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May 4 2014, RACE Race of Hungary 2014
ハンガリー
2014年5月4日(日)・決勝 会場:ハンガロリンク(4.381km) 天候:曇り
気温:13℃ コースコンディション:ドライ
世界ツーリングカー選手権(WTCC)第3ラウンドの決勝レースを迎えました。その舞台となるハンガロリンクには、地元チームの「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」と、そのドライバーであるノルベルト・ミケリス選手を応援する多くのファンが集まりました。
午後1時35分にスタートが切られたレース1では、「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のティアゴ・モンテイロ選手が4番手、ガブリエーレ・タルクィーニ選手が5番手、「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手が6番手、そしてミケリス選手は11番手からスタートしました。地元の声援を浴びるミケリス選手は、スタートで好ダッシュを見せ、11番手から6番手へと一気にポジションを上げました。オープニングラップを終えた時点でモンテイロ選手は3番手、タルクィーニ選手は4番手、ベナーニ選手は5番手、ミケリス選手は6番手と、それぞれポジションを上げました。ストレートが短く、タイトなコーナーが多いハンガロリンクは、オーバーテイクが難しいサーキットです。レースは序盤から終盤にかけて、各所で激しいポジション争いがあるものの、上位陣の順位は変わらないまま、14周のチェッカーフラッグを迎えました。その結果、モンテイロ選手は3位表彰台を獲得し、タルクィーニ選手は4位、ベナーニ選手は5位、ミケリス選手は6位でフィニッシュし、Honda Civic WTCCは4台そろって入賞を果たしました。
午後2時40分からスタートしたレース2では、リバースグリッドによりベナーニ選手が5番手、タルクィーニ選手が6番手、モンテイロ選手が7番手からのスタートとなりました。しかし、レース1の終了後、ベナーニ選手のマシンのターボにトラブルが発生。15分間のリペアタイムでは修復できず、レース2のグリッドにつくことができませんでした。
そんなレース2ですばらしいスタートダッシュを決めたのは、モンテイロ選手でした。スタートから2コーナーの間に、7番手から2番手へとジャンプアップを果たし、トップに迫ります。オープニングラップを終えた時点で、モンテイロ選手が2番手、タルクィーニ選手が8番手、ミケリス選手が10番手でした。トップに迫ったモンテイロ選手は、オーバーテイクを狙いますが、抜きにくいコースのため、チャンスがなかなか訪れません。結局14周のレース中、最初から最後までトップの背後を脅かし続け、2位でチェッカーフラッグを受けました。タルクィーニ選手とミケリス選手もポジションは変わらず、8位と10位でそれぞれ入賞を果たしました。
Hondaは第3ラウンドを終え、マニュファクチャラーズ選手権で172ポイントを獲得し、ランキング2位となっています。ドライバーズ選手権においては、モンテイロ選手が65ポイントで4位、タルクィーニ選手が48ポイントで5位、ベナーニ選手が26ポイントで9位、ミケリス選手が23ポイントで10位となっています。
ティアゴ・モンテイロ選手(3位/2位)
「マシンのバランスがとてもよく、レース1の序盤では、前をパスするチャンスをうかがいましたが、レースが落ち着き、そのあとのラップタイムの予測がついた段階で、無理をせず、いい状態でレース2に臨むべきだと判断しました。レース2では、トップに迫る速さはありましたが、抜くとなるとまた別の話です。2レースともに表彰台に上がったことは、私たちの努力が功を奏した証なので、とてもうれしい結果です。これからもレースのたびに成長し、常に全速力で走りたいと思います。次のスロバキアでも好結果が出せる自信を持っています」
ガブリエーレ・タルクィーニ選手(4位/8位)
「レース2でティアゴが優勝争いをしたことが、次戦スロバキアに向けて、必ず我々の自信になるでしょう。スロバキアリンクは、ここよりもCivic WTCCに合っているはずです」
アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表
「今日は2度も価値ある表彰台を獲得することができた上に、レース2ではもう少しで優勝できそうだったので、とても満足しています。昨年、すばらしい結果を出したスロバキアでの戦いが楽しみです」
堀内大資 | Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「ハンガロリンクは追い抜きが難しいコースですから、スタートがとても大切なので、スタート時のブーストを少し上げるセッティングを施しました。そして、レース1ではミケリス選手が、レース2ではモンテイロ選手がすばらしいスタートを見せ、好結果につなげてくれました。ベナーニ選手については、レース1でチェッカー受けたあと、ターボが壊れてしまい、レース2までに交換が間に合いませんでした。今回、フロントサスペンションを中心に行った改良が、効果的であることが確認できました。次のレースに向けて、さらにマシンのセットを詰めていきます」
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | Y.ミュラー | シトロエン | 14 | 25'57.292 |
2 | 37 | J.ロペス | シトロエン | 14 | +1.282 |
3 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | Honda | 14 | +8.961 |
4 | 2 | ガブリエーレ・タルクィーニ | Honda | 14 | +13.980 |
5 | 25 | メディ・ベナーニ | Honda | 14 | +14.747 |
6 | 5 | ノルベルト・ミケリス | Honda | 14 | +16.672 |
18 | 99 | 谷口行規 | Honda | 14 | +1'48.877 |
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 10 | G.モルビデッリ | シボレー | 14 | 26'15.851 |
2 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | Honda | 14 | +0.350 |
3 | 7 | H.ヴァレンテ | シボレー | 14 | +1.206 |
4 | 4 | T.コロネル | シボレー | 14 | +5.104 |
5 | 1 | Y.ミュラー | シトロエン | 14 | +5.435 |
6 | 37 | J.ロペス | シトロエン | 14 | +5.605 |
8 | 2 | ガブリエーレ・タルクィーニ | Honda | 14 | +7.828 |
10 | 5 | ノルベルト・ミケリス | Honda | 14 | +8.842 |
18 | 99 | 谷口行規 | Honda | 12 | +2Laps |
順位 | ドライバー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | J.ロペス | シトロエン | 115 |
2 | Y.ミュラー | シトロエン | 105 |
3 | S.ローブ | シトロエン | 84 |
4 | ティアゴ・モンテイロ | Honda | 65 |
5 | ガブリエーレ・タルクィーニ | Honda | 48 |
6 | H.ヴァレンテ | シボレー | 47 |
9 | メディ・ベナーニ | Honda | 26 |
10 | ノルベルト・ミケリス | Honda | 23 |
順位 | マニュファクチャラー | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | シトロエン | 271 |
2 | Honda | 172 |
3 | ラーダ | 112 |