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May 10 2014, QUALIFYING Race of Slovakia 2014
スロバキア
2014年5月10日(土)・予選 会場:スロバキアリンク(5.922km) 天候:晴れ 気温21℃ コースコンディション:ドライ
世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、前戦から2週連続の開催となる第4戦スロバキアでの戦いを迎えました。舞台となるスロバキアリンクは一周5.922kmと長く、高速コーナーとテクニカルなセッションが組み合わされたコースで、昨年、Honda Civic WTCCはここで表彰台を独占し、WTCC初優勝を挙げています。「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」は、ハンガリーでのレース後、ハンガロリンクで2日間のテストを行い、スロバキアでの戦いに臨みました。
午後2時からのQ1では、まず「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)のノルベルト・ミケリス選手が2分05秒014の好タイムをマークしました。続いてCastrol Honda world Touring Car Teamの2人、ティアゴ・モンテイロ選手が2分05秒685、ガブリエーレ・タルクィーニ選手が2分05秒405のラップライムを出し、Q1でのアタックを終了しました。その結果30分間のQ1において、ミケリス選手がトップ、タルクィーニ選手が5番手、モンテイロ選手が9番手でQ2へ進みました。「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手は、セッション開始早々コースインしましたが、マシンにトラブルが発生し、タイムアタックはできませんでした。
上位12台による10分間のQ2では、アタックに入ったタルクィーニ選手のマシンのボンネットにトラブルが発生しました。その影響で視界がなくなったタルクィーニ選手はスローダウン。直後でアタック中だったモンテイロ選手はコースオフし、マシンにダメージを負ってしまいました。このアクシデントで、セッションは赤旗中断となり、ミケリス選手のアタックも最後まで走りきることはできませんでした。残り6分でのセッション再開となり、各車は1回のみのアタックとなります。まずミケリス選手が2分04秒670と、その時点でのトップタイムをマークします。マシンの修復に時間を要したモンテイロ選手とタルクィーニ選手でしたが、セッション終了直前にモンテイロ選手が2分05秒772、続いてタルクィーニ選手が2分05秒363をマーク。ミケリス選手は2番手でQ3進出となり、タルクィーニ選手は8番手、モンテイロ選手は10番手でQ2を終えました。
Q3はQ2の上位5台によって、1台ずつ1周のアタックが行われます。ミケリス選手は2分04秒903で4番手となり、レース1では2列目からのスタートとなりました。
5月11日(日)に行われる決勝レースにおいて、レース1ではミケリス選手が2列目から、レース2ではモンテイロ選手がポールポジション、タルクィーニ選手が2列目3番手で好ポジションからのスタートとなります。
ノルベルト・ミケリス選手(4番手)
「予選のポジションにかなり満足しています。何も問題なく予選を終えることができ、マシンは金曜日以来、周回を重ねるごとによくなっていきました。テストのあと、ますます自信を持ってCivic WTCCをドライビングできるようになっています。このサーキットのレイアウトは私とCivic WTCCに合っています。レース1では優勝したいと思います」
ガブリエーレ・タルクィーニ選手(8番手)
「Q2でのアクシデントは非常に危ない状況でした。セッション開始早々にタイムを出そうとミケリス選手のあとを追っていたら、ターン2の入り口で、突然ボンネットが開き、視界を遮りました。もちろん、すぐにストップしようとしましたが、激しいオーバーステアリングが起き、コントロールするのに必死でした。サイドウインドウからしか外が見えない状況で、他車ともぶつからず、安全に止まることができてよかったです。ボンネットを押し戻し、ピットに戻り修復することができてアタックを続けることができました。レース2でがんばって、より多くのポイントを取りたいと思います」
ティアゴ・モンテイロ選手(10番手)
「使用済みのタイヤで走るのは予想以上に難しかったですが、新しいタイヤに交換したらずっとよくなり、即座にバランスがよくなりました。ここはテクニカルなコーナーが多いサーキットで、そのようなセクションをうまく走らないと、いいラップタイムは出せません。Q2でタルクィーニ選手がトラブルに遭ったとき、私は直後でアタックの最中だったので、グラベルに逃げなければなりませんでした。その時、アンダーフロアを損傷してバランスが崩れてしまいました。レース2ではいいスタートをして、リズムをつかめば、表彰台を獲得できると思います」
アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表
「Q2でマシンが壊れたことは残念です。原因を調査し、修正したいと思います」
堀内大資 | Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「ベナーニ選手のマシンは予選が始まった途端に過給圧が出ない症状が出ました。まだ原因は特定できていませんがメカニカルトラブルだと思われます。タルクィーニ選手はアタック中にコースアウトした際の振動でボンネットのピンが折れたようです。直後のモンテイロ選手もそれを避けてコースアウトしてしまい、共に思った通りのタイムが出せず残念でした。Q3まで進んだミケリス選手はがんばってくれたと思います。今回、ハンガリーでのテストを経て、スロットルコントロールをよりアグレッシブにした仕様で臨んでいます。決勝レースは、レース1、レース2ともにいいポジションからのスタートとなりますので、シーズン初優勝を狙ってがんばります」
順位 | No. | ドライバー | マシン | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 37 | J.ロペス | シトロエン | 2'03.912 | |
2 | 9 | S.ローブ | シトロエン | 2'04.284 | |
3 | 1 | Y.ミュラー | シトロエン | 2'04.541 | |
4 | 5 | ノルベルト・ミケリス | Honda | 2'04.903 | |
5 | 10 | G.モルビデッリ | シボレー | 2'04.931 | |
6 | 3 | T.チルトン | シボレー | 2'04.870 | |
8 | 2 | ガブリエーレ・タルクィーニ | Honda | 2'05.363 | |
10 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | Honda | 2'05.772 | |
- | 25 | メディ・ベナーニ | Honda | - |