ODYSSEY FACT BOOK
ODYSSEY 2003.10.17
速 高精度ボディ
力強い走りをしっかりと支える安心感と、静かで快適な空間を生み出す、高精度ボディ。
運動性能と空間の快適性を飛躍的に高めた、質の高いボディ性能。
強固な骨格構造によって高い剛性を確保したうえで、軽量部材の効果的な採用や空力処理、防音・制振処理を徹底して施すことで、走行安定性や燃費性能、静粛性などを高いレベルで実現。また、ドアの閉まり音にまでこだわるなどクルマ全体としてのクォリティ向上を追求しています。 ■軽量・高剛性ボディ構造図
軽量・高剛性ボディ構造図
ハンドリングや乗り心地を向上した、軽量・高剛性ボディ。
曲げ剛性やねじり剛性といった静剛性に加え、動剛性の向上を徹底的に追求しました。フロントでは、バルクヘッドまわりの閉断面化やダッシュボードアッパー部にクロスメンバーを追加し、ハンドリングの応答性、操舵のリニアリティを高めています。リアでは、テールゲート開口部の閉断面化やクォーターメンバーの追加、結合部のガセット補強などにより、接地感の高い安定した走りと振動の少ない快適な乗り心地を実現しています。また、ボディの骨格主要部材に軽量化にも寄与する強度の高い高張力鋼板(ハイテン材)を採用。通常の部材を使用した場合に比べ約16kgの軽量化を実現しています。
走りや燃費、静粛性などクルマのあらゆる性能向上に寄与する、ミニバントップレベルの空力性能。
低床プラットフォームが生み出す低全高に加え、フラッシュサーフェス化を徹底したスムーズなボディライン、ボディ下面にまで施した整流処理などにより、ミニバントップレベルの優れた空力性能を達成しています。また、フロントピラーやドアミラーの形状を最適化し、スムーズに風を後方に流すことで風切り音を大幅に低減しています。
 
低床に加え、ドア開度やシート高さを考慮し、いっそう優れた乗降性を実現。
低床プラットフォームによる低い床面地上高に加え、大きく開くドアや座りやすいヒップポイントの設定など、小さな子供からお年寄りまで楽に乗り降りできる設計としています。
乗り降りや荷物の出し入れに重宝する、3段階ドア開度。
フロントに加えリアのドア開度も3段階に設定。 1、2段目では狭い駐車場でのスムーズな乗り降りが可能。リアは全開にすることでチャイルドシートの取り付けや、 大きな荷物の出し入れなどが楽に行えます。
徹底した振動・騒音対策を施した、ハイレベルな静粛性。
エンジンや排気系などの振動・騒音を発生源で低減し、エンジンや路面から室内に伝わる振動を抑制。そのうえで室内に侵入するノイズの吸音処理など徹底した対策を施すことで、上級車にふさわしい静粛性を実現しています。
[エンジンまわり]
エンジンマウントのアルミ化による軽量・高剛性化や、エキゾーストマニホールドのサス・メッシュの高密度化による振動低減、さらには2次バランサーの採用や、エンジンロアブロックおよびCVTケースの高剛性化などにより、従来モデルを大幅に下回る振動・騒音レベルを達成しています。
[キャビンまわり]
ノイズの侵入経路を分析し、防音材を適所に配置することでノイズの室内への侵入を低減。そのうえで、床下やルーフを中心に高性能な遮音・吸音材を最適配置することで、大幅な軽量化と静粛性向上を高次元で達成した防音パッケージを実現しています。
[シャシーまわり]
サブフレームのフローティング支持とエンジン重心マウントレイアウトによる二重防振構造により、エンジンの振動を吸収。また、リアナックルやリアクロスビーム、アルミホイールなどを軽量・高剛性化したほか、徹底したシミュレーション解析により、サスペンションからの振動入力を効果的に低減しています。
エンジンマウント配置図
■遮音材配置図
遮音材配置図
■吸音材配置図
吸音ダッシュボードインシュレータ− 吸音ルーフライニング
吸音ダッシュボードインシュレータ− 吸音ルーフライニング
吸音フロアカーペット 吸音フロアカーペット



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