モータースポーツ > 世界ツーリングカー選手権 > 第8戦 アルゼンチン > プレビュー
8月2日(金)〜4日(日)、ヨーロッパから南米に舞台を移し、初開催となるアルゼンチンのアウトドローモ・テルマス・デ・リオオンドで、WTCCが行われます。シリーズは後半戦に入り、タイトル争いに向けて大事な戦いとなります。
Castrol Honda World Touring Car Teamのガブリエーレ・タルクィーニ選手が、アルゼンチンラウンドに向けて抱負を語りました。
「アウトドローモ・テルマス・デ・リオオンドでのレースに向けて、ここで行われたレースのビデオを数多く見ました。私がレースをしたことのある南米の多くのサーキットに比べ、コース幅が広く、かなりのスピードが出るだろうと思われます。高速レースになりそうですね。タイトなコーナーの前にとても長いストレートがあるため、オーバーテイクのチャンスがあるでしょう。縁石はあまり高くないように見えますし、コース幅も広いので複数のライン取りが可能だと予想しています。
これまで我々は、Honda Civic WTCCのハンドリングとブレーキの性能が非常に優れていることを証明してきましたが、アルゼンチンに向けてサスペンションを進歩させるつもりですので、エキサイティングなレースになると思います。
アルゼンチンは大好きですし、2010年に地元のヒーローであるホセ・マリア・ロペスと一緒にHondaでレースをしました。ここでのレースは熱狂的な雰囲気で、最高です。南米の人々はレースが大好きで、ファンが大勢来てくれることでしょう」
アルゼンチンでのレースでは、Honda Civic WTCCはウエイトハンデを解除されます。チーム代表のアレッサンドロ・マリアーニは次のように語っています。
「アルゼンチンから、もともとのレーシングウエイトに戻り、我々のマシンにとってはいい状況になります。シーズン残りの戦いでの目標は、毎回コンスタントにパフォーマンスを向上させて、マシンの開発を進めていくことです。そして、ガブリエーレをドライバーズランキングの2位に戻すために、できる限り多くのポイントを獲得する必要があります。
競争の激しいWTCCにおいて、Honda Civic WTCCは、まだフル参戦1年目であるということを忘れてはいけません。それでも、我々はすでに1勝を挙げ、10回も表彰台に立つことができました。それを考えると、今シーズン中にあと1勝は挙げたいと思っています」
2013年シーズンは後半戦に入ったところですが、チームはすでにその先を見据えています。来シーズンは、テクニカルレギュレーションが新しいものとなり、マシンは現行のものから大きく変わることになります。
「新しい空力の仕様により、マシンの特性は完全に変わるでしょう。パフォーマンスは大きく向上し、エンジニアリング分野での挑戦がさらにおもしろくなると思います。我々エンジニアと設計担当は、新しいコンセプトに全力で取り組んでいます。よりよい結果を求めて世界を回り、戦い続けているとともに、ファクトリーでは来年に向けて優勝できるマシンの設計、製作を行っています。この2つの戦いを同時に行っているので、今、チームはとてもエキサイティングです」
と、マリアーニ代表は締めくくりました。