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世界ツーリングカー選手権

round 05

SCHEDULE

June 6/7 2015 WTCC Race of Russia

ロシアロシア

Honda Civic WTCC、相性のいいロシアでの戦いに挑む

FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、2015年シーズンでスケジュールが最も過密な6月を迎えました。まずは6月5日(金)〜7日(日)にロシアのモスクワ・レースウェイで第5ラウンドが開催。このあとすぐにスロバキア大会とフランス大会が控えています。

モスクワ市から97km離れたヴォロコラムスクに位置するモスクワ・レースウェイは、ドイツのサーキットデザイナーであるヘルマン・ティルケが手がけた、印象的で近代的な施設です。起伏のある比較的低速のコーナーと高速コーナーが混在する、ドライバーにとってチャレンジングな3.931kmのテクニカルコースです。

このコースに挑むのが2度目となるHonda Civic WTCCは、2014年に「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のガブリエーレ・タルクィーニ選手とティアゴ・モンテイロ選手が、予選でそれぞれ2番手、3番手に入りました。そして決勝のレース1で、タルクィーニ選手が2位、レース2では元カスタマーチームのエントラントであるメディ・ベナーニ選手(Proteam Racing)が3位に入り、連続で表彰台を獲得しています。

Castrol Honda World Touring Car Teamは、先月行われた第4戦ドイツラウンドでタルクィーニ選手が両レースでポイントを獲得。モンテイロ選手はレース2で3位に入り、今季2度目の表彰台を獲得しました。今回は表彰台の常連を目指し、さらなる躍進を期しています。

ファクトリードライバー以外の選手に与えられる「ヨコハマトロフィー」選手権において、ランキングトップに立つ「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手は、今シーズン目覚ましい結果を残していますが、さらに好成績を挙げ、リードの拡大を目指します。

この3戦を病気で欠場していたリカルド・ライデル選手(Nika Racing)の復帰もあり、Honda陣営は士気を高めています。WTCCで5勝を挙げているライデル選手は、先週マントープ・パークで行われた2日間のテストを順調にこなし、2015年の参戦活動を本格的に始動するという明確な目標を持ってサーキットに戻ってきます。

コメント

ガブリエーレ・タルクィーニ選手
「昨年のモスクワで我々のHonda Civic WTCCは、すばらしいパフォーマンスを発揮しました。モスクワ・レースウェイの特徴は、我々のマシンに合っている中低速コーナーと方向転換の多い近代的なコースです。トップスピードはニュルブルクリンクほど重要ではありません。ライバルをパスするのは非常に難しいコースなので、レースではグリッドポジションがとても大切です。そのため、予選には特に集中する必要があると思います」

ティアゴ・モンテイロ選手
「モスクワは、これまでのコースとは全く違う挑戦です。さまざまな種類のコーナーがあり、かなり滑らかな路面の比較的新しいサーキットです。長いストレートは1カ所しかありません。昨年は非常にいい結果を出したので、今年のHonda Civic WTCCの進化により、今回はさらに競争力が上がることに期待しています。目標に向かってがんばります」