ELYSION FACT BOOK
ELYSION 2004.05.13
クォリティ・パフォーマンス[シャシー&ボディ]
新世代プレミアム8シーターにふさわしい、質の深いシャシー&ボディ。
確かなハンドリングと安心感の高い乗り心地をもたらす、
高次元なシャシーバランス。
高速走行時の直進安定性、旋回時のハンドリングや乗り心地。これらを高いレベルで達成するために、低重心化を図りながらプレミアム8シータ−にふさわしいサスペンションセッティングを施しました。前後ロールセンター高と仮想アーム長を適正化して旋回時の姿勢変化を低減し、常に前下がりのロール姿勢を保つことで応答性、安定性を高めています。さらに、フロントのアンチダイブ角、リアのアンチリフト角をそれぞれ増加。加減速時の姿勢変化を抑制するとともにスプリングの低バネレート化を可能にし、乗り心地を向上しています。そのほか、ブッシュ類の容量や硬度などの設定、取り付け点の高剛性化など、細部にわたって特性を突き詰めることで、安心感のある操縦安定性と上質な乗り心地を両立しています。
ダブルウイッシュボーン・フロントサスペンションを採用。

直進安定性と乗り心地の双方に効果を発揮する、A型ロアアームおよび大径コンプライアンスブッシュを採用。また、高速旋回制動時にヨーモーメントを打ち消すようにフロント内輪をトーイン方向に制御するなど、操縦安定性をいっそう高めています。 ダブルウイッシュボーン・フロントサスペンション
トレーリングアーム・ダブルウイッシュボーン・リアサスペンションを採用。

ダンパーとスプリングを別体としたうえでスプリングをフロア下に配置し、ダンパーハウジングをコンパクトにすることで低床・フラット化に大きく貢献しています。アームの効果的な配置やハブベアリングのユニット化などによって、キャンバー剛性を向上。接地点剛性を高めたことで応答性や安定性を向上するとともにバネ下重量を軽減しています。さらに、コンプライアンスステア特性の活用によりサイドフォースに対する安定性を向上するとともにマウントブッシュの低バネレート化を実現。8名乗車や積載による重量増にも対応しながら、高い走行安定性と優れた乗り心地を両立しています。 トレーリングアーム・ダブルウイッシュボーン・リアサスペンション
操作性に優れたパワーステアリング。

車重やステアリングラックゲインを考慮しながら充分な油圧容量を確保したうえで、可変フォースコントロールバルブの採用によって低速時の軽快な取り回しと高速時のしっかり感を両立。さらに2.4L DOHC i-VTECエンジンには可変容量パワーステアリングポンプを採用し、低燃費をも図っています。
ボディサイズを感じさせない良好な取り回し性。

215サイズのワイドタイヤを装着しながら、最小回転半径5.7mを達成。しかもサイズ感のつかみやすいボディ形状や操作性に優れたパワーステアリングなどにより、良好な取り回し性を実現しています。 最小回転半径5.7m
剛性感があり、コントロールしやすいブレーキシステム。

フロントには16インチホイール用ベンチレーテッドディスクブレーキ+2ポットキャリパー、リアには16インチホイール用ドラムインディスクブレーキを採用。フロントは、ブレーキディスクの大径化とともにブレーキキャリパーの剛性を上げ、確かな制動性能を発揮します。また、リンク式ブレーキペダルを採用したうえで、ペダルレシオの設定やマスターパワーの特性を最適にすることで、踏んだ分だけしっかり効くコントロールしやすいブレーキフィールを獲得しています。
ソフトな踏み心地でしっかりと停まる高効率フット式パーキングブレーキ。

足踏み解除タイプのフット式パーキングブレーキは、踏み込み後にワイヤーテンションの微小な低下(ペダルがわずかに戻る現象)が生じます。これをなくす構造とすることで、従来構造と同じブレーキ出力を得るためのペダルストロークを減らすことができ、ペダル操作荷重を低減。その結果、ソフトな踏み込みでしっかりとしたブレーキ力を得ることができます。
安定感のある走りをしっかりと支え、
安心感のある快適な空間を形成する、高精度なボディ設計。
高い剛性を確保する強固な骨格構造としたうえで、軽量部材を効果的に採用し、空力処理や防音・制振処理を徹底して施すことで、走行安定性や燃費性能、静粛性などをハイレベルで実現。また、細部の品質やドアの閉まり音にまでこだわるなどクルマ全体としてのトータルクォリティを高めています。
運動性能と乗り心地を向上する、軽量・高剛性ボディ。

低床化にも貢献する大断面フロアフレームを前後にストレートに通し、制振効果の高い箇所へクロスメンバーを配置。適切な断面形状を持たせたピラーでルーフとつなぎ、さらにガセットで補強を加え強固なキャビン骨格を形成。曲げ剛性やねじり剛性といった静剛性はもちろん、特にテールゲート開口部をはじめリアまわりを徹底強化するなど、動剛性も向上。極めて高い操縦安定性を獲得し、快適な乗り心地に貢献しています。また、フロアフレームをはじめボディの骨格主要部材に軽量で強度の高い高張力鋼板(ハイテン材)を採用。通常の部材を使用した場合に比べ約24kgの軽量化を実現しています。
■軽量・高剛性ボディ構造図
軽量・高剛性ボディ構造図
細部にまで処理を施した、ハイレベルな空力性能。

高速走行時の安定性や静粛性、燃費などさまざまな性能に関わる空力性能を徹底的に高めました。流麗なワンモーションフォルムのボディ形状としたうえで、フラッシュサーフェス化の徹底や、ボディ下面にまで施した整流処理などにより、優れた空力性能を実現しています。また、フロントピラーやドアミラー、ボンネットフード後端部の形状を最適化し、風をスムーズに後方へ流すことで風切り音を大幅に低減しています。 空力性能向上対策



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