XL-Degree - 1991.05

XL-Degree
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開発のねらい

 ホンダでは、オンロードに加えオフロードでも優れた取り廻し性と走破性を発揮する4サイクルの本格的デュアルパーパスモデルとして、1972年にSL250Sをいち早く発売し、今日のオフ人気の先駆けとなりました。その後、'75年にXL250を、'78年には23インチ・フロントホイールを採用し高い評価を得たXL250Sを、'81年にはホンダ独創のプロリンク採用で足廻りを一段と強化したXL250Rを発売し、多くのモーターサイクルファンにランドスポーツの楽しさを提供してきました。
 そして、オフ人気が次第に定着してきた'83年には、RFVCエンジン搭載のXLX250Rを発売、翌'85年にはXLR250R、さらには、'86年にはベストセラーとなっている現行のXLR250Rを発売し、常に4サイクル・ランドスポーツのトレンドセッターとして、ユーザーのニーズに応えてまいりました。

 これらの一連の過程の中で、デュアルパーパスモデルへの最大の要求は、不整地での優れた走破性能が中心であり、その結果、オフ走行でのポテンシャルは、20年の間に長足の進歩を遂げました。しかし、ここ数年、オフロードファンは今までにない変化を見せつつあり、その中で最も顕著なのが、オンロードモデルファンからの転向者や今までバイクに縁の薄かった人々の増加です。
 この結果、デュアルパーパスモデルに対する要求も、オフロード走行時のポテンシャルに加え、一般的な使い方の中での足付き性や始動性を含めた総合的な扱い易さや、市街地などのオンロード走行でも十分楽しめるマルチな特性も求められてきています。

 そういったニーズに応えるために、「XLディグリー」は、XLシリーズの開発の基本スタンスに立ちかえって、絶対的なパワーやオフ性能のみの追求にとどまらず、普通の人が普通にオフ走行の楽しさを容易に味わえる親しみやすさと、様々なステージでアウトドア志向の人々のニーズに応えられるスタイルと総合性能を兼ね備えた、ビギナーからエキスパートまで楽しめる新しい時代のマルチパーパスモデルです。

SL250S('72.4.11)
SL250S ('72.4.11)
 
XL250S ('80.2.15)
XL250S ('80.2.15)
XLX250R ('83.4.12)
XLX250R ('83.4.12)
現行・XLR250R ('90.12.15)
現行・XLR250R ('90.12.15)
 
XL250 ('75.5.17)
XL250 ('75.5.17)
XL250R ('81.11.20)
XL250R ('81.11.20)
'85・XLR250R ('85.4.30)
'85・XLR250R ('85.4.30)



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