ODYSSEY FACT BOOK
ODYSSEY 2003.10.17
速 高次元シャシーバランス
低重心を活かしながら確かなハンドリングとしなやかな乗り心地を両立し、革新の運動性能を獲得した、高次元シャシーバランス。
操縦安定性と乗り心地の両立を高次元で達成した高性能シャシー。
快適な乗り心地とスポーティなハンドリングという相反する性能をともに向上させ、高いレベルでの両立をめざしました。まず、低床プラットフォームと低全高ボディによって低重心化を実現。そのうえで、サスペンションジオメトリーの最適化を図りました。前後ロールセンター高と仮想アーム長を適正化して旋回時のピッチ角(姿勢変化)を低減し、常に前下がりのロール姿勢を保つことで応答性、安定性を向上。さらに、ブッシュ類の容量や硬度などの設定、取り付け点の高剛性化など、細部にわたって特性を突き詰めることで、上級車としての操縦安定性と乗り心地を同時に獲得しています。
ダブルウイッシュボーン・フロントサスペンション
ダブルウイッシュボーン・フロントサスペンション 直進安定性や乗り心地に優れたダブルウイッシュボーン・サスペンションをフロントに採用。安定性と乗り心地の双方に効果を発揮する、A型ロアアームおよび大径コンプライアンスブッシュを採用したうえで、アンチダイブ角を増加。加減速時の姿勢変化を抑制するとともにスプリングの低バネレート化を可能にし、乗り心地をさらに向上しています。また、高速旋回制動時にヨーモーメントを打ち消すようにフロント内輪をトーイン方向に制御するなど、操縦安定性をいっそう高めています。
リア・リアクティブリンク・ダブルウイッシュボーンサスペンション
リア・リアクティブリンク・ダブルウイッシュボーンサスペンション 低床プラットフォームの実現に大きく貢献するコンパクト設計のリア・リアクティブリンク・ダブルウイッシュボーンサスペンションを採用。スペース効率と走行性能を高次元で両立しています。アーム配置の最適化やハブベアリングのユニット化などによって、キャンバー剛性を向上。接地点剛性を高めたことで応答性や安定性を向上し、同時にスプリングの低バネレート化が可能となり、優れた乗り心地も獲得しています。
VGR(可変ステアリングギアレシオ)を採用したリニアなステアリングシステム。
ステアリングの切り始めはスムーズな、大舵角時はクイックなタイヤ切れ角が得られる可変ギアレシオを設けたVGRを採用し、さらにクイックなレシオ設定としました。これにより、ロック・トゥ・ロックを従来モデルと同一の3.0回転としながら、タイヤの切れ角を増加し、最小回転半径を大幅に短縮。高速走行時での車線変更などでは、滑らかで安心感のある操作感を、低速走行での大きな旋回時や車庫入れ時にはよりきびきびとした取り回し性を実現しています。また、リニアな操作感を得られる可変フォースコントロールバルブや、燃費の向上に寄与する可変容量パワーステアリングポンプも採用しています。
クラストップの最小回転半径5.4mを実現。
パワートレインのコンパクト化やVGRの採用などによってタイヤ切れ角を増加したことで、従来モデルよりも大幅に短縮した、5.4mの最小回転半径を達成。狭い曲がり角や車庫入れなども、よりスムーズなステアリング操作が行えます。
※3ナンバーミニバンクラス
最小回転半径5.4m
剛性感があり、しっかりと効くブレーキシステム。
フロントには15インチベンチレーテッドディスクブレーキ、リアには16インチドラムインディスクブレーキを採用。フロントは、ブレーキキャリパーの剛性を上げるとともに高μパッドの採用により、確かな制動性能を発揮します。また、リンク式ブレーキペダルを採用したうえでペダルレシオを最適化。コントロールしやすいブレーキフィールを獲得しています。



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