Round03タイタイ

ASB1000 決勝

2019年06月02日(日)

チャーン・インターナショナル・サーキット

第3戦 タイ

ザイディがレース1で2位表彰台

アジアロードレース選手権第3戦がチャーン・インターナショナル・サーキットで開催されました。ポールポジションは、アズラン・シャー・カマルザマン(BMW)。ザクワン・ザイディ(Honda Asia-Dream Racing with SHOWA)は、3番手タイムを記録してフロントローに並びました。

レース1、スタートで好ダッシュしたのはカマルザマン、それをザイディが追いますが、間に入ったのはブロック・パークス(ヤマハ)。カマルザマンにパークスが迫り、3番手にザイディがつけます。オープニングラップを制したのはパークスで、僅差の2番手にカマルザマン、ザイディ、伊藤勇樹(ヤマハ)らがあとを追います。

カマルザマンは積極的にパークスに迫り、この2台がトップ争いを繰り広げ、最終コーナーの攻防となります。ザイディが3番手。4ラップ目、カマルザマンが首位を奪いますが、5ラップ目には、パークスがかわすというバトルが続き、その争いにザイディがコンマ差に迫ります。パークス、カマルザマン、ザイディのオーダーで6ラップ目に突入します。伊藤も追いつき、トップ争いは4台となります。その後方では、アピワット・ウォンタナノン(ヤマハ)が追い上げ、ザイディ、伊藤、ウォンタナノンによる3番手争いが激しくなり、トップ争いとの差が開きます。ザイディは3番手を奪い返し、再び、トップ争いを追いかけます。

10ラップ目、カマルザマンはパークスを捉え、トップに浮上します。パークス、ザイディ、伊藤、ウォンタナノンが僅差で続き、トップ争いは5台へと膨れ上がりますが、パークスがオーバーラン気味になり遅れたことで、カマルザマン、ザイディ、伊藤、パークス、ウォンタナノンとポジションが変わります。パークスは伊藤をかわして、ザイディの背後につきます。カマルザマンが優勝。ザイディはパークスの追撃をかわし2位を獲得、ウォンタナノンが3位、4位パークス、5位伊藤でチェッカーを受けました。

レース2、パークス、ウォンタナノン、カマルザマンがトップを争います。7ラップ目、パークスが抜け出しレースをリードし、2番手ウォンタナノン、3番手カマルザマンが追います。後方では、伊藤とザイディが4番手争いを展開し、ザイディが伊藤をかわして4番手に浮上します。

9ラップ目、カマルザマンはウォンタナノンをパスして2番手に上がりますが、コースアウトしかけたため、3番手で復帰。背後にザイディが迫り、バトルを展開します。トップ争いは、パークス、ウォンタナノン、カマルザマン、ザイディ。最終ラップ、首位のパークスに、ウォンタナノンが迫ります。カマルザマンが2番手に上がると、パークスの背後に迫り、最終コーナーでインに飛び込みます。カマルザマンがトップでチェッカーを受け、パークス、ウォンタナノン、ザイディの順でゴールしました。

コメント

ザクワン・ザイディ(レース1:2位/レース2:4位)
ザクワン・ザイディ「レース1は、表彰台に上ることができましたが、狙っていたのは優勝だったので、気持ち的には喜べませんでした。スタート時には雨が降っていたので、慎重に走り、トップのアズランに追いついたあとは、リズムがよかったので、絶対に追い越すことができると思っていましたが、ラスト2ラップで、大きなミスをしてクラッシュしかけ、差ができてしまいました。それをばん回するために、リスクを冒すわけにはいきませんでした。レース2でも優勝を目指しましたが、ついていくだけでパスすることができずに終わりました。次の鈴鹿では、もっとプッシュして優勝を狙います」

玉田誠|Honda Asia-Dream Racing with SHOWA 監督
「レース1は、小雨が降ったあとで、路面状況が微妙でしたが、ザクワンは、スタートから安定したペースで、確実な走行を続けてくれました。トップグループに追いつき、表彰台に上がってくれました。レース2は、非常に厳しいレースとなり、トップグループでの争いでは、強くプッシュして前を目指しましたが、それが最後まで続けることができなく残念でしたが、ライダーもチームも最善を尽くした結果です。次戦は、表彰台に上る以上の結果、勝たなければなりません。鈴鹿はHondaのホームコースですし、このチームを支援してくれる方々の前で、強くなったことを証明したいです」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
125A.シャー・カマルザマンBMW 1321'07.540
221ザクワン・ザイディHonda 13+0.625
324A.ウォンタナノンヤマハ 13+0.918
423B.パークスヤマハ 13+1.498
576伊藤勇樹ヤマハ 13+1.894
656R.ウィライローヤマハ 13+5.628

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
125A.シャー・カマルザマンBMW 1320:59.735
223B.パークスヤマハ 13+0.135
324A.ウォンタナノンヤマハ 13+0.139
421ザクワン・ザイディHonda 13+1.464
533A.ユディスティラヤマハ 13+2.755
676伊藤勇樹ヤマハ 13+4.271

ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
123B.パークスヤマハ 105
225A.シャー・カマルザマン BMW 97
321ザクワン・ザイディHonda 84
424A.ウォンタナノンヤマハ 76
576伊藤勇樹 ヤマハ 69
660B.スターリングカワサキ 63

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