モータースポーツ > 世界ツーリングカー選手権 > 第4戦 スロバキア > 決勝
May 11 2014, RACE Race of Slovakia 2014
スロバキア
2014年5月11日(日)・決勝 会場:スロバキアリンク(5.922km) 天候:雨 気温:14℃ コースコンディション:ウエット
「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」は、世界ツーリングカー選手権(WTCC)第4戦スロバキアの決勝レースを迎えました。朝から天候は雨となり、コースは完全にウエットの状態でした。
午後1時15分からのレース1では、「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手が4番手、ガブリエーレ・タルクィーニ選手が8番手、ティアゴ・モンテイロ選手が10番手からスタートしました。前日の予選で、マシントラブルによりタイムを出せなかった「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手は、19番グリッドからのスタートでした。
ミケリス選手は、スタート直後にトップへ迫る好ダッシュを決め、オープニングラップで3番手に浮上します。また、タルクィーニ選手は8番手、モンテイロ選手は10番手とポジションを守りました。しかし、スタート時には小雨程度だった雨が次第に激しくなったことで、コース上に雨水があふれ、それを危険な状態と判断したオフィシャルは、5周目が終了した時点でセーフティカーを導入しました。この時点で、ミケリス選手は3番手、モンテイロ選手は7番手、タルクィーニ選手は8番手を走行していました。その後、4周にわたりセーフティカーが先導しての周回が続きましたが、天候は回復せずにオフィシャルが赤旗を提示。レースは終了となりました。ミケリス選手は3位となり、今シーズン初の表彰台を獲得しました。
午後5時45分からのレース2では、モンテイロ選手がポールポジション、タルクィーニ選手が3番グリッドと、絶好のポジションからのスタートでした。しかし天候が回復せず、スロバキアリンクは激しい雨と風に見舞われました。そして、危険なコンディションと判断したオフィシャルは、レース2のキャンセルを決定しました。WTCCにおけるレースのキャンセルは、2005年の選手権開始以来、初めてのことです。
Hondaは第4ラウンドを終え、マニュファクチャラーズ選手権で204ポイントを獲得し、ランキング2位。ドライバーズ選手権においては、モンテイロ選手が71ポイントで4位、タルクィーニ選手が52ポイントで5位、ミケリス選手が40ポイントで9位、ベナーニ選手が26ポイントで11位となっています。
ノルベルト・ミケリス選手(3位)
「この結果にとても満足しています。マシンのバランスはよく、とても自信が持てました。今季初の表彰台に立つことができてうれしいです。レース2のキャンセルは正しい決定ですが、私たちを応援してくれたファン、特にハンガリーからこのレースを見に来てくれた多くのファンのことを思うと残念です」
ティアゴ・モンテイロ選手(7位)
「私はすごくいいスタートを切ることができ、何台かパスしましたが、第2コーナーで他車と接触してスピードを失ってしまいました。シケインでタルクィーニ選手を抜きましたが、今日のコンディションはグリップを全く得られず、トラクションがかからず、ブレーキも効かなかったので、非常に危険な状況でした。レース2はポールポジションからのスタートでしたから、キャンセルは非常に残念です」
ガブリエーレ・タルクィーニ選手(8位)
「サーキットのコンディションはひどかったです。水しぶきで視界が悪く、サーキットのどの部分もグリップが全くありませんでした。レース2については、スタートして、セーフティカーの先導で2〜3周走り、約20分後に雨が収まらなければレースが中止になるだろうと思っていました。しかし、それ以前に中止の決定が出ました。今はザルツブルグでの次のレースに向けて、必要な計画を立てなければなりません」
堀内大資 | Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「とにかく激しい雨で、日本で言うゲリラ豪雨並の状況でしたから、レース2のキャンセルはやむを得ない判断だと思います。決勝は雨だと分かっていましたので、エンジンも車体もウエットに合わせたセットで臨みました。レース1は2ラップ目くらいから激しい雨でコンディションが悪化しましたが、Civic WTCCのドライバーは無事に走りきってくれました。特にミケリス選手は好スタートから3位となり、表彰台獲得につなげてくれたことに感謝します。レース2はポールポジションと3番手からのスタートで、優勝を狙っていただけに、レースができなかったことは残念です。次戦ザルツブルグリンクは高速コースなので、直線スピードで負けないようがんばります」
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | S.ローブ | シトロエン | 8 | 20'38.595 |
2 | 37 | J.ロペス | シトロエン | 8 | +1.105 |
3 | 5 | ノルベルト・ミケリス | Honda | 8 | +2.435 |
4 | 4 | T.コロネル | シボレー | 8 | +4.081 |
5 | 3 | T.チルトン | シボレー | 8 | +5.205 |
6 | 10 | G.モルビデッリ | シボレー | 8 | +6.026 |
7 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | Honda | 8 | +6.960 |
8 | 2 | ガブリエーレ・タルクィーニ | Honda | 8 | +7.410 |
15 | 25 | メディ・ベナーニ | Honda | 8 | +14.690 |
※レース2は大雨のため中止になりました。
順位 | ドライバー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | J.ロペス | シトロエン | 138 |
2 | S.ローブ | シトロエン | 113 |
3 | Y.ミュラー | シトロエン | 109 |
4 | ティアゴ・モンテイロ | Honda | 71 |
5 | ガブリエーレ・タルクィーニ | Honda | 52 |
6 | H.ヴァレンテ | シボレー | 47 |
9 | ノルベルト・ミケリス | Honda | 40 |
11 | メディ・ベナーニ | Honda | 26 |
順位 | マニュファクチャラー | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | シトロエン | 323 |
2 | Honda | 204 |
3 | ラーダ | 131 |