第3戦の舞台は東欧ハンガリー。地元開催に意欲をみせるミケリス選手

世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、第3戦ハンガリーでの戦いを迎えます。「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Turing Car Team)」は、前戦フランスでガブリエーレ・タルクィーニ選手、ティアゴ・モンテイロ選手がともに3位表彰台を獲得。そしてレース2では「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手、「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手も入賞を果たし、Honda Civic WTCCは4台そろってトップ8に入るという成績を残しました。また、タルクィーニ選手にとって今シーズン初の表彰台は、自身のWTCC出走200レースに花を添えるものとなりました。

「このポディウムフィニッシュを、JASモータースポーツのクルー全員に捧げたいと思います。とてもうれしいですし、マラケシュでのクラッシュのあと、たった3日間で新たにCivic WTCCを仕上げ、WTCCでの200レース目の出走を実現させてくれたスタッフをとても誇りに思います」と、フランスでのレース1を終えたタルクィーニ選手はコメントしています。

そして、WTCCの舞台はハンガリーに移ります。WTCCの開催が今回で4度目となるハンガロリンクは、F1世界選手権が開催されることでも有名な一周4.381kmのコースです。多くのコーナーとバンピーな路面が特徴で、特にオーバーテイクが難しく、ドライバーにとってとても難しいサーキットです。

その立役者となるのは、地元ハンガリー出身のミケリス選手です。週末、地元のヒーローであるミケリス選手を応援するために、6万人以上のファンがサーキットを訪れます。

「母国のファンの応援は私にとって、とても大切です。だから、表彰台に立ってファンに感謝の気持ちを表したいと思います。もちろん、いつもより大きいプレッシャーですが、私のパフォーマンスに影響を与えることはありません。ですから、WTCCがハンガリーで初開催されて以来、私はずっと表彰台に立ってきました。今年もそうなればいいと望むばかりです」とミケリス選手は語っています。

「モロッコでの開幕戦、そして翌週のフランス戦での2週間はものすごく忙しかったですが、その後はハンガリーでのレースウイークエンドに備える時間が取れました。我々はシーズン序盤を順調に進んでいますが、5週間足らずで4連戦をこなすことは大変なことです。新しいマシンになり、さらなる開発が必要ですから、今年は特に大変です。ハンガロリンクは非常にテクニカルなコースで、オーバーテイクが重要になってきます。そして、ここで我々は、ライバルとの差を詰めることができると思います。フランスでの結果は、4台のCivic WTCCのドライバーがチームとして戦い、サーキットでうまく協力し合えるということを証明したものだと思います。次のハンガリーでの戦いも、レースにはかなり自信があります」と、チーム代表のアレッサンドロ・マリアーニはコメントしています。

WTCC第3戦ハンガリーは5月3日(土)に予選、4日(日)に決勝が行われます。