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AMAスーパークロス
Irving
[2002.04.20] |
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第14戦 アーヴィング(テキサス州) |
2002年 4月20日開催 |
天候:曇り一時小雨 気温:昼26℃/夜15℃
コースコンディション:ドライ一部ウェット 観客:43,789人
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カーマイケル今季9勝目!
シリーズチャンピオンに王手!
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前戦ポンティアックで、僚友ラムゼイに連勝をストップされたカーマイケルが、危なげないライディングで優勝を果たした。カーマイケルはスタートから飛び出したマクグラスを4周目にかわし、中盤以降はビーラマンの追撃を振り切って、今季9勝目となる優勝。この結果、ランキング2位ビーラマンに対するリードは27ポイント差となり、来週行われる第15戦ソルトレークシティで、カーマイケルのタイトルが確定する可能性が濃厚となった。 |
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テキサス・スタジアムに現われたカーマイケルのマシンは、黒ずくめの外装に様変わりしたスペシャルだった。これは映画「スコーピオン・キング」の宣伝のために用意されたもので、チームスポンサーであるユニバーサルスタジオとのコラボレーションによって、昨年も2度ほど実行されたプロモーションの一環だ。普段はマスコットのウッドペッカーがある位置に、この日だけは金色のサソリが描かれていた。
決勝のホールショットを取ったのはマクグラスだったが、その後にカーマイケル、トーテリ、ビーラマン、ラムゼイと続く。チームHondaにとっては順調な滑り出しに見えたが、1コーナーで発生したマルチクラッシュにフォンセカが巻き込まれ、ブレーキを破損したためにピットイン後リタイアとなってしまう。
マクグラスがリーダーを務めたのは3周目までで、4周目にはカーマイケルがトップに立つ。同じ周にトーテリは、3番手の座をビーラマンに奪われ、ロンカダとラムゼイのセカンドグループに吸収されてしまった。
6周目になるとビーラマンがマクグラスをかわし、2番手に浮上する。この時点でカーマイケルは、2秒ほどのリードを蓄えていたが、ビーラマンのチャージにより2台の間隔は少しずつ狭まっていく。レース中盤のトップ争いは、マクグラスの脱落によりカーマイケルvsビーラマンのテールトゥノーズとなり、今季を象徴するような一騎打ちが繰り広げられた。
部分的にはビーラマンが速いセクションもあったが、後半になるとカーマイケルがスパートし、勝負を終盤にかけようとしていたビーラマンを徐々に引き離す。こうして最後は3秒ほどのリードを得たカーマイケルが、今季9勝目のチェッカーまで逃げきった。
2位ビーラマン、3位マクグラスに続く4位には、三つ巴の接戦から抜け出すことに成功したラムゼイ。その後塵を浴びたトーテリは、6位でチェッカーを受けた。
シリーズリーダーのカーマイケルは、今大会の得点で、ランキング2位のビーラマンを27ポイント差と突き放した。残るラウンドは来週と再来週の2戦のみという状況で、カーマイケルが最終戦を待たずにチャンピオンを獲得することが、ほぼ確実となった。
R.カーマイケル(優勝)
今夜一番速かったのはオレじゃなかったかもしれないけれど、20周をスマートに走り切って、最後にはみんなを疲れさせることができた。焦って転んだ先週の教訓を生かして、今夜は辛抱強く走ったつもりだよ。コースコンディションは全然悪くなかったけれど、レース前にちょっと降った雨で、濡れているところがあったしね。とにかく慎重なライディングを心がけた。ビーラマンがずっと後ろにいて接近して来るのがわかったときは、最終ラップに逆転されたインディの二の舞だけはいやだと思った。でも、ちょうどレースの中間あたりでは、オレのペースが落ちたせいもあって、ひとまずビーラマンを先に行かせることも考えたんだ。でも彼は抜きに来ない。これは最終ラップに勝負をかけてるんだなってピンときたよ。誰だって前を走りたいけれど、ぴったり後ろに付かれたまま20周も走るのは嫌なものでしょう。精神的にすごく疲れるし、特に今夜のビーラマンはいいラインを持っていたみたいだから、早い時期にオレの前に出たくなかったんだろうね。それで、気持ちを切り替えたんだ。変な作戦なんか考えなくてもいい。インディのことなんか忘れろ。もしビーラマンがまた終盤になって仕掛けてきて、負けるようなオレだったら、オレの負けだ。そう割り切ってからは、必死でスパートしたんだ。来週もうまくことが運んで、できたら最終戦のラスベガスの前にすべてを決めてしまいたいね。
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レース結果などの詳しい情報は、こちらでご覧いただけます。
American Honda オフィシャルサイト

AMAオフィシャルサイト
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