ROUND 07

中国中国 Ningbo International Speedpark 2017.10.15(日)・決勝

第7戦 中国

雨中のオープニングレースで、ミケリスが4位、タルクィーニが5位、道上が9位と、Civic WTCCは3台が入賞。メインレースはコンディションがさらに悪化し、セーフティカーランを経て中止に

世界ツーリングカー選手権(WTCC)の第7戦中国大会は、新設の中国・ニンボー・インターナショナル・スピードパークで決勝レースが行われました。予選日からの雨は上がることなく、決勝日も朝から時折り激しさを増す、厳しいコンディションのもとでオープニングレースが行われました。

リバースグリッドで行われるオープニングレースは、セーフティカーの先導によってスタートが切られました。Castrol Honda World Touring Car Teamは、ガブリエーレ・タルクィーニが6番手、ノルベルト・ミケリスが9番手からのスタート。Honda Racing Team J.A.S.の道上龍は予選11番手でしたが、その後にエンジン交換を行ったことでペナルティーを科せられ、最後尾16番手からのスタートとなりました。

セーフティカーの先導は4周にわたり、それからレースが始まりましたが、コンディションがさらに悪化。スピンやコースアウトするマシンが出て、7周目にはミケリスが5番手、タルクィーニが6番手、道上が10番手にポジションを上げました。その後、再びセーフティカーが導入されました。コンディションは回復することなくレースが再開され、3台のHonda Civic WTCCは懸命にコース上での走行を続けました。15周のレースが終了し、ミケリスが4位、タルクィーニが5位、道上が9位となり、3台がポイント圏内で無事にレースを終えました。

その後に行われたメインレースでは、さらにコンディションは悪化。セーフティカー先導のもと、4周を走行した時点でレース中止の決定が下されました。なお、セーフティカーの先導で走行した3周によって、メインレースは成立したと決定され、予選の順位がそのままメインレースの順位となり、ハーフポイントが与えられることになりました。

コンストラクターズランキングでは、今回の結果でHondaは640.5ポイントとなり、トップをキープしています。第8戦日本大会は、10月28日(土)~29日(日)にツインリンクもてぎで開催されます。

コメント

ノルベルト・ミケリス(4位/2位)
ノルベルト・ミケリス 「ティアゴ(モンテイロ)がレースに出られないことはとても残念でしたが、私としてはポイントを重ね、ランキングトップと2点差まで迫れたので成功した週末となりました。今日のコンディションはとても難しいものでしたが、もう少し上位を狙えたかもしれません」

ガブリエーレ・タルクィーニ(5位/5位)
ガブリエーレ・タルクィーニ 「非常に難しいこのコンディションにおいては、自分のパフォーマンスにとても満足しています。オープニングレースではミケリス選手を前に行かせ、チームに貢献できました。モンテイロ選手とミケリス選手がタイトル獲得に向かって、日本戦でも好結果を得られることを願っています」

道上龍(9位/11位)
道上龍 「メインレースではセーフティカー走行中にスピンするマシンもいて、本当に危ない状況でしたので、中止は仕方がない判断だと思います。オープニングレースも、日本のGT(SUPER GT)などであれば、とても実施できない状況でした。自分もコースにとどまっているのが精一杯でしたが、なんとか無事に走りきれて、ポイントを獲得するところまでポジションを上げられたのは、よかったと思います。交換したエンジンは加速がよく、とても調子がいい感じでしたので、次の日本戦は期待できると思います。今年のもてぎでのレースは昨年のスポット参戦とは違い、レギュラードライバーとして臨みますので、今シーズンのこれまでの積み重ねや経験を活かし、昨年とは違った姿をお見せできると思います。そして、少しでもいい結果を出せるようがんばりますので、応援よろしくお願いします」

古川隆一|Honda Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「メインレースは、雨がひどくなり、結局中止となってしまいました。フロントローからスタートするミケリス選手の優勝を期待していただけに残念でしたが、あまりにコンディションが悪く、仕方がありません。オープニングレースも雨の中、2度もセーフティカーが導入されるコンディションでしたが、Honda Civic WTCCの3台はそれぞれポジションを上げてフィニッシュし、ポイントを得られました。シリーズランキングが接戦ですから、この積み重ねは重要だと思います。今回、走行はすべてウエットコンディションでしたが、後半戦に向けて行ってきたマシンのアップデートの効果は、車体、エンジンともに確認できました。次の日本戦に向けては、エンジンをさらにパワーアップし、目標である圧倒的な速さをお見せしたいと考えています。我々Honda、そして道上選手にとってのホームレースであるツインリンクもてぎでのレースには、すべてを出し尽くして全力で戦うつもりですので、ぜひ応援をよろしくお願いします

リザルト

オープニングレース

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
186E.グエリエリシボレー1533'29.509
268Y.アーチャーラーダ15+2.893
363N.キャッツバーグボルボ15+11.671
45ノルベルト・ミケリスHonda15+17.409
52 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda15+17.840
627 J.フィリッピ シトロエン15+23.760
899ダニエル・ナギHonda15+24.946
934道上龍Honda15+26.334
1166ツォルト・デビッド・ザーボHonda15+39.340

メインレース

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
161N.ジロラミ ボルボ 204'59.154
25ノルベルト・ミケリスHonda2+0.851
362T.ビョークボルボ2+2.537
42ガブリエーレ・タルクィーニHonda2+3.347
53T.チルトンシトロエン2+4.562
686E.グエリエリ シボレー 2+6.691
934道上龍Honda2+11.250
13 99 ダニエル・ナギHonda2 +17.666
15 66 ツォルト・デビッド・ザーボHonda2 +19.793

ポイントランキング

 

順位 No. ドライバー マシン 総合ポイント
162T.ビョークボルボ200.5
218ティアゴ・モンテイロHonda200
35ノルベルト・ミケリスHonda 198.5
463N.キャッツバーグボルボ 177.5
525M.ベナーニシトロエン164
63T.チルトンシトロエン 153.5
13 2 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 19
15 34 道上龍 Honda 5
1699ダニエル・ナギHonda5
178オーレリアン・パニスHonda2
2066ツォルト・デビッド・ザーボHonda0

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マニュファクチャラー

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda 640.5
2 ボルボ 635.5

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