ROUND 07

中国中国 Ningbo International Speedpark 2017.10.14(土)・予選

第7戦 中国

予選でミケリスが2番手を獲得
モンテイロの代役タルクィーニが5番手、道上は11番手で決勝レースに挑む

世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、約3カ月のインターバルを経て、シリーズ後半戦が幕を開けました。第7戦中国大会の舞台は新たに開場したばかりのニンボー・インターナショナル・スピードパーク。1周4.015kmのコースは、テクニカルなセクションとストレートを組み合わせたレイアウトです。

Castrol Honda World Touring Car Teamは、9月のテストで負傷したティアゴ・モンテイロに代わり2015年までHonda Civic WTCCで参戦していたガブリエーレ・タルクィーニを起用。ノルベルト・ミケリスとともに中国戦挑みます。なお、この中国戦では、Honda Civic WTCC に80kgのウエイトハンデが課せられています。

10月14日(土)の予選は、朝からの雨が続きウエットコンディションの下行われました。20分間のQ1をミケリスが4番手、タルクィーニが5番手で突破し、10分間のQ2ではタルクィーニがトップタイムをマーク。ミケリスは3番手となり、2台がQ3に進みました。1台ずつのタイムアタックで行われるQ3ではミケリスが2番手、タルクィーニが5番手となり、好ポジションから決勝レースに臨みます。

Honda Racing Team J.A.S.の道上龍は、Q1を10番手でQ2に進みますが、タイムアタックではエンジンが不調となり11番手となっています。

コメント

ノルベルト・ミケリス(2番手) ノルベルト・ミケリス
「今日はシーズンの中でも、最も難しい一日でしたので、予選2番手になれたことはとてもうれしい結果です。 初めてのコースは非常に難しいですし、ウエットコンディションではマシンのいいバランスが取れませんでした。しかし、新品のレインタイヤでは、状況は大幅に改善され、自信を持って走ることができ、Q3に挑むことができました。レースはともにスタートが鍵になりますが、フロントローからのストートとなるメインレースでは、優勝することが目標です」

ガブリエーレ・タルクィーニ(5番手) ガブリエーレ・タルクィーニ
「Honda Civic WTCCを2年ぶりにドライブすることができ、かつてすばらしい時を過ごしたチームに戻り、とても幸せな気分でした。Q2で一番速かったのは良かったのですが、それは最終的にアンラッキーになりました。なぜなら、それによりQ3での走行が最終順となり、その時に雨が激しくなってしまったからです。私は第1ターンでミスをしてしまい、ばん回しようとしましたが、雨はますます強くなり、タイムを伸ばすことができませんでした。それでも、5番手はそれほど悪い結果ではなく、レースではチームとミケリス選手をサポートし、最善の仕事をするつもりです」

道上龍(11番手) 道上龍
「朝から雨で、ドライでは一度も走れない1日でした。それでもフリープラクティスでは、路面コンディションを見ながら、またタイヤの使い方などをテストしながら悪い状況ではなかったのですが、予選ではアタック時にパワーが上がらない症状が出てしまい、思うようなタイムを出すことができませんでした。原因はまだわからないのですが、11番手からのスタートということもあり、エンジンを新しいものに載せ替えるようです。レースは後方からのスタートとなりますが、それでも精一杯がんばって、一つでもポジションを上げられるよう全力を尽くします」

古川隆一 Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「新しいサーキットということで、事前にデーターを集めシミュレーションも行って臨みましたが、雨と80kgという最大のウエイトハンデも影響して、車のセッティングに苦しんだ初日となりました。また、雨も時折り強くなったり弱くなったりして、アタックのタイミングでややアンラッキーな面が出てしまいました。特にQ3でのタルクィーニ選手のアタック時には、それまでより雨が強くなりQ2でのタイムに及ばず残念な結果となりました。今回、タルクィーニ車は車体を新しくバージョンアップしたものに変え、エンジンは3台ともジョーカー申請を行ったバージョンアップを施しています。また、道上選手のエンジンに、まだ原因が分かっていない不具合の可能性がありましたので、予選の結果を踏まえ、決勝には新しいエンジンに交換して臨むことにしました。オープニングレースではグリッドダウンのペナルティを受けますが、メインレースへの期待と次戦である日本戦に向けても含めた判断です。全体として、満足のいく予選結果ではありませんが、天候については致し方なく、そんな中でもミケリス選手が2番手を獲得し、レースに臨むことができるのはポジティブな状況だと思います。決勝も雨の予報ですが、少しでもポジションを上げ、好結果を得られるようがんばります」

予選 リザルト

順位 No. ドライバー マシン タイム
161N.ジロラミボルボ1'58.049
25ノルベルト・ミケリスHonda1'58.369
362T.ビョークボルボ1'58.536
412R.ハフシトロエン1'58.857
52 ガブリエーレ・タルクィーニHonda2'01.040
63T.チルトンシトロエン1'59.460
1134道上龍Honda2'02.171
1599ダニエル・ナギHonda2'02.565
17 66ツォルト・ザーボHonda -

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ノルベルト・ミケリス

ノルベルト・ミケリス、ガブリエーレ・タルクィーニ

ガブリエーレ・タルクィーニ

ガブリエーレ・タルクィーニ

道上龍

道上龍

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