CITY - 1982.09

CITY
CITY

シティターボ開発コンセプト


シティは、ビンビン走りぬける感覚。
シティターボは、ガンガン攻めのぼる感覚。

開発コンセプト

★開発コンセプト★
すでに、さまざまなターボ車が、走っています。
ホンダはその間、じっと沈黙をつづけてきました。慌てる理由は何もない、
むしろいつか世界がアッと驚くような本格的なターボ車をつくろうと、
あえて原点に立ち帰り、
ひたすら独自の技術開発を進めてきました。
20%〜30%出力をアップしたような、きわめてマイルドなものなら、何もターボでなくてもいい、
他にもっといい方法があるはずだ。ただターボを搭載しさえすればいいのではなく、
ホンダがやるからには、
低燃費と静粛性を高いレベルで充たしながら
それでいてターボにしか出せないもの、
あるレベルから一気にパワーが高まっていく
まるでガンガン攻めのぼる、あの急上昇感をもった
本格的な、世界初1.2L FFターボ

をめざしました。そのためには、ニューモデルを生み出すのと同じくらいの、
いや、それ以上の努力と緻密さが要求されるとしても。

さらに、今一つ、ホンダが考えてきたことがあります。
それは、なかなか手を出しづらい存在としてのターボではなく、
誰もが簡単に手に入れられ、気軽に乗りこなせるものでありたい、との純粋な欲求です。
スペースに余裕のある大排気量のクルマよりも、
シティのように、機構最小・機能最大をねらった
小排気量のクルマに搭載したい。

そのときターボは、見かけのファッションから新しいステータスへと、
さらに感性にひびく生活の道具へと、より素晴らしい発展を遂げるであろうと、ホンダは考えたのです。
ご覧ください。そしてご試乗ください。新しいターボの時代が、走り出します。

HYPER TURBO

ターボそのものを、その存在理由から問い直し、小排気量 ターボの極限にまで挑んだクルマ。
シティが拓いたライヴ・ビークルという新しいジャンルを、さらに強烈におし進めたクルマ。
既成のマーケットに対応するのではなく、強い個性とすぐれた基本性能で新たな需要を創造しうるクルマ。
80年代の省資源・省エネルギーの社会ニーズに応えながら、走ることの素晴らしさを強烈にアピールしうるクルマ。
乗る人がさまざまに生活をクリエイティブ出来る、ソフト・ハード面 ともに創造性にあふれたクルマ。
独創的なホンダにふさわしく、数々の先進性と、そして国際レベルの大きなスケールをもったクルマ。

シティターボ=その具体化技術の核
FF・トールボーイデザイン
コンバックスターボPGM-FI
シティは、「機構最小・機能最大」をテーマに、すべてに高密度に設計されたクルマです。この発想から生まれたFF・トールボーイデザインと、COMBAXエンジンをベースに、全身をくまなく洗い直し、強化すべきところ、付け加えるべきところ、軽量化すべきところなどを徹底的に追求し、総合的に最もバランスのいい形で、高次元にまとめあげたのが、シティターボです。そのため、具体的には、右のような項目と重点的に取り組みました。
高密度
 
1. 小型高回転ターボチャージャーの開発
2. 新しい高感度燃料供給システムの開発
3. 軽量で高出力のエンジンの開発
4. 高出力を支える強靱なサスペンション系の開発
5. 機能をデザインした新感覚の内外装
パテント申請件数 約180件



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