ELYSION FACT BOOK
ELYSION 2004.05.13
クォリティ・パフォーマンス[静粛性]
静かで快適な移動時間を提供する、ハイレベルな静粛性。
振動や騒音を発生源で低減し、さらに室内への侵入を抑制する、
防音パッケージング。
ボディ骨格やシャシーまわり各部の剛性を高めたうえで、振動・騒音を発生源で低減し、エンジンや路面から室内に伝わる振動を効果的に抑制。さらに、室内に侵入するノイズの遮音・吸音処理などを徹底して施しています。どの座席にいても静かで心地よい空間を生み出しています。
フロントまわりの静粛性/V6 3.0L i-VTECエンジン

「可変シリンダーシステム」に対応したアクティブコントロールエンジンマウントやアクティブノイズコントロール、きめ細かなファン制御、低騒音オルタネーター、低速時のエンジンこもり音に効果がある可変流量サイレンサーの採用などにより気筒休止時であっても高い静粛性を確保しています。
[エンジン振動を予測し打ち消すように作動する、アクティブコントロールエンジンマウント]
気筒休止時には、片側3気筒のみが燃焼エネルギーを発生するためエンジン振動が増大します。この振動をクランク回転変動から推定して打ち消すように作動する、アクティブコントロールエンジンマウントを採用。エンジンの前後を支持するこのマウントは、液封マウントの下部に内蔵したアクチュエーターを、エンジン振動に対し同位相・同周期で伸縮させることで振動を吸収。気筒休止状態であることを感じさせない高い防振性能を実現しています。
■エンジンマウント構造図(V6 3.0L i-VTEC)
エンジンマウント構造図(V6 3.0L i-VTEC)
■エンジンマウント概念図(V6 3.0L i-VTEC)
エンジンマウント概念図(V6 3.0L i-VTEC)
■エンジンマウントシステム構成図(V6 3.0L i-VTEC)
エンジンマウントシステム構成図(V6 3.0L i-VTEC)
[気筒休止時のこもり音を打ち消す、アクティブノイズコントロール]
気筒休止時のエンジンからのこもり音をさらに低減するために、こもり音と逆位相の音を発生して打ち消す、アクティブノイズコントロールを採用しました。エンジン回転パルスをもとに、制御対象の周波数を特定し、打ち消し信号を生成。オーディオスピーカーから音として出力し、こもり音を低減します。さらに、センターパネルと3列目のルーフに内蔵したマイクからの入力を常に分析し、打ち消し信号を随時更新することで精度を高めています。
■アクティブノイズコントロール概念図(V6 3.0L i-VTEC)
アクティブノイズコントロール概念図(V6 3.0L i-VTEC)
 
フロントまわりの静粛性/2.4L i-VTECエンジン

エンジンマウントブラケットのアルミ化による軽量・高剛性化や、エキゾーストマニホールドのサス・メッシュの高密度化による振動低減、さらには2次バランサーの採用や、エンジンロアブロックの高剛性化などにより、振動・騒音を低減しています。さらに、サブフレームのフローティング支持により、ボディに伝わるエンジンの振動を高効率に吸収。また、高出力と騒音低減を両立した可変流量サイレンサーを採用するなど、静粛性をより向上しています。
■エンジンマウント構造図(2.4L i-VTEC)
エンジンマウント構造図(2.4L i-VTEC)
リアまわりの静粛性

リアサブフレームのフローティング支持と、リアサスペンションのフロントアッパーアームやリアナックル、アルミホイールなどを軽量・高剛性化したほか、徹底したシミュレーション解析により、サスペンションからの振動入力を効果的に低減しています。
■リアサブフレーム構造図
リアサブフレーム構造図
キャビンまわりの静粛性

ノイズの侵入経路を分析し、防音材を適所に配置することでノイズの室内への侵入を低減。そのうえで、床下やルーフを中心に軽量で高性能な吸音材を最適に配置し、さらにシート表皮にまで吸音効果のある素材を採用。大幅な静粛性向上と軽量化を高次元で達成しています。
■遮音材配置図
遮音材配置図
■吸音材配置図
吸音材配置図



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