Honda Civic WTCCが世界選手権として初開催となる市街地コースに挑む

FIA世界ツーリングカー選手権は、ヨーロッパラウンド最後の戦いとなる第8戦ポルトガルを迎えます。戦いの舞台は、WTCC初開催となる古都ヴィラ・レアルの街に設定された高速市街地コースです。

このコースでは1931年から長年にわたって、数々のレースが行われ、スターリング・モスなどの伝説的ドライバーが、20カ所以上のアップダウンの激しいコーナーがある4.6kmの特設サーキットを走ってきました。

地元ポルトガル出身のティアゴ・モンテイロ選手は、この高速市街地コースの第一印象を「マカオとニュルブルクリンクのノルドシュライフを組み合わせたようなコース」と表現しています。世界選手権としては初開催となるこの手強いコースで、白熱した戦いが期待されます。

今回、Honda Civic WTCCに課せられるハンディウエイトは、前戦の40kgから30kgに変更されます。

「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」から、母国大会に強い意欲を見せるティアゴ・モンテイロ選手、現在ランキング7位につけるガブリエーレ・タルクィーニ選手が参戦。

「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」からは、ノルベルト・ミケリス選手に加え、「ホンダ・ レーシングチーム・スウェーデン(Honda Racing Team Sweden)」から、ネストール・ジロラミ選手が今季2度目の参戦となり、計4台体制で前半戦を締め括るヨーロッパ最後の戦いに挑みます。

WTCC第8戦ポルトガル大会は、7月11日(土)に予選、12日(日)に決勝が行われます。

コメント

ティアゴ・モンテイロ選手
「このコースについては、ほとんど知りません。8歳か、9歳のときに何度かレースを見にきましたが、ほかのドライバーたちと同じく、ここでレースをしたことはありません。このサーキットは非常に高速ですが、これまでに経験した市街地サーキットと違い、とても流れのよいコースです。市街地レースには珍しく緩いコーナーの中に多くの切り返しがあるのが気に入っています。走るのが本当に楽しみです。私にとって母国でのイベントなので、普段よりプレッシャーを感じますし、スケジュールも厳しくなりますが、この状況をポジティブにとらえています。母国のファンの応援を受けるのは、とても大きな励みになるので、100%集中して、エキサイティングなパフォーマンスを披露したいです」

ガブリエーレ・タルクィーニ選手
「このサーキットで走るのは今回が初めてです。準備という点では、他のレースの車載カメラの映像をいくつか見たので、Honda Civic WTCCがどんな走りをするか楽しみです。結果を予測するのは難しいので、用心して臨みます。ほかの市街地サーキットのようにタイトなコーナーは少なく、長いコーナーのある高速サーキットなので、レースをするのがとても楽しみです。私は市街地サーキットが好きですし、全参戦選手にとって、今回がここでの初めてのレースであるのも励みになります。ただ、私たち全員にとって、とても厳しいレースになるだけでなく、レース前に正しいセットアップを見つけるのも困難であろうと思います。エンジニアと行う事前の下見が、とても重要になるでしょう」