ROUND 04

スペインバレンシア Circuit de Valencia 2017.07.09(日)・Moto3 決勝

第4戦 バレンシア

ロペスがレース1で、アルコバがレース2で2位表彰台を獲得

FIM CEVレプソルインターナショナル選手権(CEV)の第4戦が、スペインにあるバレンシア・サーキットで開催されました。Asia Talent Teamの小椋藍は前戦カタルニア大会のレース1で追突され、ケガをしてしまったため、今大会は欠場となりました。自身のミスでの転倒ではないだけに、参戦できないのは非常に残念ですが、「ケガをしっかり治して上位を狙いたい」と復帰を目指しています。

Moto3クラスのレース1は、真崎一輝(Asia Talent Team)が予選で2番手となり、2戦連続のフロントロ―を獲得。國井勇輝(Asia Talent Team)は14番手からスタートしました。

スタートで飛び出したデニス・フォッジャ(KTM)がまずは首位に立ち、その後方で転倒車が出たことで、フォッジャと2番手集団の差が開いてしまいます。そのあと、2番手争いの集団から抜け出たジェレミー・アルコバ(Junior Team Estrella Galicia 0,0)、さらにアロンソ・ロペス(Junior Team Estrella Galicia 0,0)、ビセンテ・ペレス(KTM)、真崎、國井などがトップ集団に加わり、独走を続けるフォッジャを追いかけます。

レース中盤には、ロペスとアレイシ・ビュー(KTM)が激しい2番手争いを展開。ロペスがその戦いを制し、2番手となりますが、追い上げてきたアルコバにかわされ、ポジションを落とします。その後は8台の集団によって2番手が争われ、目まぐるしくポジションを入れ替えていきます。真崎、國井も、その集団の中で攻防を繰り広げ、前に出ようとアプローチを変えながら周回を重ねました。最終的にはフォッジャが独走で優勝し、2位にロペス、3位にアルコバが入り、表彰台を獲得しました。真崎は5位でチェッカーを受け、國井は8位となりました。

レース2は、ペレスがホールショットを奪い、まずはレースをリード。2ラップ目にフォッジャが首位を奪い、そこにペレス、アルコバが続いてトップグループを形成しました。続くセカンドグループを引っ張るのは真崎でしたが、セカンドグループは12台の大集団となり、周回のたびにポジションが激しく入れ替わります。

レース中盤になると、トップ集団とセカンド集団の距離が徐々に縮まっていきます。真崎は7番手争いを展開しながら、トップ集団を追いかけました。そこへ國井も加わり、激しい追い上げを見せます。フォッジャがまたも独走し、2番手争いは4台に絞られます。その後方では、5台のマシンによって6番手が争われました。國井は5番手に浮上し、セカンドグループへと迫りました。

結果は、フォッジャがレース1と同様に独走態勢を築き、ダブルウイン。アルコバが2位となり、ペレスが3位。國井は激しい4番手争いを制して4位入賞を果たし、真崎は6位でチェッカーを受けました。

コメント

真崎一輝(5位/6位)
真崎一輝 「今回のサーキットは、テストで経験していたので、気持ち的には楽に挑むことができました。初日の練習はなかなかうまくタイムが出ませんでした。2日目もタイムが出ず、午後は雨が降り、走るのをあきらめました。予選1回目は、練習でタイムがよくなかったので、とても不安だったのですが、うまく気持ちを入れ替えることができ、2番グリッドを獲得することができました。予選2回目では気温がとても上がり、タイムを上げることができず、さらに転倒してしまいました。しかし、転倒したことによって、自分の限界を知ることができました。レース1は、トップグループについて行き、最後にプッシュして勝つつもりだったのですが、タイヤのグリップが無くなってきたぐらいからうまく抜くことができなくなり、グループの後ろの方でポジションを維持しました。ラスト3周でまたプッシュしたのですが、なかなか抜くことができず、5位でした。レース2は少しセッティングを変えて挑みましたが、それがいい方向に行かず、苦戦しました。気温がとても上がり、タイヤのライフを持たせることが難しく、ペースアップできずに6位でした。今回のレースで、タイヤのライフが落ちたときでもペースを維持させることが大事だと分かったので、そのための練習をしっかりして、次に備えたいと思います」

國井勇輝(8位/4位)
國井勇輝 「今回のバレンシアは、テストで走った事があり、コース自体はよく分かっていました。練習走行から調子はよかったのですが、予選1回目で自分のミスで転倒してしまい、リズムを崩してしまいました。思うようにタイムアップできずに予選2回目も終了してしまいました。グリッドが後方だったので、とにかくスタートをよくして、確実に前のライダーを抜いて、前に行くことをイメージしました。レース1のスタートは悪くはなかったのですが、1、2周でうまく抜く事ができず、トップ集団から離れてしまいました。レース中盤には前の集団に追いついたのですが、うまく前に出ることができずに終わってしまいました。レース2はスタートがうまくいかず、後続の集団に巻き込まれてしまったのですが、周回するごとにポジションを上げることができて、4位まで上がることができました。次はみんな走ったことがないポルトガルのサーキットなので、条件は一緒です。そこで、自分の実力を出せるようにがんばります」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
171D.フォッジャKTM1830'24.002
221アロンソ・ロペスHonda18+3.806
352ジェレミー・アルコバHonda18+3.807
463V.ペレスKTM18+3.905
531真崎一輝Honda18+4.838
65J.マシアKTM18+5.119
734アンディ・イズディハールHonda18+5.279
833國井勇輝Honda18+5.327
1682ステファノ・ネパHonda18+24.688
2228ロラン・ファバルHonda18+41.778
RT14セルヒオ・ガルシアHonda17+1Lap
RT55ヤリ・モンテッラHonda11+7Laps
RT9カスマ・カスマユディンHonda9+9Laps
RT47アーロン・ポランコHonda2+16Laps
RT86チャーリー・ネスビットHonda-

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
171D.フォッジャKTM1830'29.512
252ジェレミー・アルコバHonda18+2.068
363V.ペレスKTM18+3.452
433國井勇輝Honda18+5.306
547アーロン・ポランコHonda18+5.643
631真崎一輝Honda18+8.760
714セルヒオ・ガルシアHonda18+14.497
855ヤリ・モンテッラHonda18+19.830
1434アンディ・イズディハールHonda18+30.648
1882ステファノ・ネパHonda18+34.179
3128ロラン・ファバルHonda18+49.508
3386チャーリー・ネスビットHonda18+1'07.327
RT9カスマ・カスマユディンHonda13+5Laps
RT21アロンソ・ロペスHonda5+13Laps

ポイントランキング

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
171D.フォッジャKTM111
252ジェレミー・アルコバHonda86
314セルヒオ・ガルシアHonda72
421アロンソ・ロペスHonda70
563V.ペレスKTM65
65J.マシアKTM62
731真崎一輝Honda47
833國井勇輝Honda41
1047アーロン・ポランコHonda26
1434アンディ・イズディハールHonda22
1755ヤリ・モンテッラHonda14
1932小椋藍Honda11
2235ソムキャット・チャントラHonda8
2486チャーリー・ネスビットHonda7
3082ステファノ・ネパHonda1
3127マティア・カサデイHonda1

ランキング詳細


フォトギャラリー

Moto3スタートシーン

ジェレミー・アルコバ

セルヒオ・ガルシア(#14)、ジェレミー・アルコバ(#52)、チャーリー・ネスビット(#86)

真崎一輝

真崎一輝

真崎一輝

真崎一輝

國井勇輝

(左から)國井勇輝、真崎一輝

國井勇輝

國井勇輝(#33)、真崎一輝(#31)、アンディ・イズディハール(#34)

アンディ・イズディハール(#34)、國井勇輝(#33)、真崎一輝(#31)

Moto3表彰台

ニュース