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WTCC 開発プロジェクトリーダーレポート

新たなシーズンに向けて、マシンのポテンシャルアップを果たし
タイトル奪還をめざす

外観を変更したアップグレードバージョンを、第3戦から投入

マシンの速さに影響が大きい空力面については、実は開幕戦仕様は昨年と全く同じでアップグレードしていません。それは、第3戦ハンガリーから投入予定のアップグレードに全力を投入しているからです。Civic WTCCのベースである欧州仕様のCivicは、今年マイナーチェンジが施されました。これは外観を大きく変更していて、Civic WTCCもこれに準じた変更を行うべく、テストを行っています。

具体的にはフロントグリル、リアのバンパー周りやスポイラーなど、外観が大きく変わるほどの変更です。特にリアスポイラーは、WTCCでのデータや経験によって我々が提案した、効果的で効率の良い仕様が、Type Rの開発などでも有効性が認められたため、他のグレードの市販車にも採用され、それをCivic WTCCに使うことができるという、量産開発との連携で実現しました。これらによって、空力性能はかなりの向上が見込まれます。市販車ベースのハコ車とはいえ、空力は直線スピードだけでなく、コーナリング性能、ブレーキ性能など、大きな影響を持つ要素ですので、Civic WTCC全体の大幅なポテンシャルアップに期待しています。これまで、比較的丸みをもったフォルムでしたが、この変更でシャープでよりかっこいいフォルムになると思います。

今年Civic WTCCは5台体制でタイトルを目指します。若手で、マシン開発の能力が高いミケリス選手も開発の一員に加わり、さらなるマシンのポテンシャルアップを図ります。
今シーズンは、ニュルブルクリンクのフルコースでの開催や、日本では9月にツインリンクもてぎでの開催など、話題も多いシーズンです。接近戦で迫力あるWTCCにご注目いただくとともに、Honda Civic WTCCへのご声援を、よろしくお願いいたします。

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