ROUND 18

バレンシアバレンシアGP バレンシア・サーキット 2017.11.10(金)-12(日)

第18戦 バレンシアGP

最終戦、それぞれのベストを目指す若手ライダーたち

Moto3クラスは、第16戦オーストラリアGPでタイトルを獲得したホアン・ミル(Leopard Racing)が、第17戦マレーシアGPでシーズン10勝目を達成しました。この記録はファウスト・グレッシーニ(87年)、マルク・マルケス(10年)に並ぶ歴代2番目の記録となりました。チャンピオンとしてホームグランプリに凱旋するミルは、最終戦で史上最多優勝記録であるバレンティーノ・ロッシ(97年)の11勝に挑みます。

総合2位のロマーノ・フェナティ(Marinelli Rivacold Snipers)は、総合2位が確定しており、最終戦で今季4勝目を目指します。総合3位のアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)もホームグランプリで今季4勝目に向けて気合を入れています。今季8回の最多ポールポジション獲得の総合4位のホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Racing Moto3)は、ホームグランプリで念願の初優勝に挑みます。

以下、総合5位にファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Racing Moto3)、総合6位にエネア・バスティアニーニ(Estrella Galicia 0,0)、総合7位にジョン・マクフィー(British Talent Team)と上位7位までをHonda勢が独占。最終戦では、今季17勝目と今季14回目の表彰台独占を目指します。

日本人勢は、総合14位に鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)、総合21位に佐々木歩夢(SIC Racing Team)、総合30位に鳥羽海渡(Honda Team Asia)。3選手ともに経験のあるサーキットだけに、初表彰台を目指す戦いとなります。

コメント

ホアン・ミル(Moto3 総合1位)
「今週末、シーズン勝利数の記録達成は頭にあるのですが、一番の目標ではありません。今シーズンの勝利数はすでにとてもいいので、バレンシアで優勝できなくてもとてもよく眠れると思います。記録のことは気にしていません。バレンシアをとにかく楽しみたいです。いいレースをしてMoto3クラスの最後のレースを楽しみたいです。楽しむことができたら、優勝争いができると思います」

ロマーノ・フェナティ(Moto3 総合2位)
「チャンピオンシップは終わっていますし、最終的な順位もすでに決まっていますが、バレンシアでは素晴らしいレースをして、ベストを尽くし、いいパフォーマンスで今年の素晴らしいシーズンを終えたいです。天気は大丈夫そうです。バレンシアはこの時期寒くなったり雨が降ったりすることがあるので、これはいい知らせです。今回のレースがMoto2クラスへ上がる前の最後のレースになるので、日曜日は特別な気持ちがあると思います」

アーロン・カネット(Moto3 総合3位)
「週末のレースは、素晴らしいシーズンの最後のレースになります。引き続きいい仕事をしたいです。多くのライダーがひしめきあうレースになると思います。タイトなサーキットでは簡単ではありません。金曜日と土曜日にいつも以上に一生懸命取り組んでマシンの力を最大限引き出してチャンスをつかみたいです。今週末が楽しみです。スペインのファンのためにできる限りいい結果を残せることを願っています」

鈴木竜生(Moto3 総合14位)
「過去3連戦は、自分にとっては、いろいろ経験できたレースでした。日本GPでは表彰台まであと一歩となる4位。オーストラリアGPでは大接戦の中で9位。チームにとって特別なレースとなるマレーシアGPは、行きすぎてしまい転倒してしまいましたが、でも攻めた結果なので悔いはありません。バレンシアは今年最後のレースとなるので、今年一年、学んだことをすべて出しきりたいです。バレンシアはシーズン通して一番走っているコース。目標は自己ベスト更新。となれば当然表彰台獲得となるし、初表彰台を目指しがんばりたいです」

佐々木歩夢(Moto3 総合21位)
「ここはCEVで経験しているサーキットで、テストもしているので、初日からしっかり走り込みたいです。バレンシアは自分が得意とするサーキットの一つ。トップ10はもちろんのこと、トップ6に入れるようにがんばります。この2戦いいレースができているし、FP1からしっかりセットアップを進め、トップグループについていけるようにしたいです」

鳥羽海渡(Moto3 総合30位)
「この数戦、順位はよくありませんが、レースの内容的には確実によくなっています。前戦マレーシアGPでは、これまで問題になっていた部分も解消したと思うし、グループの中でのバトルもよかったと思います。最終戦バレンシアGPは、走り慣れているサーキットなので、FP1から走り込めると思うし、さらに一歩前進できると思います。シーズン最後のレースとなるので、しっかり結果を残し、来年につなげたいです」

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