SCENE :
4
お刺身の盛りつけテクで女子力UP!

お刺身の盛りつけテクで女子力UP!

最後の最後にタイが釣れた!?

ひと息ついたところで再スタートです。寄せエサを打ち始めると、しばらくしてアジの気配が。一定の間隔で寄せエサを投入し、群れが去ってしまわないうちに何尾も釣るのがアジ釣りで数を伸ばすコツなんだって。ということは、のんびり休憩してる場合じゃなかった(笑)。何度かミスをしながら、ようやくアワセに成功! 嬉しい反面、これまた微妙なサイズです。アジフライは好きなんだけど、うーん……。

今夜は中秋の名月。きれいな満月が出てるけど、アジング日和ではなかったみたいです。
さっきとまるっきり同じ大きさの2尾目をゲット。大人アジの群れはどこだ~!
さっきとまるっきり同じ大きさの2尾目をゲット。大人アジの群れはどこだ~!
「ウキ釣りの基本は磯のメジナで経験ずみ。レバーブレーキだって、ちゃんと使えますよ」
「ウキ釣りの基本は磯のメジナで経験ずみ。レバーブレーキだって、ちゃんと使えますよ」
「私もウキ釣りやらせてください!」
ヘコんでるのかと思ったら、みっちぃ切り替え早いッ! メジナ釣りの経験があるから、磯ザオの構え方もサマになってる。寄せエサの打ち方だって私より上手いんじゃない? 釣れそうな雰囲気を醸しだしてます。お刺身サイズ、頼んだよ~。
夜の堤防釣りでよく釣れるのが「ゴンズイ」。ナマズみたいなヒゲのかわいいルックスですが、ヒレに毒針があるので絶対に素手では触らないこと!
夜の堤防釣りでよく釣れるのが「ゴンズイ」。ナマズみたいなヒゲのかわいいルックスですが、ヒレに毒針があるので絶対に素手では触らないこと!
そして15分後。スッ、とウキが入った瞬間をみっちぃは見逃しませんでした。やった! 今度こそ大物?
「かわいいタイが釣れちゃいました」
タイはタイでも、それはエサ取りの王様・ネンブツダイでしょー! 堤防釣りではおなじみの外道です。これまでさんざん寄せエサをまいて1尾も釣れなかったのに、なんでいまごろ? そろそろ潮時なのかもしれません。

お刺身をゴージャスに魅せるプロの技

釣りのあと片付けって、面倒臭いですよね。特に夜釣りの場合は暗くてモタつくし、うっかり忘れ物をしちゃいそう。だけど今回はエネポ+ランタン「マックスレトロサンライト20W」があったので、明るいなかでテキパキと片付けることができました。バモスのカーゴルームは広いから、ちょっとくらいテキトーに積んでも大丈夫だしね(笑)。

さて、実はこのあと、近くの料理屋さんで釣ったアジを食べさせてもらうことになっていました。肝心の食材はちょっと寂しい感じだけど、やってきたのは御宿駅のそばにある「北洋亭」というお店。ご主人の清水吉晴さんにアジのさばき方を教えてもらいました。

これ、使える! と思ったのは盛り付けの方法です。頭を切り離さずに3枚におろして、竹串をうまいぐあいに通すと、ちょっとした姿造り風のカザリが完成! やり方も簡単だし、家でもすぐ真似できるはず。こんなのが作れたら、ますます女っぷり上がっちゃうよ~。「アジのモテ造り」と勝手に命名させていただきます!

え? お刺身のアジが、釣ったのより大きくなってるって? ……気のせいじゃないでしょうか。まぎれもなく外房のアジですよ。「鴨川産」って、ちゃんとパックに書いてあったもん(笑)。さて、そろそろ帰らなきゃ。今日は丸1日、ゆったりスペースのバモスを満喫しちゃいました。クーラーの中まで"ゆったり"なのは想定外だったけどね(涙)。

お刺身をゴージャスに魅せるプロの技

1
ウロコを落として水洗いし、キッチンペーパーでよく水気を切る。塩焼きなどの場合は「ゼイゴ」(尻尾付近の硬いウロコ)を落とすが、今回はそのままで
ウロコを落として水洗いし、キッチンペーパーでよく水気を切る。塩焼きなどの場合は「ゼイゴ」(尻尾付近の硬いウロコ)を落とすが、今回はそのままで
2
胸ビレの後ろに切れ込みを入れる。骨まで切り落とさないのがポイント
胸ビレの後ろに切れ込みを入れる。骨まで切り落とさないのがポイント
3
背中側から刃を入れて、刃先を背骨に当てながら開いていく
背中側から刃を入れて、刃先を背骨に当てながら開いていく
4
そんまま腹側のみにも刃を入れていく。内蔵を破らないように注意
そんまま腹側のみにも刃を入れていく。内蔵を破らないように注意
5
これで片側の身が取れた。反対側も同じようにして3枚におろす
これで片側の身が取れた。反対側も同じようにして3枚におろす
6
最後に、尻尾の先をつまんで皮をすいていく。最初にゼイゴを落とさなかったのはこの作業があるためだ
最後に、尻尾の先をつまんで皮をすいていく。最初にゼイゴを落とさなかったのはこの作業があるためだ
7
次は頭と骨でカザリを作る。7~8センチにカットした竹串を尾ビレの近くに通して...
次は頭と骨でカザリを作る。7~8センチにカットした竹串を尾ビレの近くに通して...
8
竹串の先端をアジの頭の上に差し込む。この時、頭が真上を向くようにすると生き生きした雰囲気になる
竹串の先端をアジの頭の上に差し込む。この時、頭が真上を向くようにすると生き生きした雰囲気になる
ウロコを洗ったあとは、絶対に水洗いしないのが美味しいお刺身を作るポイントですよ!

ウロコを洗ったあとは、絶対に水洗いしないのが美味しいお刺身を作るポイントですよ!
生のアジに刻んだショウガと大葉を混ぜ、味噌を和えて包丁で粘りが出る程度に叩けば「ナメロウ」のできあがり
生のアジに刻んだショウガと大葉を混ぜ、味噌を和えて包丁で粘りが出る程度に叩けば「ナメロウ」のできあがり
ナメロウに刻んだネギを加えてアワビの殻に詰め、大葉を乗せてホイルに包んで焼く。これが房総名物の「サンガ」
ナメロウに刻んだネギを加えてアワビの殻に詰め、大葉を乗せてホイルに包んで焼く。これが房総名物の「サンガ」
To be continued...
※撮影:浦壮一郎/文:水藤友基
※このコンテンツは、2010年10月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。