ニュートラルステア・ジオメトリー
クルマの高速直進性のよさは、タイヤがいかに高精度に取りつけられているかによっても決まります。ホンダは、トレーリングリンク式ビーム・リアサスペンションで応えます。 ● 前後方向の位置決めはトレーリングリンクで。横方向の位置決めはパナールロッドで。 ● パナールロッドの位置は、アクスルセンター上に。横風やコーナリング時にもトー変化が少なく、サイドフォーステアも極小。 ● ビームアクスルのため、コンプライアンスステアも極小。
このコイルスプリングの線径は、上部が細く、下部になるにつれて太くなっています。非線形のバネ特性を有しているわけです。 ●太い部分で大きなショックを、細い部分で小さな凹凸を吸収。 ●あらゆる路面で快適な乗り心地を提供。 このスプリングは、ロアシートはダンパーに、アッパーシートはボディにマウントされています。
キャビテーション(泡)の発生しない低圧ガス封入ダンパーを採用しました。 ● ロール応答性にすぐれ、素早く姿勢を安定させます。 ● ダンパーにサイドフォースが発生しないトレーリングリンク式ビーム・リアサスとの相乗効果で、快適な乗り心地を確保。 ● ダンパーの位置を低くしてシステムのアンダーフロア化を実現し、広いキャビンに寄与。
トレーリングリンクの左右を独立させて動かすために、ホンダは独自のスウェイベアリングを採用しました。このスウェイベアリングによって回転方向に対してフリーになるため、ロール時の左右干渉をキャンセルし、サスペンションをスムーズに作動させます。
リアアクスル部に、ハブ一体のアンギュラ・コンタクトベアリングを採用。日本初です。 ハブユニットは、ブレーキドラムとハブボルトで連結。さらに、内側にアンギュラ・コンタクトベアリングがハブと一体になって組み込まれています。 これによって、軽量化、シール性の向上、ころがり抵抗の軽減、メンテナンスフリー化などをもたらします。
リアクションチューブ式のトーションバーを採用したリアスタビライザー。リアビームに内蔵することで、スペースの効率化をはかっています。
非線形特性をもつ大型コンプライアンスブッシュを採用し、さらに動特性ゴム材により、乗り心地と操縦安定性を一段と高めました。