び縮まり、3台によってトップ争いが展開されました。カルダスがトップを奪い、グラナドとカルゾとポジションを入れ替えるなど、目まぐるしい攻防が続きます。その後方では、オスカー・グティエレス(TEAM STRATOS)が4番手争いを制して単独走行、5番手をルーカス・ツロヴィッチ(FORWARD JUNIOR TEAM)とスティーブン・オデンダル(NTS Sportscode T.Pro)が争いました。

ラスト3周で、トップ争いのカルダスとグラナドが接近戦を繰り広げます。ラスト2周でグラナドがカルダスをかわし、そのまま逃げきって優勝を飾りました。2位にカルダス、3位にガルゾが入りました。尾野は7番手争いを繰り広げましたが、僅差で惜しくも8位となりました。プラタマは転倒後、再スタートして14位でチェッカーを受けました。

レース2は、19ラップで争われました。ホールショットはグラナドが獲得し、そこにガルゾが続きます。上位2台は、序盤から3番手以下を突き放して、トップ争いを展開しました。その争いにオデンダルが自身のファステストラップを記録しながら加わります。4周目でガルゾが痛恨の転倒。これにより、グラナドがトップで単独走行、その後方でオデンダルとカルダスが2番手を争いました。4番手争いはフェデリコ・フリーニ(FORWARD JUNIOR TEAM)、尾野、プラタマらが繰り広げます。トップのグラナドは、単独走行から、次第に独走態勢へ。2番手争いに4番手争いのグループが追いつき、大きな集団でバトルが繰り広げられました。

グラナドは逃げ続け、2番手争いを制したカルダスが単独2番手に浮上。3番手にオデンダル、4番手はフリーニ、尾野、ジョー・ロバーツ(AGR TEAM)、プラタマらが争います。レース終盤にきて、ロバーツと尾野が集団を抜け出し、4番手はこの2台によって争われました。

逃げきったグラナドが優勝し、ダブルウイン。2位にカルダス、3位にオデンダルが入り、表彰台に上りました。4位にロバーツ、尾野は僅差で5位となりました。プラタマは6位でチッカーを受けました。

コメント

尾野弘樹(8位/5位)
尾野弘樹 「今回はレースウイーク中、マシンのセットアップや、自身のライディングを着実に進めることができました。しかし、予選でトラブルなどがあり、本来の力を出しきることができませんでした。とはいえ、決勝はレース1で8位、レース2では5位と、今季自己ベストリザルトを出せてよかったです。レース1は冷静に課題を確認しようと臨み、逆にレース2では序盤から前だけを目指してプッシュするレース展開を作りました。両レース共に内容の違うレースができて、収穫は多かったです。予選順位を上げられれば、また違ったレース展開になっていたと考えます。前戦から大幅なステップを踏めたと実感しており、これもチームのおかげだと感じています。次戦は、表彰台が狙える位置でレースができるように準備を進めます」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
151エリック・グラナドKalex12 19'28,901
288リッキー・カルダスKalex12 +0.736
314ヘクター・ガルゾTech312 +1.618
496ダビド・サンチスSuter12 +4.010
53ルーカス・ツロヴィッチKalex12 +8.812
644スティーブン・オデンダルNTS12 +9.184
722フェデリコ・フリーニKalex12 +13.558
876尾野弘樹NTS12 +13.758
999オスカー・グティエレスAriane212 +29.116
1017マルク・ルナTech312 +33.227
1171ポントゥス・デューランドKalex12 +35.535
1232ファウスト・グラントンKalex12 +41.359
1420ディマス・エッキー・プラタマKalex12 +1'13.973
RT23ジルカ・ムルキフカKalex2 +10Laps
RT36ジェイソン・ウリベKalex2 +10Laps
RT27ジョー・ロバーツKalex1 +11Laps
RT46マルセル・ブレナーKalex - -
RT18シャビエル・カルデラスKalex - -
RT9コランタン・ペロラーリTransfiormers - -

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
151エリック・グラナドKalex19 30'58,413
288リッキー・カルダスKalex19 +3.891
344スティーブン・オデンダルNTS19 +6.890
427ジョー・ロバーツKalex19 +20.416
576尾野弘樹NTS19 +20.678
620ディマス・エッキー・プラタマKalex19 +21.880
722フェデリコ・フリーニKalex19 +22.190
899オスカー・グティエレスAriane219 +24.403
918シャビエル・カルデラスKalex19 +28.254
1036ジェイソン・ウリベKalex19 +36.918
1117マルク・ルナTech319 +44.577
1232ファウスト・グラントンKalex19 +1'08.151
1371ポントゥス・デューランドKalex19 +1'12.789
RT14ヘクター・ガルゾTech34 +1Lap
RT3ルーカス・ツロヴィッチKalex4 +2Laps
RT96ダビド・サンチスSuter4 +15Laps
RT9コランタン・ペロラーリTransfiormers1 +15Laps
RT23ジルカ・ムルキフカKalex - +15Laps
RT46マルセル・ブレナーKalex - +18Laps

ポイントランキング

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
188リッキー・カルダスKalex90
251エリック・グラナドKalex90
344スティーブン・オデンダルNTS65
414ヘクター・ガルゾTech363
527ジョー・ロバーツKalex51
620ディマス・エッキー・プラタマKalex49
722フェデリコ・フリーニKalex44
876尾野弘樹NTS27
955ハフィズ・シャーリンKalex25
1099オスカー・グティエレスAriane225
113ルーカス・ツロヴィッチKalex23
1218シャビエル・カルデラスKalex23
1346マルセル・ブレナーKalex20
1496ダビド・サンチスSuter18
1536ジェイソン・ウリベKalex17
1637アウグスト・フェルナンデス・グエッラSuter16
179コランタン・ペロラーリTransfiormers15
1817マルク・ルナTech313
1971ポントゥス・デューランドKalex10
2032ファウスト・グラントンKalex8
2323ジルカ・ムルキフカKalex1

ランキング詳細


フォトギャラリー

尾野弘樹

尾野弘樹

尾野弘樹

尾野弘樹

尾野弘樹

尾野弘樹

Moto2表彰台

ニュース