クラッチは、ミッションレシオの変更に伴ってクラッチ枚数を変更(VFR400R=10枚→9枚)し、切れ性能の向上を図っています。また、クラッチスプリングの荷重を変更(VFR400R=114kgf→105kgf)するとともに、クラッチワイヤーの取り回しの見直しとあいまって、より軽いレバー操作を実現しています。
今回、パワーユニットの熟成にあたっては徹底的な軽量化を推し進め、カムシャフトの中空肉抜きの内径サイズの変更(φ12mm→φ13mm)をはじめとするエンジン各部の煮つめによって、VFR400Rと比較して、エンジン単体で約0.5kgの軽量化を達成しました。
排気系には、V型4気筒エンジンの出力特性を最大限に引き出す4-2-1のレイアウトを採用。吸気系の変更と合わせて排気管長の最適化を図り、さらにトルクフルな出力特性を実現しています。
サイレンサーは、継ぎ目のないアルミインパクト成形とし、大幅な軽量化に貢献させるとともに、内部構造を2室から3室構造とし排気効率の向上と騒音レベルの低減を両立させています。 |