INTEGRA - 1995.08

INTEGRA
FACT BOOK
INTEGRA TYPE R
高性能化テクノロジーの概要

■フリクション低減技術

高回転化を支えるべくエンジン摺動部のフリクションを低減させるために、レースエンジン開発の経験をもとに各部に工夫を施してあります。
まずピストンの軸受け部に4本の溝を、さらにピストンピン部へのオイル供給穴を追加。あわせてピストンピン回りの優れた潤滑性能を実現しました。
また、シリンダー内壁とピストンスカート部の接触によるフリクションを低減するために、ピストンスカート部にモリブデンをコーティング。さらなる高回転化を実現するとともにピックアップ性能も向上させました。
その他、コンロッドとクランクシャフトの結合部に、表面に微細な溝を生成させたホンダ独自のオリエンテッドクリスタル・ベアリングメタルを採用。高回転、高負荷時のフリクションを低減しました。
TYPE R専用低フリクション
TYPE R専用低フリクション、
高圧縮比対応ピストン&amp
高剛性軽量コンロッド

B18C 96 spec.R 高出力化技術の主なポイント
B18C 96 spec.R 高出力化技術の主なポイント


エンジンの主要諸元比較
  B18C B18C 96 spec.R
ボア×ストローク 81.0mm×87.2mm
排気量 1797cc
圧縮比 10.6 11.1
バルブタイミング
(High:1mmリフト時)
〈IN〉
開:BTDC
10°
〈EX〉
閉:ATDC
〈IN〉
開:BTDC
15°
〈EX〉
閉:ATDC
10°
閉:ABDC
40°
[10.6]
開:BBDC
40°
[9.4]
バルブリフト量(mm)
閉:ABDC
45°
[11.5]
開:BBDC
45°
[10.5]
バルブリフト量(mm)
インレットバルブ径 33mm×2 ←マージン厚0.5mm減、細軸化による軽量 化
スパークプラグ 熱価6番スタンダード 熱価7番プラチナ
スロットルボア径 60mm 62mm
インテークマニホールド デュアルポート シングルポート
エアインテーク径 65mm 70mm
エキゾーストパイプ径 48.6〜50.8mm 57.2mm
テールパイプ径 50.8mm 76mm



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