ROUND 18

バレンシアバレンシアGP バレンシア・サーキット 2017.11.10(金)-12(日)

第18戦 バレンシアGP

注目の集まる最終戦の舞台で自身の力を示す

Moto2クラスでは、前戦マレーシアGPにフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0, 0 Marc VDS)のチャンピオンが決まりました。モルビデリは、17戦を終えて8勝を含む11回の表彰台に立つ素晴らしいリザルトを残してきました。昨年の大会は3位表彰台に立っているだけに、すべてのプレッシャーから解放された最終戦バレンシアでは、今季9勝目を目指します。

モルビデリとチャンピオン争いをしてきたトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)は、前戦マレーシアGPの予選で転倒し、右足首を骨折して欠場しました。1週間のインターバルでは回復せず、今大会も欠場することになりました。最終戦は出場できませんが、来季はモルビデリとともにEstrella Galicia 0,0 Marc VDSからMotoGPクラスに参戦します。

総合3位のミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)は、第16戦オーストラリアGPで初優勝を達成し、第17戦マレーシアGPで2連勝を達成して調子を上げています。総合3位が確定しているオリベイラには、今季3勝目への期待がかかっています。

ホームグランプリを迎えるアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が今季4勝目を狙います。今年は第4戦スペインGP、第7戦カタルニアGPで地元ファンの期待に応えてきました。アレックス・マルケスもすでに総合4位が確定しており、地元ファンの前で行う最終戦は優勝で飾る意気込みです。

以下、総合5位にフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)、総合6位のマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)、そして総合7位に中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)と続きます。来季、MotoGPクラスにスイッチが決まっている中上は、Moto2クラスのレースがこれが最後となるだけに、今季2勝目に闘志を燃やしています。

総合26位の長島哲太(Teluru SAG Team)は、前戦マレーシアGPでベルトリザルトとなる10位でフィニッシュ。最終戦バレンシアGPでは初のシングルフィニッシュを目指します。

コメント

フランコ・モルビデリ(Moto2 総合1位)
「チャンピオンシップは終わりました。プレッシャーはなくなりましたが、バレンシアでも勝ちたいです。今週末はそれを目標に取り組みます。シーズンの勝利数がマルク(マルケス)の記録と並ぶことは一番の目標ではありませんが、MotoGPにステップアップする前にMoto2最後のレースを表彰台の一番高いところで終えられたらうれしいです。もちろん簡単なことではありません。ここ数戦、KTMライダーの強さを見てきましたので。それでもベストを尽くします」

ミゲル・オリベイラ(Moto2 総合3位)
「シーズン最後のバレンシアのレースがとても楽しみです。バレンシアでは、KTMのMoto2マシンでテストを終えているので、今週末も戦闘的になれると思います。とにかく失うものはなにもありません。すでにチャンピオンシップ3位が確定しているからです。今週末は楽しみたいです。ファンのためにいい仕事をして、いい結果を残したいと思います。ここ数ラウンドのいい機動性を確認したいです」

アレックス・マルケス(Moto2 総合4位)
「シーズン最終戦なので気持ちが高まっています。またバレンシアを前に、3連戦が始まったころに比べて体調もいい状態です。今回は、ミサノでのケガ以降、普通にトレーニングができるようになって最初のレースになるので、とてもポジティブな気持ちでレースを迎えられています。マレーシアでは転倒に終わってしまい、がっかりしましたが、今回のレースでマシンに乗ることを楽しみにしています。ホームグランプリとなるバレンシアの観衆の前で強いレースをして前回の結果を払拭できることを願っています」

中上貴晶(Moto2 総合7位)
「日本、オーストラリア、マレーシアの3連戦は、今年苦戦してきたウエットレースで本来の走りを取り戻しつつあり、自分にとって大きな成果を得ることができました。その反面、オーストラリアでは表彰台獲得目前にギア抜けで転倒、マレーシアでは後続に突っ込まれて転倒と不運なレースも続きました。今週のバレンシアは、今シーズン最終戦でMoto2でも最後のレースになるので悔いを残さずいいかたちで終えたいです。MotoGPテストも控えているので、そちらも楽しみです」

長島哲太(Moto2 総合26位)
「前戦マレーシアGPは、ウエットコンディションになり、今季ベストの10位でフィニッシュすることができました。初めてのサーキットだったので余計にうれしかったです。今週は、いよいよ最終戦ですが、今年最後のレースでさらに成長できるよう全力でがんばります。今年は本当に一年間があっという間に過ぎてしまいました。夢中になっていたので余計に早く感じているのかもしれませんが、来年につながるかたちで今大会を終えたいです」

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