ROUND 14

アラゴンアラゴンGP モーターランド・アラゴン 2017.09.22(金)-24(日)

第14戦 アラゴンGP

激しさを増すモルビデリとルティの首位争いに注目

Moto2クラスは、総合首位のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)と総合2位のトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)によるチャンピオン争いが展開しています。前戦サンマリノGPは、その2人にとっては、明暗が分かれるレースとなりました。総合首位で7勝を上げているモルビデリがトップを快走するも、転倒リタイアで今季2度目のノーポイント。一方のルティは、難しい雨のレースで優勝争いに加わり、安定した走りで2位。今季10度目の表彰台に立ち、モルビデリとのポイント差を9点へと縮めました。

シーズンは残り5戦。この2人の戦いに注目が集まります。

総合3位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、前戦サンマリノGPのフリー走行で転倒を喫し、骨盤を痛めて欠場しました。ホームグランプリとなる今大会で復帰しますが、万全ではありません。それでも、地元ファンの声援を受けて、総合3位をキープする意気込みです。過去にアラゴンGPでは、2013年に3位、Moto3チャンピオンを獲得した14年に2位、Moto2クラスの2年目となった昨年の大会では、同クラスで初の表彰台となる2位に入りました。今年はヘレスのスパインGP、バルセロナのカタルニアGPで優勝しています。体調は万全ではありませんが、今季のスペイン大会3勝目と、アラゴンGPの初制覇に挑みます。

総合4位にミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)、総合5位にフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)、総合6位に中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)と続きます。第12戦イギリスGPで今季初優勝を達成した中上は、前戦サンマリノGPでは、今季に苦戦してきたウエットレースで表彰台争いに加わりました。結果は転倒再スタートで11位でしたが、低迷してきたウエットでの復調を果たし、シーズン終盤戦の戦いがますます楽しみになってきました。

後半戦に入って、4戦連続でポールポジションを獲得しているマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)が総合7位、ドミニク・エガーター(Kiefer Racing)が総合8位に。シモーネ・コルシ(Speed Up Racing)が9位、前戦サンマリノGPで、表彰台への登壇を果たしたハフィズ・シャーリン(Petronas Raceline Malaysia)が、総合10位と続いています。

前戦サンマリノGPで14位。今季3度目のポイント獲得を果たした総合27位の長島哲太(Teluru SAG Team)が、4度目のポイント獲得に挑みます。

コメント

フランコ・モルビデリ(Moto2 総合1位)
「バレンシアのテストは順調だったし、楽しかったです。今後のレースに向けてセットアップを調整し、いくつか試せました。マシンの感触はいいので、それがアラゴンで反映されることを願っています。モーターランド・アラゴンは好きなサーキットです。過去に速さをみせられたので、今年も速く走れるよう願っています。前戦のミサノでポイントを得られなかったので、いい結果で今週末を終えることが重要になってきます」

トーマス・ルティ(Moto2 総合2位)
「ミサノでドミニク(エガーター)と1-2を達成し、スイスではうれしいリアクションがありました。スイスのレース史に名を残せてうれしいです。次はアラゴンです。ここはとてもおもしろいコースですが、難しいサーキットです。唯一、表彰台に上がったことがないサーキットなので、今週末はそれができることを願っています。チャンピオンシップで見ると、ミサノではいい結果を残せました。でもまだタイトルのことを考える時期ではありません。その代わりに、日曜日に向けての準備に集中しなければなりません」

アレックス・マルケス(Moto2 総合3位)
「アラゴンGPは、今季3度目のホームレースになります。もちろん今週末は、ヘレスやバルセロナと同様に優勝できるよう願っています。でも、現実を見ることも大事です。ミサノで転倒し、そのケガからまだ完全には回復していません。まだ数日トレーニングができるので、金曜日にコースに出るまでには、ケガがさらによくなっていることを願っています。様子を見なければなりませんが、遠征を前にした最後のレースに向けて、モチベーションは上がっています。今週末のアラゴンでいい仕事ができる自信があります」

中上貴晶(Moto2 総合6位)
「イギリスGPに続き、サンマリノGPも優勝を目標にがんばりました。土曜日まではドライコンディションで順調でした。しかし、決勝がウエットコンディションになり、転倒再スタートで11位に終わりました。残念な結果でしたが、今年全くいい走りができていなかったウエットで表彰台争いに加わることができました。これは大きな成果となりました。今大会は、第15戦日本GPに向けて最も大事なレースになるので、勢いをつけるためにも結果を残したいです。初日からパフォーマンスを披露できるようにがんばります」

長島哲太(Moto2 27位)
「アラゴンはCEV(CEVレプソルインターナショナル選手権)で経験しているし、昨年のグランプリにはワイルドカードで出場しています。ここ最近ではしっかり走り込んでいるサーキットなので、今の自分の調子、マシンの状態を確認するには絶好の大会となります。日本GPに向けて、とても大事なレースになるので、いい結果を残して弾みをつけたいです。チームにとってのホームグランプリでもあるので、みんなの期待に少しでも応えられるようにしたいです」

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