ポールポジションはラフィド・トパン・スチプト(Bike Corner SYS KYT Racing Team)が獲得しました。3番手にイルファン・アルディアンシャー(Astra Honda Racing Team)、4番手にチームメートのアーウィン・サンジャヤ、5番手にムクラダ・サラプーチ(A.P. Honda Racing Thailand)、6番手にラッキー・ヘンドリアンシャー(Astra Honda Racing Team)、7番手にタットチャコーン・ブアラシ(A.P. Honda Racing Thailand)、8番手にピヤワット・パテゥンヨット(A.P. Honda Racing Thailand)。ラジブ・セシュー(IDEMITSU Honda Racing India)が14番手、センシル・チャンドラセカラン(IDEMITSU Honda Racing India)は19番手につけました。

レース1、スチプトがホールショットを奪い、レースをリードします。アンディ・ムハンマド・ファドリ(カワサキ)が続き、ファドリが前に出ます。それをスチプト、アンジー・セティアワン(ヤマハ)が追います。数珠つなぎのトップ争いは15台に。大きな集団が激しく順位を入れ替えながら、バトルを繰り返します。アルディアンシャーがその集団から抜け出し、前に出ます。ファドリ、ヘンドリアンシャーが追い、ヘンドリアンシャーが前に出ますが、後続に飲み込まれ、サンジャヤが首位を奪います。上位陣の6、7台は僅差で続き、終盤には、そこにセカンド集団が追いつき、トップ争いは13台となります。その集団から、スチプトがトップに浮上します。サンジャヤ、アルディアンシャー、ヘンドリアンシャー、ファドリが、最終ラップに激しい攻防をみせ、幾度もポジションを入れ替えながら、ほぼ並んでチェッカーを受けました。優勝はスチプト、2位にサンジャヤ、3位アルディアンシャーとなり、表彰台に上りました。ヘンドリアンシャーは悔しい4位。上位4位までをHondaが独占となりました。サラプーチは6位、パテゥンヨットは7位となりました。

レース2もスチプトが飛び出し、トップに立ちますが、ブアラシが首位を奪います。しかし、僅差で続く大きな集団に飲み込まれます。かわって、レースをリードしたのはファドリで、それをサンジャヤ、アルディアンシャー、スチプト、ヘンドリアンシャー、ブアラシ、サラプーチが続き、ここまではコンマ差にひしめく混戦となります。ヘンドリアンシャーも首位に躍り出ますが、ブアラシ、アルディアンシャー、サラプーチらの追撃で、首位を守ることができません。残り3ラップとなり、サラプーチが首位に躍り出て、ラストスパートをかけますが、サンジャヤが前に出て、激しい戦いとなります。最終ラップにはサラプーチがトップで突入しますが、トップ集団は15台とスタートから変わらない激しさで、サンジャヤが首位を奪います。そのトップ争いから3台が転倒してしまいます。サンジャヤ、サラプーチ、ブアラシが、リタイアとなりました。優勝はスチプト、2位にアルディアンシャー、3位にパテゥンヨットで、Hondaがレース1に続き表彰台を独占。僅差の4位にヘンドリアンシャー、セシューは10位に入りました。スチプトは両レースで勝ち、ダブルウインを達成しました。

残り2戦、4レースとなり、タイトル争いはファドリが145ポイントでトップ。2位にアルディアンシャーが5ポイント差でつけています。