Round17オーストラリアオーストラリアGP

Moto2 予選

2018年10月27日(土)

会場:フィリップアイランド・サーキット

天候:曇り/雨
気温:15℃
コースコンディション:ウエット/ドライ

パシーニがポールポジション。シュローター、ビエルゲが続く

厳しい条件となったMoto2クラスですが、今大会もトップから1秒差に16台という接戦となりました。ポールポジション(PP)を獲得したのはマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)で、第9戦ドイツGP以来、8戦ぶり3回目。セッション終盤に転倒しましたが、パシーニのタイムを越える選手がおらず、PP獲得となりました。

2番手にマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)で、今季6回目のフロントローを獲得しました。しかし、またしてもPP獲得を逃し、悔しい予選となりました。決勝ではその悔しさをぶつけ、第13戦サンマリノGP以来、2度目の表彰台獲得に挑みます。チームメートのチャビ・ビエルゲ(Dynavolt Intact GP)が第5戦フランスGP以来、今季3回目のフロントローを獲得しました。

ドミニク・エガーター(Kiefer Racing)が今季ベストの4番グリッドを獲得。決勝では今季初表彰台を目指します。5番手には、初日トップタイムのブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)。6番手にファビオ・クアルタラロ(MB Conveyors - Speed Up)、7番手にルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)、9番手にアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、10番手にはシーズン後半から出場のイェスコ・ラフィン(SAG Team)と続きました。

厳しいコンディションに苦戦した総合首位でタイトル王手のフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)は16番手。バグナイアを37点差で追う総合2位のミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)も20番手と苦戦しました。チャンピオン争いをする2人が後方から追い上げのレースに挑みます。

初日転倒を喫し21番手だった長島哲太(IDEMITSU Honda Team Asia)は、予選でも転倒を喫し21番手。チームメートのカイルール・イダム・パウィは23番手でした。

コメント

マティア・パシーニ(Moto2 ポールポジション)
マティア・パシーニ 「再び、PPを獲得できてとてもうれしいです。今日は風がとても強くて、難しい予選になりました。セッション最後のアタックでは、さらにタイムを短縮できると思ったのですが、4コーナーでブレーキングミスをして転倒してしまいました。しかし、結果的にその前に出したタイムでPPを獲得することができて本当にほっとしました。今大会、自分の走りはとてもリズムがあり、すべてのセッションで気持ちよく乗れています。来年に向けて今大会の結果はとても重要になるので、いいレースにしたいです」

マルセル・シュローター(Moto2 2番手)
マルセル・シュローター 「今日の予選はかなりうまくいきいました。落ち着いて状況を理解する必要がありました。セッションごとに天気と風が変わり、それに合わせてアプローチしなければならなかったからです。特に高速コーナーでライディングに大きく影響しました。でもレースウイークを通してとてもいい感触がありました。ポールポジションを獲得できなかったのは残念ですが、パシーニとは違い、僕はずっとひとりで走っていました。ここ数戦は自分のパフォーマンスに苦しんできました。理由の一つに路面コンディションがあったのかもしれません。通常はMotoGPのあとにプラクティスが行われ、決勝はMotoGPより先に行われるからです。今週はすべてのセッションがMotoGPクラスの前に行われます。そのためレースの時もコンディションが同じままです。これは僕にはいいことかもしれません。明日の決勝も予選と同じように走りたいです」

チャビ・ビエルゲ(Moto2 3番手)
チャビ・ビエルゲ 「フランスGP以来のフロントローなのでとてもうれしいです。オーストリアGPのケガの後、とても厳しいレースが続きました。2戦か3戦はきちんと仕事ができなかったので、前進することができませんでした。でもようやく日本GPで前進することができて、マシンを信頼できるようになってきました。昨日のFP1はいい感触をつかめました。2つだけ調整したら完ぺきでした。しかし、ここの天候は一番複雑です。20分もあればあっというまに変わります。予選ではとてもいい仕事ができました。明日へ向けてとてもいいリズムをつかむことができました。多くのライダーがいいリズムがあるので、明日のレースでも大きな集団になると思います。でも表彰台へ向けてベストを尽くしたいと思います」

長島哲太(Moto2 21番手)
長島哲太 「苦手意識は相変わらずですが、昨年と比べたら、かなりいいフィーリングで走れています。しかし、セクター4だけがどうしてもうまくいかず、タイムロスしています。今日は予選で転倒してしまい、タイムを更新するチャンスを逃し残念でした。昨日の転倒は、マシンの修復に時間がかかってしまい、チームにはたいへんな思いをさせてしまいました。今日も転んでしまったので、明日の決勝では、いい結果を残してチームスタッフのがんばりに応えたいです」

Moto2 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
154マティア・パシーニKALEX1'33.368
223マルセル・シュローターKALEX+0.256
397チャビ・ビエルゲKALEX+0.353
477ドミニク・エガーターKTM+0.473
541ブラッド・ビンダーKTM+0.561
620ファビオ・クアルタラロSPEED UP+0.583
710ルカ・マリーニKALEX+0.595
827イケル・レクオナKTM+0.620
973アレックス・マルケスKALEX+0.639
102イェスコ・ラフィンKALEX+0.671
117ロレンソ・バルダッサーリKALEX+0.682
129ホルヘ・ナバロKALEX+0.718
1340アウグスト・フェルナンデスKALEX+0.726
1436ホアン・ミルKALEX+0.781
1587レミー・ガードナーTECH 3+0.813
1642フランセスコ・バグナイアKALEX+0.999
1762ステファノ・マンシィSUTER+1.045
185アンドレア・ロカテリKALEX+1.123
1922サム・ロースKTM+1.172
2044ミゲル・オリベイラKTM+1.188
2145長島哲太KALEX+1.416
2257エドガー・ポンスSPEED UP+1.476
2389カイルール・イダム・パウィKALEX+1.482
2416ジョー・ロバーツNTS+1.483
2524シモーネ・コルシKALEX+1.566
264スティーブン・オデンダルNTS+1.590
2767ブライアン・スターリングTECH 3+2.392
2895ジュール・ダニーロKALEX+2.610
2921フェデリコ・フェリーニKALEX+2.618
3032アイザック・ビニャーレスSUTER+2.805
3118シャビ・カルデルスKALEX+3.697
DNQ66ニキ・タウリKALEX-

フォトギャラリー

モータースポーツ >  ロードレース世界選手権 >  2018 第17戦 オーストラリアGP 予選(Moto2)

ニュース