モータースポーツ > 世界ツーリングカー選手権 > 第3戦 ハンガリー > 予選

世界ツーリングカー選手権

round 03

SCHEDULE

May 3 2014, QUALIFYING Race of Hungary 2014

ハンガリーハンガリー

予選でモンテイロ選手が4番手、タルクィーニ選手5番手、ベナーニ選手6番手に
レース1において2列目、3列目からシーズン初優勝を目指す

2014年5月3日(土)・予選  会場:ハンガロリンク(4.381km)  天候:曇り  気温:18℃  コースコンディション:ドライ

世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、第3戦の舞台を東欧のハンガリーに移しました。F1GPが開催されることでも有名なハンガロリンクは、首都ブダペストの北東約20kmに位置するサーキットです。また、ハンガリーは「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」と、そのドライバーであるノルベルト・ミケリス選手の母国であり、ミケリス選手を応援する多くのファンがスタンドを埋め尽くしました。

  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手、ティアゴ・モンテイロ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手、ティアゴ・モンテイロ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • メディ・ベナーニ選手メディ・ベナーニ選手
  • ノルベルト・ミケリス選手ノルベルト・ミケリス選手

午後2時30分から行われた20分間のQ1では、「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のティアゴ・モンテイロ選手、「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手、そして地元の大声援を受けたミケリス選手が、真っ先にコースインしてアタックに入りました。1回目のアタックで、ミケリス選手は1分50秒776、ベナーニ選手は1分50秒017、モンテイロ選手は1分51秒004をマーク。各車の1回目のアタックが終わるころにコースインしたガブリエーレ・タルクィーニ選手は、1分50秒065のタイムを出し、ピットに戻りました。

残り10分を切った時点で、ミケリス選手とモンテイロ選手が2回目のアタックに向かいます。そしてミケリス選手は1分49秒421、モンテイロ選手は1分49秒668と、ともにタイムを更新しました。ベナーニ選手とタルクィーニ選手は1回のアタックのみでQ1を終え、その結果、ミケリス選手が3番手、モンテイロ選手が6番手、ベナーニ選手が7番手、タルクィーニ選手が8番手となり、4台のHonda Civic WTCCはそろってQ2へ進みました。

上位12台による10分間のQ2では、まずモンテイロ選手がアタックに入り、1分49秒833。続いて、ベナーニ選手が1分49秒745の好タイムをマークしました。その後、タルクィーニ選手が1分49秒410のトップタイムを叩き出し、モンテイロ選手もセッション終了直前に2回目のアタックで1分49秒497をマーク。2番手に1000分の1秒届かず、3番手タイムでした。ベナーニ選手は1回のアタックで6番手、ミケリス選手はQ1でのトラブルによってアタックができず、12番手でQ2を終えました。トップタイムのタルクィーニ選手、3番手のモンテイロ選手がQ3進出を果たしました。

Q3はQ2の上位5台によって、1台ずつ1周のアタックが行われます。モンテイロ選手は1分49秒166で4番手、タルクィーニ選手はアタック中にコースアウトを喫し、1分50秒576で5番手となりました。

なお、予選終了後に車両規定違反のマシンに対して、予選タイム取り消しのペナルティーが科せられたため、ミケリス選手は予選順位が繰り上がり、11番手となりました。

5月4日(日)に行われる決勝レースにおいて、レース1ではモンテイロ選手が2列目から、タルクィーニ選手、ベナーニ選手が3列目からと、好ポジションからのスタートとなります。

コメント

ティアゴ・モンテイロ選手(4番手)
「決勝レースにおいて、ライバルは我々よりも重いので、車重の違いによるタイヤの摩耗具合が大きなポイントになるでしょう。きっと、すばらしい戦いをお見せできると思います」

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(5番手)
「マシンのバランスにはとても満足しています。決勝レースで激しいバトルをするのが楽しみです」

アレッサンドロ・マリアーニ | Castrol Honda World Touring Car Team代表
「Q2の結果にとても満足しました。Q3では残念ながら、ガブリエーレはあまりいいラップが走れず、最終的に3番手までにCivic WTCCが入らなかったのは悔しいことでした。しかし、金曜日のテスト走行から予選まで、4台のHonda Civic WTCCが安定して力強いパフォーマンスをみせてくれたので満足しています。我々がライバルとの差を縮めているのは確かで、それも非常に心強く感じています」

堀内大資 | Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「今回、フロントサスペンションを改良した仕様を投入し、コーナリング中のグリップやトラクションの向上に大きな成果があったと思います。フロントの性能アップが果たせたため、リアとのバランスが悪い部分がありますが、これもすぐに解決できるでしょう。また、車体の性能が上がったために、ドライバーからはもっとアグレッシブなエンジン制御の要求があり、スロットルやブースとのマッピングをより攻めた仕様にすることもできました。地元のレースで多くの声援を受けていたミケリス選手でしたが、Q1でのアタックのあと、コーナーの縁石に乗り上げた際にサスペンションを壊し、Q2に出走できませんでした。調子がよく、好タイムを期待していたのでとても残念です。明日のレースは、抜きづらいコースということもあり、スタートが大きなポイントだと思っています」

予選リザルト

順位 No. ドライバー マシン タイム
11Y.ミュラーシトロエン1'48.727
237J.ロペスシトロエン1'48.761
39S.ローブシトロエン1'49.113
418ティアゴ・モンテイロHonda1'49.166
52ガブリエーレ・タルクィーニHonda1'50.576
625メディ・ベナーニHonda1'49.745
 
115ノルベルト・ミケリスHonda1'49.421
1899谷口行規Honda1'56.561