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CARTフェデックス・チャンピオンシップ・シリーズでは、市販シャシーが使われている。2001年の場合、レイナードとローラの二種類がある。つまり、ライバル・チームの中には、自分たちとまったく同じシャシーを使っているところが当然あるわけだ。
どちらのシャシーも、サスペンションとウィングだけでも、調整が可能な部分はとても多くある。そして、速く走るセッティングを苦労して見つけたら、そのデータをライバル・チームにアッサリと知られたくはない。
そこで、もっとも目の着き易い、そして、最も効果が明確に現れる前後のウィング角度は、各チームとも専用のカバーを用意してライバル・チームの目に触れないようにしているのだ。プラクティスや予選の間は、ピットにマシンが入って来ると、クルーが前後のウィングに即座にカバーをかける。ピットからパドックへの移動時も、当然ウィングはカバーで隠される。
チームによっては、前後のウィングも独自でデザインしたものを使うし、ボディ・サイドのウィングもオリジナルを作っているチームがある。彼らは、それらも専用のカバーを用意して隠している。
ウィングを隠すのと同じように、サスペンションにも、エンジンにも専用のカバーがあり、ピット作業中にはなるべくライバル達の目にそれらが触れないよう努力がなされている。
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