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世界ツーリングカー選手権

round 08

SCHEDULE

July 11 2015, QUALIFYING WTCC Race of Portugal

ポルトガルポルトガル

予選でミケリス選手が4番手、タルクィーニ選手が5番手、モンテイロ選手が6番手
好ポジションからのスタートで、レース1、レース2ともに表彰台を目指す

2015年7月11日(土)・予選  会場:ヴィラ・レアル(4.6km)  天候:晴れ
気温30℃  コースコンディション:ドライ

世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、ヨーロッパでの最後の戦いとなる第8戦ポルトガルを迎えました。前半戦を締めくくる舞台は、世界選手権初開催となる古都ヴィラ・レアルの市街地コースです。ハイスピードで、エスケープゾーンのない難しいサーキットでは、予選から赤旗中断が連続する展開となりました。

  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手(#2)、ティアゴ・モンテイロ選手(#18)ガブリエーレ・タルクィーニ選手(#2)、ティアゴ・モンテイロ選手(#18)
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手

午後3時15分から開始された30分間のQ1では、1度目のアタックで「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のティアゴ・モンテイロ選手が2分02秒585、「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手が2分01秒622を記録。「ホンダ・レーシングチーム・スウェーデン(Honda Racing Team Sweden)」のネストール・ジロラミ選手は、1度目のアタックを終えた全マシンの中でもトップタイムである2分00秒600をマークします。モンテイロ選手のチームメートのガブリエーレ・タルクィーニ選手はトラフィックに阻まれアタックできず、一度ピットに戻りました。

セッション中盤に、各マシンは2度目のアタックに入りました。まずモンテイロ選手が2分00秒235とタイムアップし、上位につけます。続いてアタックを開始したミケリス選手でしたが、その途中でコース整備のための赤旗が出され、アタックは成功しませんでした。およそ5分間の中断の後、すぐにミケリス選手が2分00秒048とタイムアップ。タルクィーニ選手はセッション終了間際に2分00秒250をマークして上位につけました。結果、ミケリス選手が3番手、モンテイロ選手が4番手、タルクィーニ選手が5番手、ジロラミ選手が8番手で、Honda Civic WTCCは、4台揃ってQ2進出を果たしました。

15分間のQ2では、開始早々にジロラミ選手がコースサイドの壁に衝突して、セッションは赤旗中断となりました。約10分間の中断の後、ミケリス選手は1分59秒709の好タイムでアタックを終了、この時点で3番手につけました。セッション終了間際にアタックに入ったタルクィーニ選手は、ミケリス選手を上回る1分59秒632、モンテイロ選手は2分00秒349をマーク。Q2では、タルクィーニ選手が3番手、ミケリス選手が4番手でQ3進出を果たしました。モンテイロ選手は6番手、ジローラミ選手はアクシデントによりノータイムとなり、12番手でQ2を終えています。

上位5台が1台ずつタイムアタックを行うQ3において、ミケリス選手は2分00秒023で4番手、タルクィーニ選手はアタック中にマシントラブルが発生し、ノータイムで5番手となりました。

7月12日(日)に行われるレース1において、ミケリス選手は2列目4番手、3列目をタルクィーニ選手、モンテイロ選手が占め、表彰台獲得を目指します。

コメント

ノルベルト・ミケリス選手(4番手)
「予選結果には満足しています。期待通りにQ3に進出し、4番手になりました。クリーンなレースをして、表彰台フィニッシュを達成したいと思います」

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(5番手)
「予選はトラフィックが問題でした。1度目と2度目のアタックでトラフィックの影響を受けましたが、もう1セット新しいタイヤがあったのは幸いでした。12番手以内に入っていましたが、Q1の最後のアタックは少し安全にいきました。Q2では小さなミスをしてしまいましたが、幸い赤旗が出たのでピットに戻りました。再び出て行くときには少し待つことにしましたが、Q3に進出するだけのスピードがあるという自信はありました。その周回はいい走りができましたが、その時もトラフィックの問題がありました。でも、3番手でQ3に進むことができてよかったです。Q3ではアタックの序盤はよかったのですが、マシンに燃料圧のトラブルが起き、アタックをやめてピットに戻らなければなりませんでした」

ティアゴ・モンテイロ選手(6番手)
「予選はあまり思い通りにいきませんでした。Q3に進出できるスピードはあると思っていましたし、そうでなければ10番手を狙っていたでしょう。このコースはオーバーテイクが難しいですが、なんとしても表彰台に立ちたいです。そのために、いいスタートを切って順位を上げたいと思います」

アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表
「Q3には3台のHonda Civic WTCCが進出することを目指していましたが、残念ながら、コース上のトラフィックに混乱させられました。そのため、我々にとってQ2の最終ラップが非常に難しくなりました。幸いガブリエーレが3番手に入りましたが、ティアゴはトラフィックの問題に巻き込まれ、結果的にQ3に進出できませんでした。また、ジロラミ選手もアクシデントを起こすまでは非常に速かったので、残念です」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「スロバキア、フランスと高速コーナーへの対応を詰めてきた効果が出て、今回はQ3に2台が進むことができました。マシンのセットはいい感じに決まってきて、プラクティスから走るごとにタイムアップしていることもいい状況だと思います。住宅街の中の一般道を使ったコースなので、路面もコーナーも難しいものですが、思った以上にHonda Civic WTCCとは相性がいいようです。Q3でタルクィーニ選手には燃料系のトラブルが出たということですので、これからマシンをチェックします。それ以外に問題はなく、ヨーロッパでのシーズン最後のレースを、好結果で締めくくれるようにがんばります」

予選リザルト

順位 No. ドライバー マシン タイム
137J.ロペスシトロエン1'58.515
29S.ローブシトロエン1'59.090
37H.ヴァレンテシボレー1'59.333
45ノルベルト・ミケリスHonda2'00.023
52ガブリエーレ・タルクィーニHonda1'59.632
618ティアゴ・モンテイロHonda2'00.349
 
1229ネストール・ジロラミHonda2'00.600