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9番手から得意の追い上げで優勝したラ・ロッコ
7年ぶりの優勝を果たしたラ・ロッコ(中)
ラ・ロッコの巨大なモーターホーム
ラ・ロッコはビーラマンの追撃を振り切った
AMAスーパークロス
Anaheim
[2002.01.19]
AMA-SXニュース
AMA-SXレースレポート
第3戦 アナハイム(カリフォルニア州)
2002年 1月19日開催
天候:晴れ  気温:昼20℃/夜8℃ コースコンディション:ドライ
観客:45,050人(ソールドアウト満席)
ラ・ロッコが7年ぶりの優勝!
開幕以来、2位、3位と堅実な成績を残してきたラ・ロッコが、ついに優勝を果たした。スタート9番手から得意の追い上げを見せたラ・ロッコは、15周目にリーダーとなり、ビーラマンの逆襲を振り切ってチェッカー。ベテランのラ・ロッコだが、表彰台の中央に立つのは実に7年ぶりの快挙である。なお、カーマイケルはスタートに失敗し、1周目12番手から4位でフィニッシュ。ラムゼイは最終ラップ3位走行中の転倒で、惜しくも5位でレースを終えた。

開幕戦のクラッシュの影響で、まだ本調子とは言えないカーマイケルに加え、第2戦で右腕の筋を痛め、今大会は欠場のフォンセカ……。Honda陣営には暗雲が漂いつつあったが、それを見事に吹き飛ばしてくれたのが、他でもないラ・ロッコだった。

もうすぐ31歳になるベテランのラ・ロッコは、Hondaのサテライトチーム、ファクトリーコネクションに所属しているが、マシンはカーマイケルやフォンセカと同仕様のCR250R。開幕戦以来スタートダッシュが際立っているのは、マシン性能によるところが大きいと本人も認めていた。

今大会の決勝のスタートは、ラ・ロッコの思い通りにはならず、1周目9番手という出だしだったが、スタートが不得手で追い上げが得意というラ・ロッコを知る者にしてみれば、不安は少しもなかった。ホールショットのウィンダムに続き、パストラーナ、バーン、ロンカダ、ラムゼイ、ビーラマン、ラスクからなる上位陣。カーマイケルはスタートで出遅れた上に、前走者のクラッシュにラインをふさがれ、1周目12番手から挽回を図る。


序盤から飛ばすウィンダムとパストラーナが、3位以下を引き離すランデブー走行を見せたが、6周目にパストラーナがリーダーになると、ウィンダムの遅れが目立ちだし、その後方で繰り広げられていたビーラマンとロンカダのバトルに、やがて飲み込まれてしまう。その頃、Honda勢の追撃は小康状態を迎え、ラムゼイが5番手、ラ・ロッコが6番手、ラスクを挟んだ8番手にカーマイケルがつけていた。

11周目、ラ・ロッコがスパート。ウィンダム、ラムゼイ、ロンカダを一気にかわして、ラ・ロッコは3番手にジャンプアップした。トップのパストラーナは、2番手のビーラマンに対し、最大で7秒のマージンを稼いでいたが、12周目に転倒を喫し脱落。これで優勝争いはビーラマンとラ・ロッコに絞られた。

ビーラマンとの2秒差をわずか3周でゼロとしたラ・ロッコは、15周目の最終コーナーでついにリーダーとなる。ビーラマンも離されずに追走を試みたが、結局ラ・ロッコが2秒弱のリードを維持して優勝を果たした。なお、3位が目前だったラムゼイは、最終ラップに他車と接触し転倒。4位のカーマイケルに続き、5位でチェッカーを受けた。

モトクロスライダーとして決して若くはないラ・ロッコが、最後に優勝したのは95年のポンティアック。以来、表彰台の常連でありながら、あと一歩のところで優勝から遠ざかっていたが、ついにポディアムの中央に立った。ランキングでもリーダーのビーラマンに5点差と迫ったラ・ロッコは、チャンピオンを意識し始めている。


M.ラ・ロッコ(優勝)
久しぶりだね。トップに立っても落ち着いていられたけれど、最終ラップだけはちょっとナーバスになったかな。7年ぶりの優勝なんだけれど、このブランクはすごい長さだね。この勝てない7年間、楽しんでレースをしてきたけれど、こうやって優勝することほど楽しいことはないよ。Hondaに移籍して5年目で、ようやく期待に応えることができたのがうれしい。バイクの性能にも助けられたし、苦手だった硬質コースも克服できた。今日はすべてが上手く噛み合ったようだ。いつも表彰台を目指してきたけれど、それではちょっと消極的だったかもしれない。でもこの勝利で気持ちが変わった。これからは毎戦優勝を目指さなきゃいけないし、もちろんチャンピオンの可能性も感じているよ。

R.カーマイケル(4位)
ケガした左手の状態は悪くないよ。体力的にも劣っていると思えないし、ただ15位からあそこまでしか挽回できなかったということさ。今年はみんな速くなっているようだし、スタートの失敗は致命的だよ。1周目にチャド・リードがクラッシュして、そのバイクにもう少しでノックアウトされるところだった。自分としては、これもスタート失敗の一部だと思ってる。レース中盤までラ・ロッコを追いかけるようにポジションを上げて行ったんだけれど、間にラスクが入ってなかなか抜けなかったのが問題だった。今のオレに必要なのは1勝だけ。全然難しいことじゃないよ。いつもの練習量に戻すことができればね。

レース結果などの詳しい情報は、こちらでご覧いただけます。
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